ウンシュウミカン(温州蜜柑)は、日本の不知火海沿岸が原産とされ、主に関東以南で栽培されるミカン科の常緑低木です。名前は、蜜柑の産地で有名だった中国浙江省の「温州」に由来すると言われます。11月に色ずいてきた温州蜜柑について書きました。
11月に黄色く熟してきたウンシュウミカン(温州蜜柑)
黄色く熟してきたウンシュウミカン
我が家に1本あるウンシュウミカンについた実が、11月になって黄色くなってきました。
当地でも育つかどうか、半信半疑で植えた「宮川早生みかん」と呼ばれる品種ですが、
毎年たくさんの花が咲き、実をつけます。
10月中ころは、まだ緑だったのですが、最近になって急に色づいてきたようです。
色ずき始めたころからでしょうか、皮が剥きやすくなってきました。
まだ少しすっぱ味が強いのですが、食べられないほどではありません。
ただ、山地の和歌山に較べて気温が低く日照時間がみじかいためか、
なかなか甘くなることは少ないようです。
今年も、おサルが食べに来る頃なので、毎朝見回りをしていますが、
まだ酸っぱいと思っているのか、食べた様子はみられません。
猿が食べ出したら、いじわるですが全部採ってしまうことにしています。
そのままにしておくと餌づけになると言われます。(^ ^;)
昨年、ウンシュウミカンとスダチの猿被害について記事に書きましたが、スダチの方が猿の被害は少ないように思います。
理由は、当地の猿についてですが、酸っぱいものには強くないようなのと、
スダチは酸っぱいまま利用するので、被害を受けることなく収穫するためと考えています。
やっと食べられるようになってきた我が家のウンシュウミカンですが、
花や実が青いころの様子を、以下に書きました。
ウンシュウミカンの花や青い実
花は、5月ごろに咲きます。
楕円状のツボミと白い花が、樹全体にたくさん咲いてきれいです。
花言葉に「純白」がありますが、この花のいろにピッタリだと思います。
たくさんの花なので、摘花をしますが、いつも摘花不足になり勝ちです。(⌒ ⌒;)
7月になって、やっとこのくらいの大きさになりますが、
ウンシュウミカンは、受粉せずに実をつける単為結果性の果樹で、種ができない無核果です。
種がないので食べやすいのも、ウンシュウミカンのいいところですね。
夏の暑い時期にゆっくりと大きくなり、10月になると、一人前の大きさになりますが、
このころは、まだ皮と実が強めにくっついていて、すこし剥きづらくなっています。
それから約2週間たって、冒頭の写真のように、黄色くなり酸っぱみも少なくなってきました。
もう少しこのままにしておいて、猿の動向も見ながら収穫しようと思います。 (^◎^)
ウンシュウミカンの樹
最後に樹について。
普通は4mくらいになるといわれますが、このウンシュウミカンの樹の高さは3mくらいで、
幹の太さは10cmくらい、暗褐色で滑らかで、縦縞がつきます。
ウンシュウミカンの基本情報・花言葉
ウンシュウミカン(温州蜜柑)は、日本の不知火海沿岸が原産と推定され、主に関東以南で栽培されるミカン科ミカン属の常緑低木です。
ウンシュウミカンの名前は、蜜柑の産地として有名だった中国浙江省の「温州」に由来すると言われます。
ただ、原産地は不知火海沿岸とされます。
また、「ミカン」は蜜のように甘い柑橘の意味で、漢字で「蜜柑」、「蜜橘」、「樒柑」などと書かれます。
ウンシュウミカンが普及したのは江戸時代以後で、それまでは小ぶりなキシュウミカン(紀州蜜柑)が主流だったようです。
現在、路地栽培では収穫時期が10月上旬~下旬の極早生品種や、10月下旬~12月上旬の早生品種、12月中旬~3月下旬の普通種など、
たくさんの品種が開発されています。
学名は、Citrus unshiu
英名も同じ、Citrus unshiu
花期は4~5月で、枝の先の葉腋に両性花をつけます。
花の大きさは直径3cmほどで、花びらは白く5枚、たくさんの雄しべと1個の雌しべをつけます。
実は、受精なしに結実する単為結果性のため受粉の必要がなく、種がない無核果になります。
また、先に述べたように、秋から翌年に熟しますが、品種によって収穫期は異なります。
葉は互生し、卵状楕円形で先がとがります。ほぼ全縁で、革質で表面は光沢があります。
樹高は3~4m、樹皮は暗褐色で滑らかで、縦縞がつきます。
材は硬くよくしなりますが、枝にトゲは見られません。
花言葉は、「純白」「親愛」で、12月16日の誕生花です。
花の色が白いことから「純白」、
冬に皆で一緒にコタツに入って仲良くたべるので「親愛」となったのではないかとか言われます。
参照サイト
Wikipedia ウンシュウミカン
ふじのくに 温州みかん
木のぬくもり・森のぬくもり ウンシュウミカン
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ミカン