サツキとツツジは、同じツツジ科で同じころに咲き、間違いやすいと言われます。両者の主な違いは、開花時期や葉にあります。花期は、ツツジが4~5月、サツキは5~7月で、葉は、ツツジは光沢がなく柔らかく大きめ、サツキは光沢があり堅く小さめになります。
サツキ(皐月)とツツジ(躑躅)の違い
サツキ(皐月)について
6月になり、いろんなサツキ(皐月)の花が咲いているので撮りました。
サツキは、ツツジ科ツツジ属の半常緑低木で、神奈川県西部から屋久島までに自生すると言われますが、多くの園芸品種があり、盆栽や庭木として植えられています。
サツキと言う名は、ツツジと同じツツキ科ツツジ属に分類され、皐月(サツキ)の頃に咲くことに由来するとのことです。
また、サツキの花言葉は、「節制」。サツキが山奥の岩肌などの厳しい環境を好むことに由来するとのことです。
我が家のサツキも、ツツジが咲き終わって一息ついた5月末頃から咲き始めました。
写真は、橙色というのでしょうか、比較的よく見かける色だと思います。先行して咲いた花の周りには、たくさんの蕾もついていて、花はこれからも咲くようです。
この花の形はツツジに似にていますが、ツツジであまり見られない色のように思います。
また、葉はツツジに較べて小さく硬めで、光沢があるのが、特徴です。
近くで、いろんなサツキの花を見かけるので撮って見ました。
こちらは、一本のサツキに白とピンクと言うんでしょうか、2種類の色の花が咲いています。
変わっていていいですね。品種改良でつくられたものでしょうか。
私の近くでは、ツツジではこのよう、二色で咲く花は見ないように思いますが、どうなのでしょうか。
白っぽい花弁に、赤い筋状の模様が入ったサツキです。前の花とは違って一種類の花だけで咲いています。
サツキは、いろんな花があるので、楽しめます。
今年は、花数が少ないのですが、白の花弁の外縁にピンクの色がついていています。
近くで見かけるものだけでもこれだけ色んな種類があることを考えると、世の中には色んな種類があるんだろうと思います。
ツツジ(躑躅)について
ツツジは、山で見られるヤマツツジやモチツツジなどや、庭木に植えられている色とりどりの花が見られますが、ヤマツツジが代表的なツツジの一つと考えられています。
ツツジの代表として、ヤマツツジの基本特性を調べると、つぎのようになります。
花期は4~6月で、枝の先に4~5cmのオレンジ色の花をつけます。花の形は漏斗形で、先端が5枚に分かれます。
実は長さ8~13mmの卵形の蒴果で、8~10月に熟して割れます。
葉は卵形や楕円形などで、互生しますが、枝の先に輪生してつきます。
樹高は1~5mになるといわれます。
ヤマツツジについての詳細は記事にまとめていますので、こちらもご覧ください。
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ヤマツツジ(山躑躅)は、枝先に漏斗状の赤い花を咲かせます
ヤマツツジ(山躑躅)は、花期は4~6月、枝の先に朱色で漏斗形のきれいな花を咲かせます。観賞用に庭木や盆栽にされ、多くの品種が開発されており、花言葉は、「燃える思い」、「努力」。北海道南部から九州に分布 ...
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また、身近にはつぎの記事に書いたように、いろんな花をさかせるツツジが見られます。
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山や庭で咲く、ピンク・赤・白などのツツジの花
5月になり、庭や山で、ピンク・赤・白など、いろんな色のツツジが咲いています。昨年の秋から咲き出して、厳冬期に花がなくなっていたモチツツジも咲きましたが、咲き終わるのも早やそうです。山では、橙、ピンクな ...
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ツツジは、春を明るくし、楽しませてくれる、いい花ですね。
サツキ(皐月)とツツジ(躑躅)の違い ~まとめ~
以上から、サツキとツツジの違いについて、いかにまとめておきます。
サツキ(皐月)とツツジ(躑躅)の違い
サツキ | ヤマツツジ | |
開花時期 | 5~7月 | 4~6月 |
葉の幅 | 0.4~1cm | 0.7~3cm |
葉の長さ | 1~3cm | 2~6cm |
葉の特徴 | 光沢あり、堅め | 光沢がなく、柔らかめ |
ここでは、池田書店発行の「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」を参考に、一覧表にしました。
なお、上の表では、ツツジの代表としてヤマツツジの特性値を用いています。
両者を識別するには、開花時期と、葉の大きさや、葉の特徴を見て判断するのがいいと思います。
参照サイト・書籍
花言葉-由来 サツキ
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる 樹木図鑑」