コモチマンネングサ(子持ち万年草)は、5~6月に黄色く星のような形をしたきれいな花を咲かせます。種をつけず、葉の付け根にできるムカゴによって繁殖します。花言葉は「静寂」で、日本全土に分布するベンケイソウ科の越年性の多肉植物です。
コモチマンネングサは星のような黄色い花を咲かせ、ムカゴで増えます
コモチマンネングサの黄色い花
畑の近くの石垣で撮ったコモチマンネングサです。
コモチマンネングサは、日本全土に分布するベンケイソウ科マンネングサ属の越年草で、多肉植物です。先日記事にした、オノマンネングサと同じような、星形の花を咲かせます。
雑草扱いなので、普段は見ることもない花ですが、改めて近くから見てみると、なかなか綺麗な花です。
花期は5~6月で、花の大きさは10mm前後でしょうか、花びらは5枚で、先が尖った披針形(ヒシンケイ)です。
雌しべは5本ついて長さ3~4mmで、花柱は長さ1mmほどになります。
雄しべが10本つき、先端に茶色っぽい葯をつけますが、花粉は出来ないようです。
このため、花が咲き終わっても種をつけないそうです。(^-^ )
種をつけない代わりに、葉の付け根にムカゴをつけ、ムカゴによって繁殖します。
このことから、コモチマンネングサと名づけられました。
花言葉は、「静寂」。
由来ははっきりわかりませんが、星のような形を花からイメージしたのでしょうか。
いまは、一面に花が咲いていて、離れた場所からもよく目につきます。
普通は、見かけたら問答無用で引き抜く対象の雑草ですが、そのままにしておくと、
このように長く伸びてたくさんの花をつけます。
コモチマンネングサの茎と葉
コモチマンネングサは、石垣や、空き地などによく生えてきます。
茎は20cmくらいはのびるでしょうか、少し赤みを帯びた細い茎が、地面にそって伸びて途中で枝分かれし、さきは石垣などにそって上にのびる傾向があるようです。
葉は、倒披針形(トウヒシン)で7~20mm、茎の上部では互生し、下部は対生するといわれます。
上部で互生しているの見ることができましたが、対生のものは確認できませんでした。(;-_-;)
コモチマンネングサは、このように長く伸びてくるので、より雑草的にみられるのかもしれません。
コモチマンネングサの基本情報・花言葉
コモチマンネングサは、中国、朝鮮半島や、日本の東北南部以西から琉球列島に分布するベンケイソウ科マンネングサ属の多肉質の越年草です。
名前は、葉の付け根にムカゴをつけて増えるマンネングサ属の植物であることに由来します。
学名は、Sedum bulbiferum
花期は5~6月で、茎の先に枝分かれして花序(集散状)になり、上を向いて咲きます。花びらは黄色く5枚、長さは5mmほどで、先が尖った披針形になります。
雄しべは10本。オノマンネングサなど、他のマンネングサと同じような、星形の花になります。
実もつけることがほとんどなく、繁殖はムカゴによりますが、梅雨のころ落下して根を出し、翌年に育ってきます。
茎は柔らかく多肉質で、地表を這って伸びて枝分かれし、先端は立ち上がります。
葉は倒披針形で7~20mm、茎の上部では互生し、下部は対生します。
コモチマンネングサの花言葉は、「静寂」。
参照サイト
Wikipedia コモチマンネングサ
素人植物図鑑 コモチマンネングサ
植物の育て方や豆知識をお伝えするよ! コモチマンネングサ
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