フサフジウツギ(房藤空木)の花期は7~10月で、枝の先に花序になって小さな紫の花をつけます。樹はウツギ(空木)ににており、たくさんの園芸品種が開発され、青、白、黄などの色の花があります。中国原産で、ゴマノハグサ科 フジウツギ属の落葉低木です。
7~10月に咲くフサフジウツギ(房藤空木)の紫の花
フサフジウツギの花
フサフジウツギの花は、今まで見たことがありませんでした。
長く伸びた枝の先端に、小さな枝を何本も出して、それぞれの枝にたくさんの花をつけています(円錐花序)。
すでに咲き終わった花もあるようで、茶色くなったものも見られます。
花期は7~10月なので、これからも咲き続けるのだろうと思います。
花序の長さは、15cmくらいでしょうか、1cmほどの筒状花で、花びらの先は4枚に分かれています。
遠くから見ると、花びらの紫からピンクいろのようでよく目立ちますが、
近づいて見ると、花の筒状の部分や中心部がオレンジ色で、いろどりが鮮やかです。
花の形は、以前記事にしたヤナギハナガサの花とにた感じがします。
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ヤナギハナガサ(柳花笠、三尺バーベナ)に咲く紫の花
ヤナギハナガサは、草丈が150cm以上で、角ばった茎が枝分かれし、その先にテーブル状の花笠のような花序になって、5弁の紫の花をたくさんつけます。バーベナの仲間ですが、背が高いので三尺バーベナとも呼ばれ ...
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3m近くあるでしょうか、たくさんの枝が出て、あちこちに花が咲いています。
名前は、枝の先にたくさんの花をつけてフジ(藤)の花のようであり、樹がウツギ(空木)ににていることに由来するといわれます。
別名は、学名のブッドレア(人名)や、蝶がたくさん集まることからバタフライブッシュ(Butterfly bush)などと呼ばれます。
花にはサポニンを含んでおり、口には入れないほうがいいようです。
栽培品種の種類は多く、花の色は、紫、青、白、黄色などがあるとのことです。
葉
フサフジウツギの葉は、写真のように対生し、披針形です。
長さは15cmくらい 幅は3cmほどでしょうか、小さな鋸歯が見られます。
樹
フサフジウツギの樹高は2~3mと言われますが、この樹は3mくらいです。
幹の太さは、5cm以下でしょうか、あまり太くならず、細い樹が株立ちしているようです。
樹の肌は、平滑で縦方向に筋が見られます。
ウツギの名前は、このような株立ちや樹肌の様子に由来するんだろうと思います。
フサフジウツギの基本情報・花言葉
フサフジウツギ(房藤空木)は、中国原産と言われ、ゴマノハグサ科 フジウツギ属の落葉低木です。
中国原産と言われますが、本州中部に自生するとの説もあるようです。
名前は、枝の先にたくさんの花をつけて、フジ(藤)の花のようであり、樹がウツギ(空木)ににていることに由来するといわれます。
別名は、学名のブッドレアや、蝶がたくさん集まることから、バタフライブッシュ(Butterfly bush)があります。
学名は、Buddleja davidii
英名は、Butterfly bush
ブッドレアの近縁種は約300種類と言われ、アジア、南北アメリカ、アフリカに分布するとのことです。
花期は7~10月で、その年に伸びた枝の先に、長さ10~20cmほどの円錐花序でたくさんの花をつけます。個々の花は1cmほどの筒状花で、花びらの先が4つに分かれます。
栽培品種も多く、花の色は、紫、青、白、黄色などがあるとのことです。
花には蝶が来て蜜を吸いますが、経口毒性があるサポニンが含まれており、食べると蕁麻疹や多形滲出性紅斑を起こすことがあるとのことです。
葉は対生し、披針形で細かな鋸歯があり、長さは15cmほどになります。
樹高は2~3mになります。
耐寒性、耐暑性があり、育てやすい植物と言われ、挿し木で増やすことができるとのことです。
フサフジウツギの花言葉は、「恋の予感」「魅力」「あなたを慕う」「深い信仰心」「親しみのある関係」で、7/14、 8/3 、9/13、 10/20、 11/10です。
「恋の予感」「魅力」「あなたを慕う」には、この花の香りにひかれてチョウなどがよってくることに由来するようです。
おわりに
車で通りかかった庭に、紫いろの花が咲いていたので思わず止めました。
いままで見たこともない花なので、お願いをして撮らせていただきました。
夏から秋にかけて咲く花ですが、
同じように夏に咲くサルスベリともまたちょっと違った感じの花です。
夏の暑い時期に咲くきれいな花を一つ知ることができました。(#^.^#)
関連サイト
Wikipedia フジウツギ
季節の花300 房藤空木
みんなの趣味の園芸 フサフジウツギ
Green Snap フサフジザクラ