ヤマアジサイ(山紫陽花)は、ガクアジサイににていますが、花や葉などが全体に小さく、青く可憐な花を咲かせます。日本の福島県以南の太平洋側に分布するユキノシタ科アジサイ属の落葉小低木です。海外では、千島列島、中国、朝鮮半島に分布します。
山で咲くヤマアジサイ(山紫陽花)の青い花
ヤマアジサイの青い花
山で見かけたヤマアジサイです。今まで見たことがなかった花なので、少し新鮮で驚きました。
去年の花がドライ化してついていたので、去年も咲いていたようですが、見逃していたようです。
最初は、ガクアジサイの小さなものかと思ったのですが、調べて見ると、ヤマアジサイのようです。
以前に記事にした、よく見かけるアジサイや、山で見るイワガラミとは違った感じの花です。
形はガクアジサイと同じなのですが、普通に栽培されているガクアジサイにくらべると、花や葉など、全体に小さめです。
花の直径は、10cmくらいでしょうか。普通のアジサイにくらべると小さいのが特徴です。また、中心部の両性花が、淡い青をしているのも、魅力的だと思います。
なんとなく、弱々しく感じますが、山に中でひっそりと育つ清楚で、可愛い花だと思います。
見上げる位置に生えているので、花の様子がよくわからないため、枝をもって顔を見せてもらいました。
中心部の青く集まったたくさんの小さな花は両性化で、最近咲き始めたところのようです。
周囲に咲いている白い装飾花は7個くらいついていますが、1個に3~4枚の萼片がつき、卵形からハート形です。
見つけたところは、林道沿いの山側の傾斜地です。
周りに草木が茂る中で、1、2株で生えているだけで少し寂しい感じです。
数が少ないので、もっと増えれてもらいたいものです。
ヤマアジサイの葉と茎
栽培品種は、葉に光沢があり大きいのですが、ヤマアジサイは、小さめで、光沢もあまり感じません。
葉の大きさは、10~15cm、幅5~10cmで、卵状楕円形から長い楕円形で、対生し、鋸歯がついています。
幹は、直径が1cmくらいでしょうか、まだ若いのかもしれませんが細めです。
普通のアジサイにくらべて弱々しい感じですが、きれいで貴重な花ではないでしょうか。
ヤマアジサイの基本情報・花言葉
ヤマアジサイは、中国南部、台湾、日本の福島県以南の太平洋側や四国、九州に分布する、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。
全体にガクアジサイより小さいといわれ、まれに庭園などに植えられることがあるようです。別名は、サワアジサイ。
アヤマジサイの名前は、「ヤマ」で生える「アジサイ」ということですが、「アジサイ」は、「藍色が集まったもの」を「あづさい(集真藍)」と表現したものが変化したとのことです。
学名は、Hydrangea serrata
英名は、mountain hydrangea 、tea of heaven
花期は6~7月で、新しく出た枝の先に10~20cmの集散花序で咲き、両性花と周囲に装飾花をつけます。
葉は、長さ10~15cm、幅5~10cmの卵状楕円形~長楕円形で鋸歯があり、対生します。
樹高は、1~2m。
ヤマアジサイの花言葉は、「乙女の愛」「切実な愛」で、6月2日の誕生花です。
おわりに
先日、林道を走っている時に見つかけたヤマアジサイです。
形がガクアジサイのようなので、てっきりガクアジサイの仲間だと思っていたのですが、ユキノシタ科のヤマアジサイと呼ばれる別の種類のようです。
全体に小さな花や葉なのが、印象的ですが、栽培品種とは少し違った趣で、可憐な花だと思います。(*^^*)
参照サイト・書籍
Wikipedia ヤマアジサイ
Green Snap ヤマアジサイ
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