アカシデ(赤四手)は、樹全体に赤みをおびるためアカ、実が神事に使われる紙垂ににているのでシデ、と名づけられました。ケヤキのような箒状の樹形をし、庭木にされることもあるようです。朝鮮半島や北海道南部以南に分布するカバノキ科の落葉高木です。
アカシデには、4~10cmの長さに連なった実が垂れ下がります
連なって垂れ下がるアカシデの実
アカシデ(赤四手)の樹に実がついています。
以前、記事に書いたクマシデ(熊四手)ににていますが、ちょっと違っています。クマシデは、種を包んでいる葉のような果苞が丸まっていますが、アカシデは、外側に広がっています。
垂れ下がっている実の長さは、4~10cmくらい。
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ホップのような実をつけるクマシデ(熊四手)
クマシデ(熊四手)は、5月に咲いた花が終わった後に、ホップによくにた実をつけるのが特徴です。材は堅く、家具、建築材、農具の柄などに使われてきましたが、椎茸の原木栽培用の榾木(ホダギ)にも使われます。カ ...
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同じような実に、イヌシデやサワシバがありますが、果苞の形や大きさ、葉の形などからアカシデと判断しました。(間違っていたら申し訳ありません。)
名前のシデは、しめ縄などにぶら下げられる紙垂(シダ)にているとして使われ、新芽や樹全体に赤みを帯びることから、アカシデの名になったとのことです。
クマシデと同じように、樹全体にたくさんついています。
樹はいろんな実をつけますが、シデの仲間の実も独特の形で、面白いですね。(^⊆^)
アカシデの葉
アカシデの葉は互生し、長さ3~7cmが幅2~3.5cmくらいで、葉脈の数は9~12本、
卵状の楕円形で先が尾状に尖り、不揃いな鋸歯があります。
写真の葉脈を数えると、10本くらいです。
葉脈の数は、クマシデが20~24本、イヌシデは12~15本、サワシバが15~20本と言われるので、アカシデと思われます。
また、枝が赤みを帯びています。
アカシデの樹
アカシデの樹高は10~15mで、幹は30cmほどになるようです。
箒状の樹形になるといわれますが、この写真ではよくわかりません。
幹の表面は、暗灰色ですが、平滑ですべすべしています。
老木になるとすじ状のくぼみが現れるといわれますが、この写真では見られないようです。
アカシデの基本情報・花言葉
アカシデ(赤四手)は、朝鮮半島や日本の北海道南部以南に分布するカバノキ科 クマシデ属の落葉高木です。
アカシデの名前は、若芽が赤く、樹全体に赤みを帯びること、神事に使われる紙垂(シダ)ににていることに由来するといわれます。
別名には、アカソロ、ソロなどがあるようです。
学名が、Carpinus laxiflora。
花期は3~5月で、葉が出るのと同じころ咲きます。前年枝から垂れ下がり、雄花序は長さ4〜5cmで黄褐色。
実は8~9月ころ熟し、長さは4~10cm。
葉は互生し、長さ3~7cm幅2~3.5cmで、葉脈は9~12本、卵状の楕円形で先が尖り、鋸歯があります。
樹高は15mほど、樹皮はなめらかで、縦方向の筋が見られます。
アカシデは、箒状に育つことなどから、庭木などにもされるようですが、椎茸栽培の榾木(ホダギ)に使われます。
材は、硬くで加工しにくいといわれますが、家具や床柱に使われることがあるようです。
シデの花言葉は、「装飾」。
アカシデの花言葉は不明です。
参照サイト・書籍
Wikipedia アカシデ
樹木図鑑 樹木ペディア アカシデ
里山コスモスブログ クマシデ類の見分け方
Chills Laboratory シデ
池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」 電子版
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