ショウジョウソウ(猩猩草、サマーポインセチア)のオレンジの花

2021年12月12日

ショウジョウソウ

ショウジョウソウは、クリスマス定番のポインセチアと同じトウダイグサ科の草花で、苞葉がオレンジに色づいて花びらのように見えます。アメリカ南部からブラジルが原産の多年草ですが、日本では1年草で、サマーポインセチアやアニュアルポインセチアなどとも呼ばれます。

ショウジョウソウ(猩猩草、サマーポインセチア)のオレンジの花

ショウジョウソウの花と苞葉

ショウジョウソウの花と苞葉(8月22日)

道端でショウジョウソウ(猩猩草)のオレンジの花を見かけました。

ときどき見かける独特の雰囲気の花で、7月ごろから11月頃まで、長く見ることができます。

ショウジョウソウは、トウダイグサ科の一年草で、サマーポインセチアや、アニュアルポインセチアなどとも呼ばれ、

クリスマスでおなじみのポインセチアの仲間です。

和名のショウジョウは、オレンジいろの葉の様子から、

古代中国の伝説上の酒好きな顔が赤い動物で、赤がイメージされる猩猩(ショウジョウ)を連想してつけられたようです。

オレンジの花と呼びましたが、花びらのように見えるのは、花や実を支える苞葉と呼ばれる葉がオレンジになったものです。

花がどんな形なのか、近づいて見てみました。

近いづいて見たショウジョウソウ

ショウジョウソウの花(8月22日)

花は写真のように中心部に、花序(杯状花序)になって、花びらのない小さな花をたくさんつけています。

緑の球状のものがたくさんついていますが、これは実になる子房(雌花)で、

その先に雄花と雌花がついており、杯状花序と呼ばれます。

以下に、雄花と雌花と思われる部分を拡大してみました。

ショウジョウソウの雄花

ショウジョウソウの雄花と腺体

ショウジョウソウの花は、花びらがないので雄しべや雌しべが目立ちます。

こちらが雄しべのようですが、先端が2つに分かれ花粉がついており、5個ついています。

また、子房のそばに見られる楕円状のカップのようなものは腺体と呼ばれ、ここから蜜を出しているようです。

ショウジョウソウの雌しべ?

ショウジョウソウの雌しべ?

こちらが雌しべかと思われます。

子房から長く白くなって伸び、先端が分かれています。

こちらの写真では、腺体がついているようすも見られます。

花の構造の詳細については、「ガーデニング図鑑 ショウジョウソウ」に書かれています。

つぎの写真は、11月の終わりに撮ったショウジョウソウの実です。

ショウジョウソウの実

ショウジョウソウの実(11月27日)

花期は7~10月なので、今は咲き終わって、ついているのは実だろうと思われます。

写真のように、たくさんの実をつけていて、それを支えるように対生してついた苞葉も枯れかかっているようです。

ポインセチアが、クリスマスのころに、大きく赤くきれいな苞葉をつけるに対して、ショウジョウソウは地味すこし地味に見えます。

ショウジョウソウの茎や葉

ショウジョウソウの茎と葉

ショウジョウソウの茎と葉(8月22日)

ショウジョウソウは、1つの株から何本も枝をだし、その先にたくさんの花をさかせます。

つぎの写真のようのたくさんの花が咲くと、見栄えがして、きれいだと思います。

たくさん咲くショウジョウソウ

たくさん咲くショウジョウソウ

葉はつぎの写真のように、バイオリン形の独特の形をしていて、枝に互生します。

大きさは、長さ3~10cm 幅1~5cmほどで、約1.5cmの葉柄を介して茎についています。

ショウジョウソウの葉

ショウジョウソウの葉

ショウジョウソウの基本情報・花言葉

ショウジョウソウ(猩猩草)は、アメリカ合衆国中部~アルゼンチンが原産で、世界の熱帯~亜熱帯で野生化しているとされるトウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属の1年草です。(熱帯地方では、多年草。)

日本には明治時代に渡来し、園芸用に栽培されましたが、現在では奄美群島・大東諸島・琉球諸島で自生し、小笠原諸島にも帰化していると言われます

名前は、花の下の苞葉がオレンジになることから、古代中国の想像上の動物で、酒の好きな猩々(ショウジョウ)を連想して名づけられました。

別名は、サマーポインセチア、クサショウジョウ。ポインセチアと同じトウダイグサ科の一年草で、サマーポインセチアとも呼ばれています。

学名は、Euphorbia cyathophora

英名は、fire-on-the-mountain、Mexican fire plant、wild poinsettia、など

花期は7~10月で、茎の先に、カップ状になったに杯状花序が散形状に咲き、花びらのない小さな花をつけます。

(杯状花序は、合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序で、トウウダイグサ科で見られます。)

種は卵形で、こぶ状突起があり、長さ約2.8mm 幅約2.2mmになります。

杯状花序の下につく苞葉は対生し、バイオリン形で、基部がオレンジ色に色づきますが、茎の下につく葉は互生し緑いろになります。

草丈は30~100cmで、直立します。

葉や茎を傷つけると白い液がでてかぶれることがあるので、注意が必要ですが、病虫害につよく育てやすい花と言われます。

花言葉は、「祝福」「希望」「良い仲間」で8月31日、11月 2日の誕生花です

参照サイト

Wikipedia ショウジョウソウ

ガーデニング図鑑 ショウジョウソウ(サマーポインセチア)

松江の花図鑑 ショウジョウソウ

弥生おばさんにガーデニングノート「花と緑の365日」 ショウジョウソウ

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