カラスムギは、5~7月に、円錐形の花序になってたくさんの薄緑の小穂をつけます。小穂は時間がたつと白く変化し、空き地などで良く目立ちます。麦が伝来したころに伝わった史前帰化植物で、今は日本全土に分布します。花言葉は、「魅力的な音楽」「音楽が好き」。
5~7月につくカラスムギ(烏麦)の薄緑の小穂
カラスムギの小穂
5月ごろから、道端や空き地で、カラスムギ(烏麦)の薄緑や白い小穂をよく目にします。
カラスムギは、ヨーロッパや西アジアが原産のイネ科の越年草で、いまは日本全土に分布しますが、麦が渡来したころに一緒に来たとされる史前帰化植物です。
草丈は30~100cmで、5~7月ごろに、茎の先に円錐状になってたくさんの小穂をつけています。
写真のように、小穂は、細い釣鐘のような形をしており。長いノギ(芒)が目立ちます。また、最初は薄緑ですが、6月ごろに熟して白くなり、やがて脱落します。(稲や麦はそのまま茎に残ります。)
人が食用するのには適さず、麦ににた植物であるため、カラスムギ(烏麦)と名づけられたと言われます。
別名は、チャヒキグサ(茶挽草)。
食用には適さないようですが、食べられないことはないとも言われ、麦が栽培される以前や飢饉などには利用されたと言われています。
なお、カラスムギのノギ(芒)は、濡れると回転するという、おもしろい性質があり、動画で紹介されています。
カラスムギは、成熟してくると白くなり、よく目立つようになりますが、このころにはノギ(芒)もなくなっているようです。
この空き地では、雑草の中で、たくさんのカラスムギの小穂がついており、よく目立ちます。
カラスムギの花言葉は、「魅力的な音楽」「音楽が好き」「恋は二人のメロディー」で、9月25日の誕生花です。
音楽という言葉が使われていますが、たくさんの小穂が風に揺れているつけられたのでしょうか。(^_^)
カラスムギの葉・茎
カラスムギの根元を撮ってみました。あまりいい写真でなく、恐縮ですが、こんな感じで生えていました。
葉は、葉鞘で茎につき、長さ10~25cm 幅4~6mmの線形で無毛です。
また、草丈は30~100cmほどになりますが、茎は中空で直立し、叢生しています。
カラスムギの基本情報
カラスムギ(烏麦)は、ヨーロッパ・西アジア原産で、日本へは古い時代に渡来した史前帰化植物といわれ、全国に分布するイネ科カラスムギ属の越年草です。
名前は、食用にならない麦の仲間であることに由来します。ここで、「カラス」とつけられているのは、人の役に立たないことを意味すると言われます。
なお、近縁の栽培品種であるエンバク(燕麦)をカラスムギと呼ぶことも有ります。
d別名は、茶挽草(チャヒキグサ)、オートムギ。
学名は、Avena fatua
英名は、Common wild oat
花期は5~7月で、茎の先にまばらな長さ15~30cmの円錐状の花序になって、長さ2~2.5cmの淡緑色の小穂をたくさんつけます。
実が熟すと脱落し、越年草として繁殖します。また、先端に屈曲した針状のノギ(芒)をつけており、湿気をおびると回転する性質を持っています。
葉は、長さ10~25cm 幅4~6mmの線形で無毛です。
草丈は30~100cmで、茎は中空で直立し、叢生します。
たくさんの種子をつけるため繁殖力が強く、道端や空き地などでよく見られますが、麦畑などに侵入すると取り除くのが困難でやっかいな植物と言われます。
食用に適さないとされますが、食べることは可能で、飢餓時や稲作がされる以前は食べられていた可能性があるとされます。
湿気を帯びたノギ(芒)の動作や試食の様子はYou Tubeで紹介されています。(「カラスムギ」で検索のこと)
カラスムギの花言葉・誕生花
カラスムギの花言葉は、「魅力的な音楽」「音楽が好き」「恋は二人のメロディー」で、9月25日の誕生花です。
たくさんの小穂が風に揺れている様子から音楽を連想したのでしょうか。楽しい花言葉ですね。
参照サイト・書籍
Wikipedia カラスムギ
松江の花図鑑 カラスムギ
三河の植物観察 カラスムギ
Chills Laboratory カラスムギ
林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」