冬の枝に残るハクサンボク(白山木)の赤い実

2023年2月4日

ハクサンボク

ハクサンボクは、伊豆半島、伊豆諸島、山口県、九州などに自生する常緑小高木の広葉樹です。3~5月ごろに枝のさきに花序になってたくさんの小さな花を咲かせ、つけた実は10~12月ごろに赤く熟くします。小さな花がまとまって咲く様子から、花言葉は「忠実」。

冬の枝に残るハクサンボク(白山木)の赤い実

ハクサンボクの赤い実

ハクサンボクの赤い実

ハクサンボクの赤い実

1月初めのハクサンボク(白山木)に赤い実がたくさん生っていました。(大阪公立大学植物園にて)

ハクサンボクは、朝鮮半島、台湾や、日本の伊豆半島、神奈川、愛知県、山口県、九州などに分布するレンプクソウ科ガマズミ属の常緑小高木広葉樹です。

名前は、石川県の白山が原産地だとしてつけられたものです。これは間違いだったのですが、そのまま使われています。

あまり見かけない樹ですが、4~5月ごろに白い花をさかせ、秋に真っ赤な実をつけます。

樹はそれほど大きくならず、春に花序になって白い花を咲かせ、秋にきれいな赤い実をつけるので、好まれるのでしょう、庭木に植えらることもあるようです。

以前記事にした落葉樹のガマズミと同じレンプクソウ科で、よくにた花や実をつけますが、ハクサンボクは常緑樹になります。

ガマズミについての詳しいことは、こちらをご覧ください。

ガマズミ
ガマズミ(莢蒾)は、春に白い花が咲き、秋に赤い実をつけます

ガマズミは、春の5~6月ごろに花序でたくさんの白い花を咲かせます。秋の10月ごろに小さな赤い実をつけ、昔から生食や染料として利用されてきました。北海道南西部から九州の山地に分布するスイカズラ科ガマズミ ...

表面に少し皺がついていますが、なかに水分を含み、1つの種をもった核果で、

長さ8mmほどの楕円形状の、光沢のあるきれいな実です。

甘酸っぱい味がし、食べることができるといわれますが、ホワイトリカなどにつけてリキュールなどにはできるようです。

食べることができる、ナツグミの実にもにていますが、大きさは小さめです。

近くで見たハクサンボクの実

近づいて見たハクサンボクの実

このように、たくさんの実が輝くように、小さな枝に群がってついていて、きれいでです。

この時はまだ食べられずについていましたが、そのうちに小鳥がきて食べられるんだろうと思います。(^⊆^)

白い花

ハクサンボクの花

花序になって咲くハクサンボク

ハクサンボクは3~5月ごろ、写真のように茎の先に花序になってたくさんの小さな花を咲かせます。

花序の大きさは6~15cmほど、小さな白い花は直径が5~8mmほどで、上を向いて咲いています。

特別にきれいな花ではありませんが、大きな白い花で、見栄えがします。

花言葉は、「忠実」。

白い花がたくさんつく雰囲気や、小さな花がまとまって咲く様子からつけられたと言われます。

ハクサンボクの白い花

ハクサンボクの白い花

花の直径は5~8mmほどで、写真のように、花びらは5枚ついています。

雄しべは5個つきますが、花びらより低くくになります。

中心部が淡い黄いろの花が、花序全体に無数に咲いていて、賑やかできれいです。

新芽

ハクサンボクの新芽

ハクサンボクの新芽

ハクサンボクは常緑樹ですが、1月の寒い時期に、

枝の先に、写真のような新芽を出していました。

少し早いように思いますが、赤い新芽はやがて葉を大きく広げ、緑に変わっていくのだろうと思います。

ハクサンボクの葉

ハクサンボクの葉

寒い時期なので、葉は少なめで、ご覧のように赤茶っぽいいろになっていました。

枝に対生し、葉の大きさは長さ5~20cm 幅4~15cmほど、卵形で先が尖っていて、革質で光沢があります。

この写真では、鋸歯がよく見えませんが、葉の上部に粗い鋸歯がつきます。(3枚前の写真には写っています。)

ハクサンボクの幹

ハクサンボクの樹皮

幹の太さは4cmほどでしょうか、樹皮のいろは灰黒色で、樹高6mはほどになるといわれます。

ハクサンボクに根元

ハクサンボクに根元

根元を見ると、周囲からたくさんの幹がでていて、株立ちになっているようです。

このようにたくさんの幹がのび、枝がでるので、花もたくさんつくだろうと思います。

冬の寒い時期に、光沢のある赤い実をたくさんつけるハクサンボク、よく目だってきれいです。

ハクサンボクの基本情報・花言葉

ハクサンボク(白山木)は、朝鮮半島、台湾や、日本の伊豆半島、神奈川、愛知県、山口県、九州などに分布するレンプクソウ科ガマズミ属の常緑小高木です。

名前は、石川県の白山が原産地だと間違えられてつけられたといわれます。

別名は、イヌデマリ、ヤマテラシイセビ。

学名は、Vibrnum japonicm

英名は、Hakusannboku-tree

花期は3~5月で、新しい枝の先に、直径6~15cmの散房花序をつけ、白い小さな花をたくさんつけます。

花冠は直径5~8mmで、5裂して平らに開きます。裂片は長さ2~3mmで、卵形~楕円形です。

雄しべは5個つきますが、花冠より低くなります。

実は長が7~9mmほどで、10~12月ごろに赤く熟します。甘酸っぱい味がして食べることができます。

葉は対生し、葉身は長さ5~20cm 幅4~15cmで、ひし形状卵形~ひし形倒卵形で先が尖り、革質で光沢があります。

縁には、上部だけに粗くて浅い鋸歯がつきます。

常緑低木~小高木で、枝がよく分岐して茂り、樹高は6mほどになります。

樹皮は灰黒色で、若い枝は緑いろで、その後、紫いろを帯びます。

花言葉は、「忠実」。

白い花がたくさんつく雰囲気や、小さな花がまとまって咲く様子からつけられたと言われます。

参照サイト・書籍

Wikipedia ハクサンボク

庭木図鑑 樹木ペディア ハクサンボク

BONTANICA ハクサンボク

解説 城川四郎他 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花

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