エノコログサ(狗尾草)、別名猫じゃらしは、全世界に分布し日本全土で見られる、イネ科エノコロ属の一年草です。ネコの前で振るとじゃれてくるので「猫じゃらし」。「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「エノコログサ」、どちらもペットにちなんだ名前です。
<目次>
犬の尻尾のような、エノコログサ(狗尾草、猫じゃらし)の花


道ぞいに咲く猫じゃらしの花
道路ぞいの草むらで、元気に群生している猫じゃらし、エノコログサ(狗尾草)です。
エノコログサの名前は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「いぬころぐさ」と呼ばれ、それが「エノコログサ」に変化したとのことです。
「猫じゃらし」は、この花、つまり穂のような花の花穂(カスイ)を猫の前で振るとじゃれつくことから。(説明がなくてもわかる名前ですね。)
エノコログサは、縄文時代の初めころに、アワと一緒に日本に入ってきた、アワの原種と考えられるそうで、飢餓の時には、食べられたこともあるようです。
食べるものが不足してしまって、このようなものも食べる対象になったと思うと、大変な状況だったのだろうと想像します。
エノコログサはどこででもよく見かけますが、コンクリートの割れ目にも生えていました。


コンクリートの隙間の猫じゃらし
道沿いで群生していたのとは全く違って、狭い空間に根を張って、こじんまりと生えています。
エノコログサにはいろんな種類があるようなので、違った種類かもしれませんが、背丈も葉の大きさも違うようです。
ただ、単独ではえているので、花や茎の様子は、見やすく撮れているかと思います。
細い茎が地表を這い、節から根をおろして、茎が立ち上がり、その先に花が咲くとのことなのですが、その様子が見られるように思います。
茎の先に際は花穂は、小さめですが、よくみるときれいです。
赤みを帯びたものと、緑のものがみられますが、どちらもきれいだと思います。


赤みを帯びた猫じゃらしの花


緑の猫じゃらしの花
エノコログサの基本情報・花言葉
エノコログサは、世界の温帯地方に分布し、日本全土でも生えるイネ科エノコログサ属の一年草です。
だだ、日本では縄文時代の前半まではなかったそうで、アワとともに伝わったと考えられ、アワの原種とのことです。
エノコログサの名前は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として、「いぬっころぐさ」と呼ばれ、「エノコログサ」に変化したとのことです。
別名の「猫じゃらし」は、穂のような花の花穂(カスイ)を猫の前で振るとじゃれつくことから。
学名は、Setaria viridis。
花期は8〜9月で、長く伸びた茎の先に、たくさんの毛とともに、円柱形の花序をつけをつけます。
実は、卵形に近く長さ1.2〜1.3mmとのことで、昔は、カラスムギなどとともに、飢饉時などに、食用にされたこともあったとのことです。
葉は、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.5cm、の細長い披針形。
草丈は40~70cmで、細い茎がまっすぐにのび、途中にはをつけ、先端に花穂をつけます。
エノコログサには、アキノエノコログサ、キンエノコロ、コツブキンエノコロなど、いろんな種類があるようです。
エノコログサに花言葉は、「遊び」、「愛嬌」で、10月4日の誕生花です。
猫と遊んだり、こども同士で遊んだりしたことにちなんだもので、ピッタリではないでしょうか。
参照サイト
Wikipedia エノコログサ
松江の花図鑑 エノコログサ
Chills Laboratory エノコログサ
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