カモガヤは5~7月に、茎の先に長さ10〜20cmの円錐花序になって、薄緑や薄紫色の小穂をつけます。小穂についた小花からは花粉が飛び、花粉症の原因になるため、要注意外来生物に指定されています。明治初期に牧草用に輸入されたイネ科の多年草です。
カモガヤ(鴨茅)の茎につく薄緑や薄紫の小穂と花粉症
カモガヤの小穂
道路沿いの空き地で見かけたカモガヤ(鴨茅)の小穂です。
1mほどに伸びた茎の先に、20cmほどの円錐花序になって、10mm前後の小穂がたくさんのついています。小穂は、複数の小花からなり、鱗片状につらなっています。
英名は cock's-foot grass ですが、 cock(ニワトリ)を duck(カモ)と間違えて、カモガヤと名づけられたといわれます。
なお、カヤ(茅)は、イネ科やカヤツリグサ科の草本の総称です。
オーチャードグラス、キヌイトソウ(絹糸草)などとも呼ばれます。
カモガヤの原産地はヨーロッパから西アジアで、明治初期に牧草用に輸入されましたが、いまは、日本全土に分布しているようです。
花粉症の原因になっており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。(^ ^;)
こちらには、薄緑の小穂がついています。花が咲いた状態なのでしょうか、小花の先からシベが出ているようです。
スギ花粉が2~4月ごろに飛散し、数十~数百kmほど飛ぶのに対し、カモガヤは、4月下旬~7月ごろに、数十mの範囲で飛ぶとされます。
ただ、スギ花粉と同じな症状を起こすと言われるので、近くに生えている場合は、気を付けたいですね。
カモガヤの葉や茎
カモガヤの茎は高さ80~100cmになり、表面は平滑で無毛です。
葉は、葉鞘(ヨウショウ)と呼ばれる筒状の鞘で茎につき、内側に湾曲しています。また、粉白色を帯びて柔らかくなります。
写真は、カモガヤの根元をとったものです。地下の根茎は短く近くから複数の茎がでて叢生しています。
カモガヤの花言葉は、「神聖」です。由来は不明ですが、牧草に使われてきたからでしょうか、いい花言葉ですね。
カモガヤの基本情報・花言葉
カモガヤ(鴨茅)は、ヨーロッパから西アジアが原産で、明治初期に牧草として日本へ輸入されましたが、いまは全土に分布するイネ科カモガヤ属の多年草です。
花粉がよく飛ぶ(飛散距離は数十m)ため、スギ花粉後の花粉症の原因となっており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
英名は、 cock's-foot grass ですが、 cock(ニワトリ)を duck(カモ)と間違えて、カモガヤと名づけられたといわれます。
なお、カヤ(茅)は、イネ科やカヤツリグサ科の草本の総称です。
別名は、オーチャードグラス、キヌイトソウ(絹糸草)。
学名は、Dactylis glomerata
英名は、orchard grass
花期は5~7月で、花序は広い円錐形で長さ10〜20cm。小穂は扁平な楕円形で長さ7〜10mm、毛と短い芒(ノギ)があり、3〜6個の小花からなります。
果実は、披針状紡錘形で、長さは約3mm。
根生葉は長さ40〜60cm 幅6〜12mmで、粉白色を帯びて柔らかく、内側に湾曲します。
葉は、葉鞘(ヨウショウ)と呼ばれる筒状の鞘で茎につき、平滑で無毛です。
草丈は80~100cm。根茎は短く、周辺から茎をだして叢生します。
カモガヤの花言葉は、「神聖」。
参照サイト・書籍
松江の花図鑑 カモガヤ
三河の植物観察 カモガヤ
岡山理科大学 生物地球学部 葉舌と葉耳
侵入生物データベース カモガヤ
植物の育て方や豆知識をお伝えするよ! カモガヤ
林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」