9月になり、畑のニラ(韮)に20~40個ほどのたくさんの白い小さな花が咲いています。花の後に緑の実がつき、秋になると黒い種になります。花言葉は、「多幸」、「星への願い」といい感じですが、古事記の時代から作られていた多年草の緑黄色野菜です。
<目次>
ニラ(韮)は、9月に白い花が咲き、秋に黒い種をつけます
ニラ(韮)の白い花


ニラ(韮)の花
ニラ(韮)は中国原産で、ネギ属の多年草で、古事記の時代から作られていた緑黄色野菜です。 (゜▽゜;)
日本でつくられている野菜では、一年生のものが多いのですが、ニラ(韮)は多年生の野菜です。
私の畑の近くでは、以前からこぼれ種によって、自然生えのニラ(韮)が生えていました。
ニラ(韮)の花は、写真のように茎の先端からたくさんの花柄を出し、その先に散形花序でつきます。
最近、いろんな花を撮る機会がありますが、小さな花がたくさん集まって咲くものも結構多いと感じます。
サルスベリ、ヤブラン、ミズヒキ、南天、ウド、明日葉などがそうですね。
たくさん花を咲かせて、たくさんの種をつけて子孫をの残そうとしているように思います。
たくさんの花が集まって咲いているところもきれいですが、ひとつひとつの花も綺麗です。
ちなみに、ニラ(韮)の一つの花序の花の数は、20~40個になるそうです。


ニラ(韮)の花
もう少し、花を見てみましょう。
写真をみると、花びらが6枚ついているように見えますが、6枚の花弁に見えるうち3枚は苞とよばれる葉が変形したものだそうです。
そういわれてみれば、幅広の3枚と細めの3枚に分かれるみたいですね。
ということで、花弁が3枚、雄しべが6本と雌しべが1本。雌しべの先は3つに分かれています。
花が咲く前の蕾(ツボミ)も、白い球がたくさん集まっているようで、綺麗だと思います。 (・-・*)


ニラ(韮)の蕾(ツボミ)
ぼこぼことたくさんついていますが、外側の方が長くなっているように見えます。
でも、そのうち中側の花も伸びてくるのでしょう、花が咲き終わったころには、全体が丸くなっているようです。


ニラ(韮)の花と実
この写真は、ニラ(韮)の花が咲き終わりかけているところですが、花の真ん中に緑の球状のものがついています。
これが実になるんだろうと思います。
ニラの黒い種


ニラ(韮)の種
時間がたつと、種は黒くなり、種を覆っている皮がやぶれて落下します。
たくさんの種がついていますね。ひとつの花序の花の数は20~40個、一つの花に6個の種が付くとのことですので、
120~240個ほどの種がつくものと思われます。 (^_^;)
ニラ(韮)の特徴など
ニラ(韮)は、中国原産で、ヒガンバナ科ネギ属の多年草の緑黄色野菜です。
原種は、中国北部からモンゴル・シベリアに自生する 野生の玉葱で、3,000年以上前に栽培化されたと考えられています。
名前の由来は、
『古事記』では「加美良」(かみら)、『万葉集』では「久々美良」(くくみら)、『正倉院文書』には「彌良」(みら)とそれぞれ記載されている。このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。
Wikioediaより
とされます。中国が原産ですが、古事記の時代から知られていたようです。
学名は、Allium tuberosum。
英名は、riental garlic、Chinese chives。
花期は8~9月で、葉の間から30ほどに伸びた花茎の先に、散形花序で、直径6 ~7mm の白い花を20 ~ 40個咲かせます。
花は、3枚の花びらと3枚の苞(ホウ)からなり、星のような形をしています。
花が後わったあとにつける実は、熟すと割れて中から6個の黒色の小さな種を散布します。
食用となる葉は線形で偏平で、濃緑色になります。
また、地下では、横に連なった小さな鱗茎ができ増殖します。
β-カロテンの含有量が多いため疲労回復や健康増進に有効とされ、いろんなスタミナ料理などに使われていますが、
日本での生産は、平成30年までの平均値で、2,180haで作付けされ、約6万トンの収穫があります。
ニラの花言葉は、「星への願い」、「多幸」、4月18日の誕生花です。
花が星ににた形をしていることから星への願いの花言葉がつけられたと言われます。
おわりに
日本では古代からつくられていて、いまも栽培されていますが、作りやすく、栄養価の高い有難い野菜です。
ニラを入れた卵焼きや炒め物などで良く食べられますが、
白く咲く花もきれいでいいものだと思います。(#^.^#)
参照サイト
Wikipedia ニラ
季節の花300 ニラ
弥生おばさんのガーデニングノート「花の緑の365日」 ニラ