スモモ(李、酢桃)は、モモと名がつきますが、サクラ属で、杏や梅に近い果樹です。3月になり、白くてきれいな花が咲きました。果実は、7月ころ赤く熟し少し酸っぱい味がします。中国原産のバラ科サクラ属の落葉小高木で、古い時代に中国から伝わりました。
3月に白い花が咲き、実は少し酸っぱい味がするスモモ(李、酢桃)
スモモ(李、酢桃)の白い花
ミツマタがきれいに咲いている隣で、スモモ(李)の樹に、白い花が咲きました。
白い花なので、遠くからもよく見えて楽しませてくれます。(^_^)
5mくらいはあるでしょうか、結構大きな樹です。
スモモは、モモにくらべて酸味が強いことから、スモモと呼ばれるようになったとのこと。
たしかに、甘いモモと違って酸っぱさがあり、大きさも小ぶり、最近は、プラムとも呼ばれているようですね。
Wikipediaには、ハダンキョウと呼ぶ地方があると書かれていますが、私は子供のころハランキョウと呼んでいました。
今でもそう呼ぶことがあります。
でも、ミツマタの黄色と、スモモの白の取り合わせが、ちょっといい感じです。
見上げた青い空に、たくさんの白い花が咲いている、やはりきれですね。
同じ時期のサクラは、たくさんの花が一気に咲いて別格ですが、
地味なスモモも、ちがった味わいがあり、
人のこころを豊かにしてくれるように思います。
スモモの花は、集散花序のような形というんでしょうか、
数個の花がまとまって枝についています。
そのまとまった花が、間隔を置いてついているのが特徴でしょうか。
いまはまだツボミもあって、満開の少し手前のようです。
樹が高いので、花の詳しい様子はわかりにくいのですが、なんとか撮ったのがこの写真です。
一個一個の花の大きさは、20mmくらいでしょうか、そして、花弁が5枚で、たくさんの雄しべがついています。
虫たちも活動を始めています。
この花には、小さな蜂が飛んできて、蜜を吸っています。
なかなかカメラのほうを向いてくれないので、こんな写真になりましたが、大きめの花の集まりの右側に、下向きに止まっているのが写っています。
隣のミツマタにも、大きな蜂や蝶がきています。
生き物は植物を頼りにし、植物もまた助けられていることを、あらためて感じます。
スモモの基本情報・花言葉
スモモは、中国原産の栽培用の果樹でバラ科サクラ属の落葉小高木です。中国からは、古い時代に伝わったようです。
モモと名が付きますが、モモ属ではなくサクラ属とのことで、杏や梅に近い種類のようです。
スモモは、モモににていて、酸っぱい味がするので、スモモと呼ばれるようになったとのことです。
学名は、Prunus salicina Lindl。
英名は、Japanese plum。
花期は4月で、葉の付け根に、1~数個の白い花を咲かせます。
実には毛がなく、夏に6~8月に赤く熟します。すっぱさがありますが、熟すと甘い味がします。
樹高は2~4mで、枝がよく分岐し、横に広がります。
スモモの花言葉は、「誤解」。
スモモを使った、「李下に冠を正さず」という言葉がありますが、
人に怪しまれるような行いはしてはいけない、という教えで、花言葉はこれに由来するようです。
(出典元は、中国の古典詩である古楽府(コガフ)とのこと)
おわりに
今年も、家の近くのスモモの樹に白い花が咲きました。
こどもの頃から親しんできた樹なので、愛着があり、
花をみると癒されます。
といっても、なんとなく白い花と思っていただけで、写真を撮るのは、去年と今年の二回目です。
花が咲くとさっそく虫たちがよってきて蜜を吸っています。
周辺の樹々も、元気に赤い芽や緑の葉を出していて、こちらもじっとしていられないこの頃です。(^W^)
参照サイト
Wikipedia スモモ
みんなの趣味の園芸 スモモ
花言葉-由来 スモモ
ことわざ辞典 瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず