5月には、トゲがついた葉だけだったナンブアザミ(南部薊)ですが、8月になり、紫いろの花が咲き出しました。茎の先に花がさく頭状花序ですが、たくさんの筒状花で構成され、少し下向きかげんで咲いています。花言葉は、「独立」「報復」「厳格」など。
ナンブアザミ(南部薊)の薄紫の花
ナンブアザミの花
アザミは、キク科アザミ属の多年草です。
アザミというと、私は、葉の痛いトゲトゲを思い浮かべますが、花はきれいですね。 (^◎^)
どこが花びらか、雄しべ、雌しべもわかりませんが、自然の造形美ですね。
花が咲く前のツボミはこんな感じです。ツボミの周りにも、葉のあちこちにも棘をつけていて、よほど用心深いんですね。
どのようにして、こんな装いをすることを身につけたんでしょうか?
アザミは多くの種類があり、世界では250種類以上、日本では100種類以上あるそうです。
写真は、近くで撮ったものですが、ナンブアザミ(南部薊)と言われる種類のようです。
アザミは、その種類によって分布する場所が異なることが多いことや、花のつき方(上向き、下向き、大きさなど)、葉の特徴(大きい、小さいなど)、などによって見分けることができます。
Wikipedia アザミに上げられたアザミの名前と特徴を当てはめたところでは、ナンブアザミと思われます。
葉
秋になって花が咲き始めましたが、5月にはトゲをつけた葉だけの状態でした。
中心部から出てくる新芽の柔らい部分は、食用として販売されているそうです。
有毒でなけれは、新芽の柔らかい部分は食べることは出来るんでしょうね。
写真の状態は背が低いのですが、山の中で高くなって葉を茂らせてくると体に触れるようになり、痛いので、通り道の近くにあるものは、切り倒すようにしています。
切られずに大きくなったアザミ(1.5m位にはなるんでしょうか)は、たくさんの花を付けますが、棘(トゲ)をつけた葉も半端なく多くなります。 "/(;-_-)
こんなものが体にふれると、大きなけがはしないでしょうが、痛くてたまりません。
近くでみるとどうでしょう。
写真のように、葉の先が針のようにとがっています。ツボミの写真の棘のつき方とは違いますね。
葉全体は柔らかいのに、先をこんなに尖らせているのは、面白いですね。
このようなアザミですが、秋が深まると花が綿毛にかわります。
この綿毛についた種が風で運ばれて、増えていくんですね。
こんなアザミですが、スコットランドの国花になっているそうです。アザミの棘によって国が守られたことがあるためだそうです。
どんなことがあったのか、興味深いですね。 (゜-゜)!
全身に棘のあるアザミですが、鹿には食べられているように思われます。
というのも、防鹿用柵の中では育っていますが、柵の外では見かけないためです。
恐らく、新芽の柔らかい部分を鹿に食べられるので、成長できないのではないかと思っています。(観察に誤りがあった場合、訂正します。ご理解ください。)
ナンブアザミ(南部薊)の基本情報・花言葉
ナンブアザミは、本州中部以北の山地や草原などの分布する、キク科アザミ属の多年草です。
花期は8~10月で、少し下向いてつきます。茎の先に花が咲く頭状花序で、筒状花たけで構成されてます。花の色は紫いろです。
春に伸びた根性葉(コンシュツヨウ)は、花期には枯れます。茎葉(ケイヨウ)には、鋭いトゲがつきます。
アザミの花言葉は、「独立」「報復」「厳格」「触れないで」。
おわりに
近くに生えているナンブアザミと思われるアザミに、花が咲きました。綺麗な花を咲かせ、全身に棘をつけて守っていますが、鹿などには食べられているように思われます。動物と植物も知恵を凝らして生きているように思えます。