ヒメジョオン(姫女菀)は、北アメリカ原産で、日本全土に分布する越年草で、5~10月ごろに白い花を咲かせます。日本へは、1865年に観賞用に移入されたと言われますが、明治時代には雑草化したようです。よくにたハルジオン(春紫菀)との相違などについて書きました。
ヒメジョオン(姫女菀)の白い花
ヒメジョオンの花
5月に、ハルジオン(春紫菀)とヒメジョオン(姫女菀)の違いについて記事にしました。
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4~6月に咲くハルジオン(春紫菀)、ヒメジョオン(姫女菀)との違い
ハルジオンは、花期が4~6月で、直径2~3cmほどの花を咲かせます。花は、中心部の黄色い筒状花と、周囲の花びらのような白い舌状花がついた頭状花序で、キク科の多年草です。ここでは、ハルジオンの詳細とヒメ ...
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両者は、普通によく見かける花ですが、そっくりなので、ややこしく、いろんなHPでも取り上げられています。
その時は、ヒメジョオンの実物を確認できないまま書いたのですが、ヒメジョオンが咲いていたので、改めて記事にしました。
この記事の写真が、こんかい撮ったヒメジョオンの花です。
頭状花序で、中心部の黄色い筒状花と周囲の舌状花からなり、きれいな花です。
花言葉は、「素朴で清楚」で、12月18日の誕生花です。
見たままをつけた花言葉のようですね。
きれいなのですが、増えすぎたためか、日本の侵略的外来種ワースト100に分類され、悪者扱いになっているのは気の毒な気がします。
また、どこでも見かける花からでしょうか、みてもあまり感動しないのも残念だと思います。
この花がヒメジョオンだと気がついたきっかけは、10月に咲いているということでした。
ハルジオンは花期が4~6月とされていますが、ヒメジョオンは5~10月とのことなので、ヒメジョオンに違いないと思いました。
7~8月ころに見たのだったら、ハルジオンの可能性があるかもしれませんが、10月というのはないだろうということです。
それで、もう少し様子をみてみました。
こちらは花とツボミですが、花の舌状花の幅と数が違うとされますが、両者を並べて比較すると違いがわかりますが、
単独で見た場合は識別の参考にはなりにくいかもしれません。
ツボミについても、ヒメジョオンは上向きについていると言われます。
この写真は横から撮ったものですが、たしかにハルジオンのよう下向きにはついていないようですが、不安は残ります。
でも、後に述べますが茎の断面をみて確認できました。(^⊆^)
ヒメジョオンの葉・茎
ヒメジョオンの葉は、このように細長い披針形で、鋸歯があります。
また、葉柄がなく茎を包むことなくつきます。ハルジオンは茎を包むようにつくので、この点が違います。
写真のヒメジョオンは草丈が1mくらいですが、茎にはまばらに毛が生えています。
もう一つ、ヒメジョオンは、茎の中が詰まっているはずなので確認しました。
つぎの写真のように、断面の中は白いものが詰まっていて、ハルジオンのような中空ではないことが確認できました。
いろいろ書きましたが、たしかにヒメジョオンのようです。 (^◎^)
ヒメジョオンの基本情報・花言葉
ヒメジョオンは、北アメリカ原産で、日本全土に分布するキク科ムカシヨモギ属の越年草です。
日本へは、1865年に観賞用に移入されたと言われますが、明治時代には雑草化したようです。
繁殖力がつよく、日本の侵略的外来種ワースト100に入れられています。
ヒメジョオンの名前は、「姫」は「小さい」いことに、「女菀」は「中国産の野草」であることからつけられたとのことです。
学名は、Erigeron annuus
英名は、annual fleabane、eastern daisy fleabane
花期は5~10月で、花は頭状花序で、中央の黄色い管状花と、周辺の花びらのような舌状花からなります。
舌状花は、ハルジオンにくらべて、太めで数が少ないという違いがあります。
ツボミは、垂れ下がることなく、上向き気味につきます。
葉は、冬の時期は長い柄のついた丸みのある根出葉をつけますが、茎が伸びると根出葉は消え、茎から出る細長い披針形の葉が残り、縁に鋸歯があります。
また、葉は茎を抱かずにつきます。
草丈は50~150cmで、茎にはまばらに毛が生え、茎の中は詰まっています。
花の後にできる種は、1個体あたり47,000以上で、35年の長い寿命を持つと言われます。
葉は、根本近くに、長い柄のついた丸みを帯びた根出葉を付け、茎が高く伸びた後は、根出葉は消滅し、茎についた細長い葉だけになります。
茎と葉には、まばらに毛が生えます。
花言葉は、「素朴で清楚」で、12月18日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ヒメジョオン
Life is beautiful ハルジオンとヒメジョオンの違い
花言葉-由来 ヒメジョオン