ヤマユリ(山百合)は、20cmほどの大きな白い花をさかせ、花びらの黄の筋や濃い紅の模様がきれいで、いい香りがします。地下にできる鱗片は食用にもなります。日本固有種で、北陸地方を除く近畿地方以北の山地に自生するといわれるユリ科ユリ属の多年草です。
ヤマユリ(山百合)の大きな花が咲き、いい香りがします
ヤマユリの花
ヤマユリの花が、ことしも咲きました。
何度見てもきれいな花で、大きな花は、20cmくらいの直径になります。
花びらが6枚で、縦方向に幅広の黄色に筋がはいり、その周りに濃紅色の斑点がつくのが特徴です。
花びらの先が、外側にカールしているのも、いいですね。
中心部に6本の雄しべがついていて、その先にオレンジいろの花粉がついていています。
いい香りは、この花粉から出ているのでしょうか、この匂いもこの花ならではと思います。
私は、すこしですが、ヤマユリを畑で作っています。
猿は、ヤマユリのツボミを見ると美味しいのでしょうか、食べてしまいます。
なので、周囲を網で囲って、猿対策をした畑でつくっているのですが、昨年はそのなかにも収入され、
地下の鱗片まで食べられました。今年は、何とか無事でしたが、油断できません。
つぎの写真は今年のヤマユリを花瓶に生けたすがたです。
5個の花がついています。去年は4個だったので、一つ増えたことになります。
これだけ咲いていると、香りが部屋まで漂ってきます。
1週間ほど楽しむことができました。
つぎの写真は、近くの山で咲くヤマユリです。
数年前に撮ったものですが、畑で作っているものより、少し遅いようですが、
自然の中で咲くヤマユリはまた、きれいです。
ここは、大きな落差がある場所で、崖っぷちのような場所なので、猿も躊躇して近寄れないようです。
それでも、今年はその下の道路に、猿が食べ散らかしたツボミが落ちていました。
先日、庭のヒイラギの実を食べにきた猿の様子を書きましたが、同じ猿かもしれません。
ヤマユリの基本情報・花言葉
ヤマユリ(山百合)は、日本固有種で、北陸地方を除く近畿地方以北の山地に自生するといわれ、ユリ科ユリ属の多年草です。
北海道でも、鑑賞用にたくさん栽培されているとのことです。
ヤマユリの名前は、名前そのまま、山の中に生えることからつけられたといわれます。
別名はリョウリユリ(料理百合)、地下にできる鱗茎は、茶わん蒸しなどにして食べらることからつけられたもの。
地方によって、ヨシノユリ(吉野百合、芳野百合)、エイザンユリ(叡山百合)など、いろんな呼び方がされているようです。
学名は、Lilium auratum
英名は、gold-banded lily
花期は7~8月で、長く伸びた茎の先端や途中から出た花茎に、直径20cmほどの大きな花が1~20個咲き、
いい香りを出します。6枚の花被片で先端は外側に広がります。
花びらの中心から外側に向かって、はば広の黄色の線がはいり、全体に赤っぽい斑点がつきます。
雄しべは6本あり、先端に濃いオレンジいろの花粉をつけます。雄しべは中心部から長く伸び、先に丸い柱頭がつきます。
花が終わったあとにできる実は、蒴果で、6cmくらいの大きさで、3つの空間からなり、400個ほどの種を収めています。
塾すと割れて、種が散布されます。種は5mmほどですが、周囲に羽根がついていており、全体の大きさは1cm近くになります。
種は落下しても、翌年の春には開花せず、夏を経て秋に発芽します。
栽培する場合には、温度管理をして、発芽を早めることがあります。
草丈は1~2mで、長さ20cm幅3cmほどの、濃い緑色をした先が尖った広披針形の葉を互生します。
地下にできる鱗茎は楕円形状で、黄色をおびた白色で、大きくなると、10 cm程の大きさになります。
花言葉は、「荘厳」「威厳」「純潔」「飾らぬ美」「飾らない愛」で、6月30日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia ヤマユリ
みんなの趣味の園芸 ヤマユリ
Green Snap ヤマユリ
古俣虎雄著 「新特産シリーズ ヤマユリ」
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