ネコハギは、花期は7~9月に白い蝶形花を咲かせます。花の大きさは長さ7~8mmで、旗弁に1対の紅紫色の斑紋があります。茎は地面にそって伸び、枝分かれした茎に、丸い小葉の三出複葉が互生します。中国、朝鮮や、日本の本州以南に分布するマメ科ハの多年草です。
ネコハギ(猫萩)に咲く、白い蝶形花
ネコハギの白い花
近くの野原の石垣の上でネコハギ(猫萩)の花が咲いていました。
長さが、7~8cmの小さな白い蝶形花で、石垣から垂れ下がった枝の葉の腋に、数個ずつ固まって咲いています。
名前の言われは、同じハギ属のイヌハギに対してつけられたとか、全体に毛が多いため、などとされているようです。
花は、以前記事に書いたメドハギに、にているようです。
ただ、閉鎖花も多いようで、花が開いているところは撮れませんでした。(撮れたらアップしたいと思います。(^ ^;))
こちらは、素材集に掲載されていたものですが、蝶形花の付け根には、赤紫の斑紋がついていますが、よく見えません。
茎の上部に咲く花は、閉鎖花になるとのことですので、開くものは少ないのかもしれません。
ネコハギの花言葉は、「思案」、「内気」、「思い」とされていますが、このような花の姿からつけられたのでしょうか。
この写真を見ると、茎や葉にたくさんの白い毛がついています。
ネコハギの名前の由来の一つは、この毛が多いこととのことですが、たしかに毛深いようです。
ネコハギの茎・葉
葉の形が丸く、かわいいことも目を引きました。
このネコハギは、石垣の上に生えていて、茎が下に伸びているのですが、丸い小葉が三枚からなる三出複葉で、茎に互生しています。
小葉は、長さ1~2cm 幅8~15mmの大きさで、広楕円形から広卵形とよばれる丸い形をしています。
もう少し離れてみてみると・・・
長く伸びた枝の両側に、互い違いにたくさんの枝がでていて、それぞれにたくさんの葉や花が咲いています。
枝は長くなると1mくらいになるようですが、この枝は60cmくらいのようです。
石垣の上の生え際を見てみると、茎が縦横に走っていました。
多くの草木は上方向に向かって伸びるのだと思いますが、ネコハギは地面にそって伸び、石垣から垂れ下がっています。
この場所は、普段歩く道ではないので、このように無事に育ってきたようです。
道に生えていたらこのようには成長できなかったでしょうが、生えた場所がよかったんでしょうね。(^⊆^)
ネコハギの基本情報・花言葉
ネコハギ(猫萩)は、中国、朝鮮半島、日本の本州から沖縄に分布する、マメ科ハギ属の多年草です。
日当たりのいい草地や畑地にみられるようです。
名前は、同じハギ属のイヌハギに対してつけられたとする説や、全体に毛が多いからとする説があるようです。
学名は、Lespedeza pilosa
花期は7~9月で、花は柄はほとんどなく葉腋で咲き、2~4個つけます。
花の大きさは長さ7~8mmで、花びらは白く、旗弁の中央基部近くに1対の紅紫色の斑紋があります。
なお、上部の葉腋には閉鎖花が咲きます。
豆果は3~4mmの広倒卵形です。
葉は三出複葉で互生します。小葉は広楕円形から広卵形で、長さ1~2cm 幅8~15mm。
茎は長く横に這い、長くなると100cmにもなる。全体に立った軟らかな毛が多くつきます。
ネコハギの花言葉は、「思案」「内気」「思い」。
参照サイト・書籍
Wikipedia ネコハギ
EVERGREEN ネコハギ
三河の植物観察 イヌハギ
GKZ 植物事典 ネコハギ
林弥栄監修 山と渓谷社 「野に咲く花」
関連投稿
-
白地に紫が混じったメドハギ(筮萩)の蝶形花
かつては占い用の棒に用いられたと言われるメドハギに、白地に紫が混じった蝶形花がさいています。まっすぐに長く伸びた茎にそって咲くたくさんの花は、よく目立ちきれいです。メドハギは日本固有種で、日本全土に分 ...
続きを見る
-
秋の七種(ナナクサ)、ハギ(萩)
ハギ(萩)は、秋の七種(ナナクサ)の一つで、7~9月ごろに、枝先に赤紫の蝶形花をたくさん咲かせます。万葉集で一番よく読まれている花で、昔から人々に親しまれてきました。マメ科ハギ属の落葉低木で、根粒菌で ...
続きを見る