道端で強く育つオオバコ(大葉子)の白い花

2021年9月10日

道端で生えるオオバコ

オオバコ(大葉子)は4~9月ごろに、地面から伸びた花茎の先に穂状になってたくさんの小さな白い花を咲かせます。葉が広く大きいことから、オオバコと名づけらました。東アジアに広く分布し、日本全土に生えるオオバコ科の多年草です。

道端で強く育つオオバコ(大葉子)の白い花

オオバコの花

オオバコの花

オオバコの花

オオバコ(大葉子)は、日本全土に生える植物です。

近縁種に帰化植物のセイヨウオオバコ(西洋大葉子)がありますが、葉の大きさなどから、写真の植物は、オオバコと判断しました。

葉が大きいので、オオバコと名前が付けられたとされます。

根を張ると抜くのが厄介ですが、人や車などが通るような道や空き地などでよく見られることから、「シャゼンソウ(車前草)」の別名もあります。

また、他の雑草と呼ばれる植物が踏まれて育たないような環境でも、よく育ちつと言われます。

この植物にとっては、そのような環境の方が適しているとも考えられているようです。力強いですね。(^⊆^)

4~9月が花期と言われ、9月になっても、花が咲いているのが見られます。

白く咲くオオバコの花

白く咲くオオバコの花

地下から伸びた花茎に、穂状にたくさんの花をつけ、上の方は白い小さな花が咲いています。

この花茎を根元から2本採って、2本の花茎を根元から切り取って、2人がそれぞれ折り曲げてかけあい、引っ張りあって強さを競いあう遊びあったことから、スモトリグサ(相撲取り草)との別名もつけられたと言われます。

花が咲いているところは、あまり見かけず、気も付かないのが普通だと思いますが、季節になると花を咲かせ種を落します。

地上に落ちた種は、水に濡れると粘性がでて、移動するものにくっついて種子が運ばれます。

種にカギを持っていて動物などにくっつく、センダングサヌスビトハギなどの「ひっつき虫」がありますが、こちらは粘着物でくっいて運ばれるようです。

植物にもいろいろあって面白いですね。(#^.^#)

オオバコの葉

オオバコの葉

オオバコの葉

オオバコは、花茎は出ますが、葉がつく茎は見られません。

地面から葉が出る、根生葉になります。

葉は、卵形または広卵形や楕円形で、長い葉柄の先についています。また、葉脈がよく目立ち、葉面が波打っているようです。

若い葉は、茹でて水にさらすことによって食べることができ、低カロリーなので、ダイエット食の材料に使われるようです。

また、種や全草は、咳止めや利尿剤などの薬効があり、生薬として利用されています。

たくさんのオオバコの葉

オオバコは、このようにたくさんがかたまって群生しているのを見かけます。

根ずくと、しっかりと根を張るので、他の植物を寄せ付けず、繁殖するようです。

このように根が張ってしまうと、抜くのが厄介です!

近縁種のヘラオオバコ(箆大葉子)

ヘラオオバコの花

ヘラオオバコの花

オオバコの近縁種に、同じオオバコ科オオバコ属で、ヨーロッパ原産のヘラオオバコがあります。

日本へは江戸時代に入ってきたと言われる帰化植物ですが、オオバコより大きく、葉が細長く、ヘラ(箆)のようだとしてこの名前がつけられました。

(「ヘラ(箆)」は、スパチュラとも呼ばれる調理器具などのことです。)

詳しくは、こちらもご覧ください。

ヘラオオバコ
穂になって白い花を咲かせるヘラオオバコ(箆大葉子)

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オオバコの基本情報・花言葉

オオバコ(大葉子)は、千島からマレーシアまでの東アジアに広く分布し、日本全土で見られるオオバコ科オオバコ属の多年草です。

葉が広く大きいことから、オオバコと名づけられました。

別名は、「シャゼンソウ(車前草)」や「スモトリグサ(相撲取り草)」。

「シャゼンソウ(車前草)」は、踏みつけられることに強く、人や車が通る道などでもよく生えることに由来し、

「スモトリグサ(相撲取り草)」は、2本の花茎を根元から切り取って、2人がそれぞれ折り曲げてかけあい、引っ張りあって強さを競いあう遊びがあったことからつけられたと言われます。

地方によって、カエルガッパ、ゲーロッパ、オンバコ、カエルバなどとも呼ばれるようです。

学名は、Plantago asiatica

英名は、Chinese Plantain, Arnoglossa

花期は4~9月で、棒状で細長い10 ~ 30cmの花茎を出し、花茎の先の緑色の穂に花が密につきます。花は、白色の小さな花が咲きます。

実は蒴果で長い楕円形で、熟すと中から種が現れ、地上に落ちた種は、濡れると粘性を持ち、靴の裏や動物にくっついて運ばれます。

葉は根性葉で、大きさは長さ4〜15cm 幅3〜8cm、卵形または広卵形や楕円形で、長い葉柄の先につきます。

数本の葉脈が目立ちますが、毛はほとんどなく、葉の縁は波打ちます。

また、若い葉は食用になり、葉や種子は咳止めなどの生薬としても使われます。

花言葉は、「足跡を残す」「白人の足跡」で、9月26日の誕生花です。

「足跡を残す」は、種が靴の裏などについて運ばれて散布されることから、

「白人の足跡」はセイヨウオオバコが白人の足跡と呼ばれることに由来すると言われます。

参照サイト

Wikipedia オオバコ セイヨウオオバコ ヘラオオバコ

季節の花 300 オオバコ

弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 オオバコ

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