コキアはの和名は、ホウキギ、江戸時代のころに、刈り取ったコキアを陰干しして草箒を作ったことに由来すると言われます。西アジア、中央アジア原産の栽培品種で、ヒユ科 ホウキギ属の一年草です。町中で見かけたコキアについて書きました。花言葉は「私はあなたに打ち明けます」「恵まれた生活」
道路沿いの花壇で育てられるコキア
秋のコキア

紅葉したコキア(11月10日)
11月に撮ったコキアです。
道路沿いの花壇にボランティアの方が植えて育てておられるのでしょうか。
数十本ほどのコキアが植えられていて、赤く紅葉しています。
コキアは樹ではなく、一年草の草花です。
地面から伸びた茎がたくさんに枝分かれして上に伸び横に広がって、この独特のふんわりとした独特の形を作っているようですね。
江戸時代のころは、枯れた枝を使ってホウキ(箒)にしたことから、ホウキギとも呼ばれます。
7~8月に花が咲きますが、小さくあまり目立たないようで、葉が主役の草花です。(^_^)
鮮やかな赤いいろに紅葉したものもあれば、まだ緑のものもあります。

緑が目立つコキア(11月10日)
赤みを帯びていますが、まだ緑が目立っています。この姿もきれいですね。(^_^)
花壇は、道路沿いに設けられていて、たくさんのコキアが植えられています。

道路沿いの花壇のコキア(11月10日)
大きな公園にたくさん植えられているコキアには圧倒されますが、こちらのコキアも人々を楽しませてくれているんだろうと思います。
散歩の人も、車を運転する人も、癒されているんではないでしょうか。
つぎの写真(馬見丘陵公園のHPから借用)は、同じ奈良県内の馬見丘陵公園のコキアです。

馬見丘陵公園のコキア
撮影したのは、10月中旬ですが、たくさんのコキアが赤くなっていて、圧倒されます。
コキアは、個人宅でも1株で作られていたり、いろんな形で楽むことができるので、いいですね。
来年は、緑のころのコキアも撮りたいと思っています。(^⊆^)
コキアの基本情報・花言葉
原産地、分類、特徴
コキアは、南ヨーロッパ、西アジア、中央アジア、中国などを含むユーラシア大陸からアフリカにかけての広い地域を原産地とするナデシコ目ヒユ科バッシア属の春まきの一年草です。
日本へは古くに中国を経由して渡来し、1000年以上の栽培の歴史があるといわれています。
一部は日本各地で野生化し、海岸などに帰化して「イソボウキ」とも呼ばれています。
従来はアカザ科ホウキギ属(コキア属)に分類されていましたが、近年、アカザ科がヒユ科に統合され、属もバッシア属(Bassia)へ変更されました。
特徴として、直立した茎から細かな枝が四方に密に分枝し、刈り込みを行わなくても自然と円錐形からこんもりとした球形・楕円形の整った草姿を形成します。
夏の間は涼しげで鮮やかな明るい緑色の葉を密生させ、観賞期間が非常に長いことが魅力です。
名前について
コキアという名称は、旧属名(学名)の「Kochia」に由来します。
この属名は、19世紀のドイツの植物学者であるヨーゼフ・コッホ(Joseph Koch)に敬意を表して名付けられたものです。
別名として、ホウキギ(箒木、帚木)や、ホウキグサ(箒草)、ホウキソウなどがあります。
これは、秋に枯れた後の硬く細かい茎枝を刈り取って乾燥させ、束ねて草箒を作ったことに由来します。
古くは「ハハキギ」とも呼ばれたほか、庭に植えられたことから「ニワクサ(庭草)」、果実の名から「トンブリ」と呼ばれることもあります。
また、漢名では「地膚(ジフ)」と表記されます。
学名は、 Bassia scoparia
属名の Bassia は、18世紀のイタリアの植物学者フェルディナンド・バッシ(Ferdinando Bassi)への献名です。
種小名の scoparia は、ラテン語で「箒状の」「ほうきのような」を意味し、細かく枝分かれして逆さ箒のように茂る草姿に由来しています。
シノニムとして Kochia scoparia も広く用いられます。
英名は 、Summer cypress 、 Mexican burningbush、Mexican fireweed、Mock cypress
Summer cypress は、夏に密に茂る円錐形の柔らかな草姿が針葉樹のイトスギ(Cypress)に似ていることに由来します。
また、秋に真っ赤に紅葉する様子が炎のように燃え盛って見えることから「燃える茂み」を意味する Burning bush や Fireweed と名付けられました。
Mock cypressは、イトスギ(Cypress)に似ていることに由来します。
花
花期は、8月~9月頃)で、花の大きさは直径1~2mm程度と小型で、葉の付け根に雄花と雌花が埋もれるように咲くため目立ちません。
花の色は淡黄緑色(淡緑色)で、花弁(花びら)はなく、5個に深く裂けた緑色の花被片(萼)がつきます。
雌花には中央に1本の雌しべがあり、柱頭は2裂して毛状に伸びます。雄花には5本の雄しべがあり、開花時には黄色い葯を外へ突き出します。
その他の特徴として、小花は茎の上部の葉腋から束状や穂状に多数生じ、風によって受粉する風媒花です。
実
実は、宿存萼に包まれた胞果で、萼の背部に横方向の突起や翼が発達して平たい星形(五角形)を形成します。
大きさは萼を含めて直径2~3mm程度で、色は初期は緑色で、成熟に伴い黄褐色から灰褐色、黒褐色へと変化します。
実の中にはタネ(種)が1個入っており、大きさは長さ1.5~2mm前後の偏平な卵形から腎臓形です。
熟した実は乾燥加工され、「とんぶり」と呼ばれて食用にされます。
葉、茎
葉は互生し、長さ2~5cm 幅2~5mm程度で、形状は細長い線形から線状披針形で、鋸歯がなく全縁です。
葉質は柔らかく繊細で、触れるとふわふわとした質感を持っています。
茎は根元近くから多数の細枝を放射状に密に枝分かれさせ、全体として球形や楕円形のこんもりとした茂みをつくります。
茎は初めみずみずしい緑色ですが、晩夏から秋にかけて木質化して硬くなり、葉の紅葉とともに茎自身も鮮やかな赤色へと染まります。
冬に枯れると根元から折れ、風に乗って転がりながら種子を散布する性質があります。
草丈は50~100cmほどで、生育環境が良いと1m以上に成長します。
利用
園芸・観賞用として公園の花壇や広大な丘陵地に群植され、夏の爽やかな緑から秋の真っ赤な紅葉へと移ろう特異な景観をつくる観光資源として広く親しまれています。
また、果実は秋田県の名産品「とんぶり」として親しまれ、茹でて外皮を取り除く加工を施したものが和え物や酢の物などに使われます。
そのプチプチとした独特の食感と小粒な見た目から「畑のキャビア」や「森のキャビア」などと呼ばれ、珍味です。
乾燥させた果実は漢方や民間薬で「地膚子(ジフシ)」と呼ばれる生薬となり、利尿や強壮、皮膚のかゆみを鎮める薬用として利用されます。
さらに、実を落とした後の乾燥した茎枝は束ねて草箒(ホウキギの箒)に仕立てられ、昔から身近な清掃用具として役立てられてきました。
栽培上の注意点
一日を通して日当たりと風通しの良い戸外で育てます。日照不足になると枝が間延び(徒長)してきれいな丸い形にならず、秋の紅葉も鮮やかに発色しなくなります。
土壌は極端な過湿でなければ特に選ばず、水はけと保水性のバランスが良い肥沃な土を好みます。
耐暑性は強く真夏の直射日光にも耐えますが、直根性で移植を嫌うため、植え替えの際は根鉢を崩さないことが大切です。
また、根の張りが浅いため、台風などの強風に備えて株元への盛り土や支柱立てを行うと倒伏を防げます。
水やりの方法は、鉢植えでは土の表面が白く乾き始めたら、鉢底穴から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
地植えの場合は、苗が根づいた後は基本的に自然の降雨に任せ、雨が何日も降らず乾燥が続く猛暑期のみ朝夕に水を与えます。
肥料の与え方は、植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を用土に適量混ぜておきます。
追肥は株の生育状況を見ながら薄い液体肥料などを少量施しますが、窒素肥料を与えすぎると葉ばかりが生い茂って草姿が乱れるため、控えめに管理します。
冬の対応として、コキアは耐寒性のない一年草のため、晩秋に紅葉を終えて種子を結実させた後は自然に茶色く枯死します。
越冬のための保温対策は不要であり、枯れた株は抜き取って処分するか、刈り取って箒などのクラフト材料として活用します。
こぼれ種から翌春に自然と発芽することもよくあります。
花言葉、誕生花
花言葉は、「恵まれた生活」「私はあなたに打ち明けます」「夫婦円満」
「恵まれた生活」は、こんもり茂る美しい草姿を観賞できるだけでなく、実を「とんぶり」として食用にし、生薬として薬用に用い、枯れた後は箒として生活用具に加工できるなど、実用性の高さにちなみます。
「私はあなたに打ち明けます」は、夏の爽やかな緑色から秋が深まるにつれて、女性が恥じらいから頬をぽっと赤らめるように真っ赤に紅葉していく愛らしい姿になぞらえてつけられたといわれます。
「夫婦円満」は、丸く穏やかにまとまる草姿や、家庭を清める箒の材料となることに由来します。
1月31日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia ホウキギ
季節の花 300 コキア
みんなの趣味の園芸 コキア
LOVEGREEN コキアの育て方・栽培方法
弥生おばさんのガーデニングノート 「花と緑の365日」 コキア











