ラッキョウ(辣韮)は、中国・ヒマラヤ地方が原産で、9世紀ころまでに日本に伝来し、日本全土で作られているヒガンバナ科ネギ属の多年草の野菜です。10月中どろから、長くのびた花茎の先に、紫色の可愛い花が花序になってたくさん咲いています。
ラッキョウ(辣韮)の紫いろの花
ラッキョウの花
10月の中ころから、ラッキョウの花を見かけるようになりました。
私の畑では、端っこにラッキョウを植えていて、6月ころに数年おきに鱗茎(地下の食べる部分)を堀上て、甘酢漬けにしていただいています。
ラッキョウは、植えておくと鱗茎がわかれてどんどん増えるので、手間をかけずに育てています。
少し前から、紫いろの花が咲きだし、「アア 咲いたな」と思っていましたが、いまは、あちこちに咲いています。
地下から伸びた花茎の先の一点から、たくさん(18本ありました。)の花柄(20mmくらい)を出す散形花序で咲いています。
個々の花は、直径が1cmくらいで、花びらが6枚ついています。花びらは、3枚が大きく、3枚が小さいので、小さいのは萼かなと思ったりしますが、どうなんでしょう。
雄しべらしいものが6本ついていますが、先端の葯の部分が2種類あるようです。なぜなんでしょう。\(-_-)/ ̄
小さな花ですが、可愛い花だと( いつも口癖になっています。(^ ^;) )思います。
つぎの写真は、花を上からみたものです。下に、ボケながら写っているのが葉になります。
ラッキョウの葉
別の株で撮ったラッキョウの葉です。
ラッキョウは花に種をつけず、鱗茎が分球して増えるため、数年するとこのようにたくさんの葉がしげったようになります。
ラッキョウの葉は、ネギのように中が空っぽで、5角形になっているとのことです。
葉の直径は数mmで、長さは50cmくらいに長く伸びますが、冬になるとお猿が、この葉を食べるため育てるには注意が必要です。
葉の根元を見ると、つぎの写真のように、たくさんの葉が密集して出ていることがわかります。
この下には、たくさんの鱗茎ができているんだろうと思います。
来年の6月ころには、掘ってみたいと思います。
ラッキョウには、アリル硫化物という物質が含まれているため、生のままでは、特有の強い匂いと辛みがあります。
このため、大乗仏教では、五葷(ゴクン)と呼ばれるラッキョウ、ネギ、ニンニク、タマネギ、ニラは、動物性食材とともに食べることは避けられ、精進料理などにも使われないとのことです。(^⊆^)
ラッキョウの基本情報・花言葉
ラッキョウ(辣韮)は、中国・ヒマラヤ地方が原産で、9世紀ころまでに日本に伝来し、日本全土で作られているヒガンバナ科ネギ属の多年草の野菜です。
名前は、中国語の「辣韮」がラッキュウと読まれることに由来するようです。別名は、オオニラ、サトニラ。
学名は、Allium chinense
英名は、Rakkyo
花期は9~10月で、地下の鱗茎から30cmに伸びた花茎の先に、40mmの散形花序の花を咲かせます。
個々の花は、約20mmの花柄の先にさき、直径約1cmの紫いろをしてます。
1つの花序につく花数は20個ほどで、花びらは6枚になります。
花の後には、種ができず、鱗茎の分球でふえます。
葉は長さ約50cmで直径は数mmと細長く、中空で断面が5角形になります。
初夏に鱗茎が成熟して休眠期に入るため、このころに鱗茎を堀上げて食用にされます。
食用としては、塩漬け、醤油漬けなども行われるようですが、甘酢漬けにしてカレーの添え物にされるのがよく知られていますね。
ラッキョウにはアリル硫化物が含まれており、特有の強い匂いと辛みがあります。
このため、大乗仏教では、五葷(ゴクン)と呼ばれ、動物性食材とともに、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、タマネギ、ニラは食べることが避けられ、
精進料理などにも使われないとのことです。
花言葉は、「つつましきあなた」で、11月19日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ラッキョウ
日本大百科全書(ジャポニカ) ラッキョウ
みんなの趣味の園芸 ラッキョウ
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