「猫じゃらし」とも呼ばれるエノコログサは、8〜9月に長く伸びた茎の先に円柱状の花穂をつけ、たくさんの毛を伸ばしてブラシ状になります。猫のまえで振るとじゃれるので「猫じゃらし」、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「エノコログサ」と呼ばれます。
「猫じゃらし」として知られるエノコログサ(狗尾草)の花穂
エノコログサの花穂
道路ぞいの草むらで、元気に群生している「猫じゃらし」、エノコログサ(狗尾草)です。
猫じゃらしは繁殖力が強いようで、このように群生しているのをよく見かけます。
世界の温帯地方に分布しているといわれ、日本全土にも生えるイネ科エノコログサ属の一年草です。
「猫じゃらし」の名前は、穂のような花穂(カスイ)を猫の前で振ると、じゃれつくためにつけられました。
また、「エノコログサ」は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「いぬころぐさ」と呼ばれ、それが「エノコログサ」に変化したと言われます。
花言葉は、「遊び」「愛嬌」で、10月4日の誕生花です。
可愛い花穂が親しみ深く、猫をじゃらしたりして遊んだりすることからつけられました。
エノコログサは、日本では縄文時代の前半にはなかったといわれ、その後、アワと一緒に入ってきたものでアワの原種と考えられており、飢餓の時には、食べられたこともあると言われます。
実は、卵形に近く長さ1.2〜1.3mmほどと小さなものなので、集めて食べるのも大変ではないかと思われます。
食べるものが不足したために、このようなものまで食べる対象にした思うと、大変な状況だったのだろうと想像されます。
エノコログサはどこででもよく見かけますが、つぎの写真のように、コンクリートの割れ目に生えているのをよく見かけます。
道沿いで群生していたのとは全く違って、狭い空間に根を張って、こじんまりと生えています。
エノコログサにはいろんな種類があるようなので、違った種類かもしれませんが、背丈も葉の大きさも違うようです。
ただ、単独ではえているので、花や茎の様子を観察するには好都合だと思います。
細い茎が地表を這い、節から根をおろして、茎が立ち上がり、その先に花が咲く様子がよくわかると思います。
エノコログサは、5〜9月ごろに、長く伸びた茎の先に、円柱形で長さ3~7cmの花序をつけますが、たくさんの毛をつけるためブラシ状になります。
葉は、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.5cmの細長い披針形で、薄くて緑いろですが、光沢はありません。
草丈は40~70cmほどになり、細い茎がまっすぐにのび、途中に葉をつけ、先端に花穂をつけます。
茎の先につく花穂は、小さめですが、よくみるときれいです。
赤みを帯びたものと、緑のものがみられますが、どちらもきれいだと思います。
普通は緑いろの花穂が多いようですが、このように赤い色をしたものも見られます。
猫じゃらしとして遊ばれことがありますが、切り花のように生けるのもいいかもしれません。(*^m^*)
猫じゃらしの基本情報・花言葉
猫じゃらし(エノコログサ)は、世界の温帯地方に分布し、日本全土にも生えるイネ科エノコログサ属の一年草です。
だだ、日本では縄文時代の前半まではなかったといわれ、アワとともに伝わったと考えられており、アワの原種といわれます。
「猫じゃらし」の名前は、花穂(カスイ)と呼ばれる穂のような花を振ると、猫がじゃれつくことからつけられました。
また、「エノコログサ」は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として、「いぬっころぐさ」と呼ばれていたのが、「エノコログサ」に変化したといわれます。
学名は、Setaria viridis 「Setaria」は、ラテン語の 「seta(剛毛)」が語源で、花穂を囲む剛毛に由来し、「viridis 」緑色を意味します。
花期は5〜9月で、長く伸びた茎の先に、円柱形で長さ3~7cmの花序をつけ、たくさんの毛をつけるためブラシ状になります。
実は、卵形に近く長さ1.2〜1.3mmで、昔は、カラスムギなどとともに、飢饉時などに、食用にされたこともあったといわれます。
葉は、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.5cmの細長い披針形で、薄く。
草丈は40~70cmで、細い茎がまっすぐにのび、途中に葉をつけ、先端に花穂をつけます。
エノコログサには、アキノエノコログサ、キンエノコロ、コツブキンエノコロなど、いろんな種類があるようです。
アキノエノコログサは、
花言葉は、「遊び」「愛嬌」で、10月4日の誕生花です。
猫と遊んだり、こども同士で遊んだりしたことにちなんだもので、ピッタリではないでしょうか。
参照サイト
Wikipedia エノコログサ
松江の花図鑑 エノコログサ
Chills Laboratory エノコログサ
関連投稿
-
ブラシのようなチカラシバ(力芝)の花序
9月中頃から、チカラシバ(力芝)が花をつけています。長く伸びた茎に、ブラシのような形の花を咲かせるチカラシバは、強く根が張り、葉も硬いため、厄介な雑草です。秋には、種をつけた小さな穂についた毛が、動物 ...
続きを見る
-
キャッツテールの赤い花
キャッツテールは、猫のしっぽにそっくりな形をした、赤い花を咲かせる楽しい花です。茎が匍匐状に伸び、立ち上がった先きに、5~10cm程の赤い穂状の花が、四季咲きで長く咲きます。西インド諸島原産のトウダイ ...
続きを見る