ナンキンハゼ(別名:トウハゼ、カンテラギ。)は、中国原産で、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。6月にたくさん咲いていた花が、7月ころから、青い実に変わりました。秋になると、実が熟して硬い皮が割れ、白い実があらわれます。
ナンキンハゼ(南京櫨)の黄色い花と白い実
ナンキンハゼの実

ナンキンハゼの青い実(2021年8月20日)
7月につき始めた、ナンキンハゼ(南京櫨)の実が大きくなってきました。
ナンキンハゼについては、このブログでも何度か記事にしてきました。紅赤い紅葉がきれいで、冬に枝に残る白い種がよく目立つ樹で、街路樹などによく植えられています。
6月に花が咲いていたナンキンハゼですが、いま、たくさんの青い実をつけています。
まだ青い実ですが、秋になると実を覆っていた皮が割れ、中から白い実が現れるだろうと思います。
以下に、花の様子と実をつけ始めた様子を載せました。
ナンキンハゼの花と実

樹全体に咲いたナンキンハゼの花(2021年6月30日)
6月の終わりに撮ったナンキンハゼの花です。
枝の先に、15cmほどの長さの総状花序でたくさんの小さな黄色い花をつけ、樹全体にたくさんついています。

長く伸びたナンキンハゼの花(2021年6月30日)
総状花序の上部にはたくさんの雄花がつき、雌花は下の方についているので、そこに実がつきます。
見た目はシダレヤナギの花ににているようにも見えますが、ケムシのように感じる方もいるかもしれませんね。
約2週間ごに見たときには、実をつけていました。
別の場所だったからでしょうか、花の大きさが違うようですが、総状花序の下について雌花に実がついています。

花から実に変わるナンキンハゼ(2021年7月17日)
花序の上の咲いた雄花から飛んだ花粉が、雌花に飛んで(虫が運んだのかもしれませんが)で受粉して、実をつけたんですね。
近づいてみたのが、つぎの写真です。
1段に数個、3段ほどに実がついているようです。この時は、まだ花序の先の雄花はついていましたが、8月20日にはついていません。いつの間にか、落ちてしまったようですね。
この実は、熟すと硬い皮が割れ、中から白い蝋状物質で覆われた種が現れ、
いつものように、鳥たちが食べにくるのだろうと思います。

青いナンキンハゼの実(2021年7月17日)
ナンキンハゼの基本情報・花言葉
ナンキンハゼ(別名:トウハゼ、カンテラギ。)は、中国原産で、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。
名前の由来は、日本のハゼノキからとられていた蝋を中国原産の樹からとるようになったことによると言われます。
学名は、Triadica sebifera
英名は、Chinese tallow tree
花は、5~6月ころに、長さが6~18cmの総状花序で雄花がつき、その下部に雌花がつきます。
実はさく果で、直径約1.5cmの3稜のある扁球形で11~12月頃に割れて、3個の種が現れます。種は、白い蝋状物質に覆われ、葉が落ちたあとも、長く樹につきます。
この実はムクドリなどに食べられて、蝋状物質が取り去られた状態で排泄され、種子散布されるとのことです。 葉は互生し、長さ3.5〜8cm 幅3.5〜7cmで、葉柄の長さは2〜8cm。菱形状卵形で先はとがります。縁は全縁で、両面とも無毛です。 樹高は、6mほどになると言われています。
根や果実は、利尿剤や下剤として利用されるとのことです。
ナンキンハゼの花言葉は、「真心」、「心が通じる」。
参照サイト
Wikipedia ナンキンハゼ
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