タイサンボク(泰山木、大山木)は、大きな白い花がサカズキ(盞)のようだとして大盞木(タイサンボク)と命名され、その後泰山木や大山木と書かれるようになりました。北米中南部原産で、関東以西の公園などで見られるモクレン科の常緑高木で、1873(明治6)年に渡来しました。
タイサンボク(泰山木、大山木)の白く大きな花
タイサンボクの白い花
7月初めに見かけたタイサンボクの樹に、白く大きな花が咲いていたので、撮らせていただきました。
道路沿いに植えられた大きな樹に、思いがけず見た花で、最初は名前はわかりませんでしたが、ホウノキやユリノキににた白く大きな花が咲き、常緑樹なので、すぐわかりました。
実は、以前書いたホウノキの記事の中で取り上げていました。その時は、まだ見たことが無かったので、素材集から借用して書いたのですが、今回、実際に見ることができました。 ホウノキ(朴ノ木)は、5月ごろに大きくきれいな花が咲き、実は9~11月ごろに赤く熟します。また、ホウノキの葉はトチノキの葉ににており、花はタイサンボクやユリノキによくにています。ここでは、ホウノキの詳 ... 続きを見る
赤い実をつけるホウノキと、トチノキ、タイサンボク、ユリノキとの違い
このような大きな花が咲く樹は、そう多くはないようなので、わかりやすいと思います。
華やかで見事な花だと思います。o(^∇^)o
花に近ずいて見てみると、私にはお椀にように見えますが、
タイサンボクの名前は、花が大きなサカズキ(盞)とみて大盞木(タイサンボク)となったといわれます。(Wikipediaより)
それが変じて、大きく山のような樹だとして、「泰山木」、「大山木」と書かれるようになったと言われます。
花は、白く、直径が15cmくらいと大きく豪華なので、遠くからでも目につきます。
花びらと萼からなる花被片は、9枚で3個ずつ3輪についているようです。
タイサンボクの花の中央には、円錐状に集まった雌しべがあり、その下にたくさんのの雄しべがついています。
花びらに囲まれ、守られているようにも見えます
お椀のような花とはまた違った印象を持ちます。
タイサンボクの花は、咲いたあと2~3日で終わり、花びらや萼は落ち、ホウノキににた実をつけます。
タイサンボクの実
花が散った後に残った実だと思いますが、枝の先の雌しべがついていた位置についています。
つぎの写真は、素材集からのものですが、大きくなった実です。
たくさんの小さな実をつけていて、ホウノキの実とよくにた形をしていますが、実は長さが8~15cmほどで、ホウノキより、少し小さめのようです。
実は10~11月ころに熟し、中からオレンジ色の種が出てくるようです。
この実も、鳥たちは食べるのでしょうか。
タイサンボクの葉・樹
タイサンボクは常緑樹で、葉は互生し、長さ10~25cm 幅4~10cmと長楕円形で厚めで、鋸歯がなく全縁です。
表は光沢があり深緑色で、裏は褐色で毛がついています。
タイサンボクの樹高は20m、太さは1.3mほどになるといわれます。
北アメリカ原産の常緑高木で、1873年(明治6)年伝来したといわれ、公園や街路樹に植えられることが多いようです。
タイサンボクの基本情報・花言葉
タイサンボク(泰山木、大山木)は、北米中南部原産で、日本では関東以西で植えられているといわれるモクレン科モクレン属の常緑高木で、日本へは1873(明治6)年に渡来したといわれます。
タイサンボクの名前は、花が大きなサカズキ(盞)とみて大盞木(タイサンボク)としたといわれます。
別名は、ダイサンボク、ギョクラン、ハクレンボクなどがあります。
タイサンボクの学名は Magnolia grandifloraですが、香水の「マグノリア」は、香りがいいこの樹に由来するようです。
英名は、southern magnolia、 giant flowered magnolia。
花期は5~7月で、直径15cm前後ろの白く大きな花を咲かせます。先始めにいい香りがし、サカズキの形をした花ですが、2~3日で散るようです。
花被片は、9枚で3個ずつ3輪につきます。また、花の中央には円錐状に集まった雌しべがあり、下部にたくさんのの雄しべがあります。
実は袋果(タイカ)が集まった集合果で、長さが8~12cmの楕円形で、10~11月に熟します。
葉は互生し、長さ10~25cm 幅4~12cmの長楕円形です。葉の表は光沢がある深緑色で、裏は褐色で毛が密生します。
タイサンボクの樹高は20mほどで、樹皮は暗褐色です。
花言葉は、「前途洋々」「威厳」で、6月8日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia タイサンボク
庭木図鑑 樹木ペディア タイサンボク
季節の花 300 泰山木 (たいさんぼく)
LOVEGREEN 泰山木(タイサンボク)の花言葉
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