ホソバヒイラギナンテンは、秋に黄色い花を咲かせ、実は黒く熟します

2021年3月2日

ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテンは、9~12月に黄色い花を咲かせ、実は翌春に黒く熟します。名前は、よくにたヒイラギナンテンにくらべて葉が細長いことに由来します。ここでは、近縁種のヒイラギナンテン、ナリヒラヒイラギナンテンとの違いについてもまとめました。

ホソバヒイラギナンテンは、秋に黄色い花を咲かせ、実は黒く熟します

ホソバヒイラギナンテンの葉

ホソバヒイラギナンテンの葉

ホソバヒイラギナンテンの葉

ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)は、中国原産の、メギ科メギ属の常緑低木広葉樹です。

名前は、よくにたヒイラギナンテン(柊南天)にくらべて葉が細長いことに由来します。

葉は、長さが10~28cmの奇数羽状複葉で、互生します。

また、小葉は2~5対つき、長さ4.5~14cm 幅0.9~2.5cmと細長い形をしており、秋に紅葉します。

ホソバヒイラギナンテンによく似た品種に、ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)という品種がありますが、こちらは紅葉し、見分ける時の参考になります。

ナンテンと名がついたよくにた樹は、いろいろあるので混乱しそうですね。(^ ^;)

なお、ヒイラギナンテンについては、記事にしていますので、あわせてご覧ください。

ヒイラギナンテン
ヒイラギナンテン
ヒイラギナンテン(柊南天)は、春に黄色い花が咲き、実は黒く熟します

ヒイラギナンテンは、3~4月に黄色い花を咲かせ、実は秋に黒く熟します。名前は、葉にヒイラギのようなギザギザがあり、葉のつき方がナンテンににていることに由来します。ヒイラギの「魔除け」、ナンテンの「難を ...

ホソバヒイラギナンテンの黄色い花

ホソバヒイラギナンテンの黄色い花

ホソバヒイラギナンテンの花

ホソバヒイラギナンテンの花期は9~11月で、

葉の先に伸びた茎にそって、総状花序になって、淡黄色の6弁花の花を咲かせます

たくさんついた葉の上に咲く淡黄色の花はよく目立ち、きれいです。

花が少ない秋から冬にかけて咲くことも、好まれる要因かもしれませんね。(^_^)

ホソバヒイラギナンテンの黒い実

ホソバヒイラギナンテンの実

ホソバヒイラギナンテンの黒い実

2月に、緑色の実がたくさんついているのを見かけました。

実は食べられないようですが、液果で、中には果汁が含まれています。

この実は、やがて熟して黒くなり、果皮には白い蝋粉を帯びます。

ホソバヒイラギナンテンと、ヒイラギナンテン、ナリヒラヒイラギナンテンの違い

ホソバヒイラギナンテンと、ヒイラギナンテン、ナリヒラヒイラギナンテンの違いを、インタネットで調べてまとめてみました、

参考にしていただければと思います。

  ホソバヒイラギナンテン ヒイラギナンテン ナリヒラヒイラギナンテン
花期 9~11月 3~4月 10~12月
葉の形 奇数羽状複葉 奇数羽状複葉 奇数羽状複葉
複葉の大きさ 10~28cm 20~40cm
小葉の数 2~5対 5~8対 5~10対

小葉の長さ(cm)

4.5~14  4~10  5~15

ホソバヒイラギナンテンの基本情報・花言葉

ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)は、中国原産で、メギ科メギ属の常緑低木広葉樹です。

名前は、よくにたヒイラギナンテンにくらべて葉が細いことに由来します。

学名は、Berberis fortunei

英名は、Chinese mahonia, fortune’s mahonia, holly grape

花期は9~11月で、枝の先に総状花序になって、黄色い6枚の花びらの花を咲かせます。

果実は液果で、黒紫色に熟しますが、果皮が白い粉を帯びます。

葉は、長さが10~28cmの奇数羽状複葉で、互生します。小葉は2~5対ついていて、長さ4.5~14cm 幅0.9~2.5cmと細長い形をしており、少数の刺状の鋸歯があります。また、冬も緑いろを保ち、紅葉しません。

近縁種のナリヒラヒイラギナンテンは、長さ20~40cmの奇数羽状複葉で、枝先に集まる傾向があり、互生します。小葉は5~10対あり、長さ5~15cmで幅の狭い披針形~長楕円形、少数の刺状の鋸歯があります。

樹高は1~2mになります。

秋から冬にかけて黄色い小さな花をたくさんつけ、一年中、緑の葉を保つので、庭木や公園などに植えられることが多いようです。

<栽培法について>
栽培地としては、東北地方以南が適しますが、寒風があたらないように気をつけます。
日向から半日陰で、肥沃な土壌を好みますが、乾燥しすぎないように注意が必要です。
増やし方は、実生や挿木によります。
実生は熟した果実を採り、果肉を水洗いして取り除き、とりまきします。植え付けや播種は、3~4月または10~11月が適します。挿し木は、7月ごろ、元気な枝を10cmほどに切って用土に植え付けます。

ホソバヒイラギナンテンの花言葉は、「優しい暖かさ」「過敏」で、10月17日、10月18日の誕生花です。

参照サイト

Wikipedia ホソバヒイラギナンテン ヒイラギナンテン

Chills Laboratory  ホソバヒイラギナンテン

EVERGREEN  ナリヒラヒイラギナンテン ホソバヒイラギナンテン



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