今年も3月末ころから、ヤマブキ(山吹)の花が咲きだしました。株立になってたくさんの茎を伸ばし、暖かくなってきたこの時期に、黄金色とも言われる鮮やかな黄色い花を枝っぱいにつける様子は、人の心を明るくしてくれるように思います
<目次>
ヤマブキ(山吹)
一重咲きのヤマブキ

車で走る道路添いの半日陰に咲いているヤマブキをよく見ます。
よく増えるようで、群生した株立ちが、連らなって生えていて、
鮮やかな黄色が、目に飛び込んできます。
ヤマブキは、地下茎を伸ばして細い茎が株立ちし、
1~2mほどの高さになりますが、先が垂れさがっていることが多いようです。

一重咲きのヤマブキの花は、直径3~5cm、花びらが5枚で、
たくさんの雄しべと5~8個の雌しべがあり、種子をつけます。
八重咲のヤマブキは、雌しべが退化しているので、種子をつけないとのことです。
葉は互生し、長さが4〜8cm、幅2〜4cmで、長い卵形で先端は鋭くとがり、
縁には鋸歯があります。
八重咲きのヤマブキ

八重咲きのヤマブキは、やはり豪華に見えますが、栽培品種として作られてきたようです。
先にも述べたように、八重咲きの雌しべは退化しているので、種子ができないため、
平安時代に編纂された「後拾遺和歌集」(1086年)に、次の歌が収められており、
当時から、」種をつけない八重咲のヤマブキが栽培されていたことがわかるとされます。
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」
この歌は、太田道灌のヤマブキ伝説の元になったとのことです。
シロヤマブキ(白山吹)

シロヤマブキは、ヤマブキとは異なりバラ科シロヤマブキ属に属するとのことです。
シロヤマブキの高さは1~2m、
葉は長さ5~10cm、幅2~5cm、茎に対生し、形は卵形で先がとがり、縁には鋭い鋸歯(きょし)があります。
花は3~4cmで、花弁が5枚あり、一つの花に4個の実をつけます。
シロヤマブキの花言葉は、「細心の注意」、「気品」、「崇高」。
ヤマブキの基本情報・花言葉
ヤマブキは、中国、日本の北海道から九州に分布し、バラ科ヤマブキ科の落葉低木です。
ヤマブキの名前の由来には、以下の説がある
和名の「山吹(ヤマブキ)」は、細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転訛したものといわれます。
また、春になると黄色い花で山が埋めつくされるさまの「山春黄(やまはるき)」が変化したという説もあります。
花言葉-由来 ヤマブキより
ヤマブキの花言葉は、「気品」、「崇高」、「金運」。
なかなかいい花言葉ですね。ヤマブキが好きになりそうです。 \(^W^)/
おわりに
いま、ヤマブキの花がきれいに咲いています。
山吹色は、オレンジ色と黄色の中間色だそうですが、
時代劇で聞く「山吹色の小判」との表現もあり、
お近づきになりたい、縁起のいい色でもあるようですね。
参照サイト
松江の花図鑑 ヤマブキ
みんなの趣味の園芸 ヤマブキ
花言葉-由来 ヤマブキ