トウネズミモチの黒い実

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常緑小高木 広葉樹 樹木

トウネズミモチ(唐鼠黐)の黒い実

2021年12月7日

トウネズミモチは、中国中南部原産で、モクセイ科イボタノキ属の常緑小高木で、6~7月ころに花が咲き、11月ころに実が黒く熟します。野鳥によって種子散布されますが、急激に増加していて、要注意外来生物に指定されています。

トウネズミモチ(唐鼠黐)の黒い実

トウネズミモチ(唐鼠黐)の実

トウネズミモチの実

トウネズミモチの実(11月28日)

先日みた公園のトウネズミモチ(唐鼠黐)の実が黒く熟していました。

長さ8~10mmの少し長細い形で、黒い実ですが、表面に白い粉がついています。

トウネズミモチは明治末期に中国から渡来したと言われ、この実が鼠の糞のようで、葉がモチノキににているとして、この名前が付けられたと言われます。

よくにた近縁種に、日本在来種のネズミモチがありよく似ています。以下では、両者の違いにも触れてかきたいと思います。

熟した実は、野鳥の好物でよく食べられて種子散布され、あちこちに実生が生えて増えているようです。急激にふえているため、要注意外来生物として、警戒されているとのことです。

6~7月に咲いた花の後につけた実は、つぎの写真のように、8月にはきれいな緑色だったのですが、今はすっかり熟したようです。

(^_^)

トウネズミモチの緑の実

トウネズミモチの緑の実(8月21日)

トウネズミモチの花

トウネズミモチの小さな花(6月30日)

6月末に咲いていたトウネズミモチの花です。

花期は6~7月で、新しく出た枝の先に10~20cmの円錐花序を出して、小さな白い花をたくさん咲かせます(ネズミモチの花序は、5~12cm)。個々の花の花冠は3~4mmの筒状漏斗形で、先が4裂します。雄しべは、花冠から2本長く飛びし、雌しべは少し突びだします。

トウネズミモチの花

トウネズミモチの花(6月30日)

長く伸びた枝の先毎に、いくつもの円錐花序をだしており、よく目につきます。

それほど大きくない樹ですが、一面に咲き乱れています。

たくさんのトウネズミモチの花

たくさんのトウネズミモチの花

葉と幹

トウネズミモチの葉

トウネズミモチの葉

トウネズミモチの葉は写真のように対生してつき、全縁で、長さ6~12cm 幅3~5cmの卵状の楕円形です。基部が最も幅広くなっており、先に行くにしたがって細くなり、先端が尖ります。(近縁種のネズミモチは、葉の中央部が最も幅広で、形が違います。)

また、葉は革質で、表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色です。葉を透かしてみると、葉脈が見えます。

つぎの写真は、表と裏から透かして撮った写真です。

表から透かし見たトウネズミモチの葉

表から透かし見たトウネズミモチの葉

裏から見たトウネズミモチの葉

裏から透かし見たトウネズミモチの葉

透かして見たトウネズミモチの葉

ご覧のように、どちらも側脈を含めて葉脈がはっきりと見ることができます。ネズミモチの場合、裏側から見たときに、側脈をみることができません。この点は、両者を見分けるための有力なポイントになります。

最後に、樹皮を見てみると、肌はすべすべしていますが、褐灰色で、たくさんの皮目が見られます

トウネズミモチの幹

トウネズミモチの樹皮

トウネズミモチとネズミモチの違い

以上に述べてきた、トウネズミモチとネズミモチの違いは、つぎのようになります。

葉脈を透かしみることによって、見分けることができるができるだろうと思います。

トウネズミモチ ネズミモチ
葉の形 基部が最も幅広 中央部が最も幅広
葉脈の見え方 表裏から透かして見える 裏から側脈が見えない
花期 6~7月 6月
トウネズミモチとネズミモチの違い

トウネズミモチの基本情報・花言葉

トウネズミモチ(唐鼠黐)は、中国中南部原産で、モクセイ科イボタノキ属の常緑小高木の広葉樹です。

日本へは明治時代初期に渡来したと言われ、宮城県、福島県以西に分布します。

名前は、中国から渡来し、実がネズミの糞に似て、葉がモチノキに似ていることに由来します。

別名は、トウネズ、タニワタシ、女貞。女貞は、漢方では干した実を「女貞子」と呼び、強壮に用いることに由来します。

学名は、Ligustrum lucidum。英名は、glossy privet。

花期は6~7月ごろで、新しい枝の先に10~20cmの円錐花序を出して、小さな白い花をたくさん咲かせます。花冠は3~4mmほどの筒状漏斗形で、先が4裂します。(ネズミモチの花期は6月ころ。)

実は、長さ8~10mm 直径5~6mmの楕円形で、10~12月に黒紫に熟します。熟した実には、白い粉がつきます。種は黒く、表面にしわがあります。

葉は対生して全縁で、長さ6~12cm 幅3~5cmの卵状の楕円形で、基部が最も幅広く、先に行くにしたがって細くなり、先端が尖ります。また、葉は革質で、表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色です。葉を透かしてみると、葉脈が見えます。(ネズミモチは、葉の中央部がもっとも幅広く、裏面から透かし見ても葉脈は見えません。)

樹皮は、褐灰色で、たくさんの皮目が見られます。

大気汚染に強いため、都市部も公園樹などによく植えられていますが、近年、急速に増えているといわれ、要注意外来生物とされています。実を乾燥したものは、女貞子(じょていし)と呼ばれる漢方薬として利用されています。

トウネズミモチ(唐鼠黐)の花言葉は、「団結」、「絆」です

参照サイト・書籍

Wikipedia トウネズミモチ

樹木図鑑 樹木ペディア トウネズミモチ

国立環境研究所 侵入生物データベース トウネズミモチ

メイの気まぐれ植物図鑑 トウネズミモチ

高橋秀男監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花

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