5月になり、ニシキギに緑いろの小さな花が咲き、蜘蛛や蜂などの虫たちが集まっています。花が終わると小さな花びらが地面に落ちて実をつけ、秋に熟した実は、鳥が食べます。真赤な紅葉が終わる冬には独特のコルク質の枝がめだち、一年を通じて楽しませてくれます。
ニシキギ(錦木)に咲く緑いろの花と、集まる蜘蛛、蜂などの虫たち
ニシキギの樹
ニシキギは、カミソリノキ(剃刀の木)とも呼ばれ、雌雄異株の落葉低木です。
若い枝の表面に、コルク質の2~4枚の翼が突きでる特徴があります。
つぎの写真は、我が家の庭のニシキギですが、3mくらいかと思います。低木とはいえ大きく育っています。
雌樹なので、毎年5月頃に花を咲かせ、秋には橙色の小さな実を付けます。
この樹は秋に赤く紅葉することで知られています。ニシキギの紅葉については次の記事をご覧ください。
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ニシキギ(錦木、カミソリノキ)の紅葉と赤い実
10月になり、ニシキギ(錦木)が色づき始めました。これからはじまる真っ赤な紅葉は見事ですが、秋に熟して赤い種をのぞかせる実もこの樹の特徴で、庭木によく植えられます。枝につく突起の形から、カミソリノキと ...
葉が落ちた冬期の枝だけの形も面白いので、私は、花瓶に生けることもあります。冬のニシキギについては、こちらもご覧ください。
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紅葉がきれいなニシキギ(錦木)の冬の姿
冬のニシキギ(錦木)は、赤い実や葉をすべて落とし、枝についたカミソリのようなコルク質の翼が目だちます。このため、カミソリノキとも呼ばれ、生け花にも使われます。秋の紅葉や赤い実とともに、長く楽しませてく ...
ニシキギに咲く緑いろの小さな花
5月になると、緑色の小さな花が、樹一面にたくさん咲きます。
花が散るときは、風は吹くたびにあちこちからパラパラと落ちてきます。
今年は、ブログに書くために写真を撮り、花がついている様子を観察しましたが、
思っていたより小さな花で、おびただしい数でした。
花は、枝から対になって伸びた長い花柄の先についています。花の直径は、0.5~0.8mmと小さなものです。
花とはいうものの、小さくそれほど綺麗でもないのですが、けなげに咲いています。
花言葉は、「危険な遊び」「あなたの魅力を心に刻む」で、10月16日、10月20日の誕生花です。
「危険な遊び」は、コルク質の翼がカミソリに例えられることから、
「あなたの魅力を心に刻む」は、紅葉や橙の実の美しさに由来すると言われています。
花に集まる昆虫
花には、大小さまざまな昆虫が集まってきます。上の写真は、ハエの仲間でしょうか。
花に頭を寄せてじっとしています。蜜を吸っているようです。