セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、ヤロウ)とノコギリソウ(鋸草)の違い

2021年7月1日

セイヨウノコギリソウ

セイヨウノコギリソウとノコギリソウは、キク科ノコギリソウ属の多年草で、花や花期がよくにていますが、葉に違いがあります。また、セイヨウノコギリソウはヨーロッパ原産で薬草として利用され、ノコギリソウは日本の在来種でいろんな栽培種があります。

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、ヤロウ)とノコギリソウ(鋸草)の違い

セイヨウノコギリソウの花と葉

セイヨウノコギリソウ

セイヨウノコギリソウの花

白い花が咲いていると思って、写真にとり、調べて見るとセイヨウノコギリソウの(西洋鋸草、ヤロウ)のようです。

セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパ原産で、花壇で栽培されて切り花にもされるようですが、止血や健胃作用があるので、古くから薬草として利用されてきたようです。

遠くから見ると、長く伸びた茎の先に、白くて小さな花が固まって咲いているだけのようですが、

大きさが3~4mmほどの、中心部の筒状花と、周囲の5枚の舌状花で構成された小さな花が集まったもののようです。

整ったかたちの、小さな花の集まりで、きれいですね。

花言葉は、「戦い」「勇敢」「治癒」、5月14日、11月17日、11月26日の誕生花です。

ギリシャ神話の英雄であるアキレウスが、セイヨウノコギリソウを兵士の治療に用いたことに由来するとのことです。

道で咲くセイヨウノコギリソウ

道端で咲くセイヨウノコギリソウ

繁殖力が強いといわれますが、たくさんの雑草の中で、負けずに力強く生えているようです。

周囲をみると、小さな苗も、たくさん生えていることがわかります。

よくにた植物に、日本の在来種のノコギリソウがあります。

判別に迷ったのですが、葉の違いから、セイヨウノコギリソウと判断しました。

写真からわかるように、羽状複葉になっており、単に切れ込みだけになるノコギリソウではないようです。

セイヨウノコギリソウの小苗

セイヨウノコギリソウの小苗

写真のように、セイヨウノコギリソウは2回羽状複葉になっていることがわかります。

ノコギリソウの花と葉

以上は、野生化したセイヨウノコギリソウですが、栽培されているものもみかけたので、撮らせていただきました。

こちらは、筒状花が白で、舌状花が赤い花で、とてもきれいです。

栽培されているセイヨウノコギリソウ

栽培されているノコギリソウ

花がよくにているようなので、セイヨウノコギリソウと思っていたのですが、葉を見ると様子が違うようです。

つぎの写真をみると、葉は切れ込みがはいっているだけで、羽状複葉にはなっていないようです。なので、ノコギリソウのようです。

ノコギリソウ

ノコギリソウの葉

セイヨウノコギリソウとノコギリソウの花はよくにていて、花期も同じ時期なので、識別には注意がひつようですが、

よくみると葉に違いがあるので、確かめることができます。

花言葉はセイヨウノコギリソウと同じ「戦い」「勇敢」「治癒」で、7月12日、8月2日の誕生花です

セイヨウノコギリソウの基本情報・花言葉

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、ヤロウ)は、ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属の多年草で、日本へは1887年に渡来したと言われます。

アキレアとも呼ばれますが、古代ギリシャ時代の英雄アキレウスが、セイヨウノコギリソウを治療薬に使ったことに由来するそうです。

学名は、Achillea millefolium L.

英名は、Yarrow

葉にギザギザがあることから、ノコギリソウの名前がついています。セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパ原産ですが、ノコギリソウは、日本在来種になります。

セイヨウノコギリソウの葉は、1~2回羽状複葉になりますが、ノコギリソウは切れ込みはありますが羽状複葉にはなりません。

先史時代から薬草として利用され、いまも栽培品種として花壇などに植えられ、切り花にもされますが、野生化しているものも見られます。

花期は7~9月で、長く伸びた茎の先に、白や赤の花を散房花序でさかせます。

草丈は60~80cmで、茎がまっすぐのび、上部で分岐します。葉は2回羽状複葉で、互生します。

セイヨウノコギリソウの薬効には、止血作用や健胃作用があるといわれ、古くから利用されてきたようです。

セイヨウノコギリソウは、白やのほか、黄色などいろんな種類があります。

繁殖力が強いので、栽培には注意が必要ですが、作ってみると楽しめそうです。

セイヨウノコギリソウの花言葉は、「戦い」「勇敢」「治癒」、5月14日、11月17日、11月26日の誕生花です。

アキレウスが、セイヨウノコギリソウを兵士の治療に用いたことに由来するとのことです。

栽培方法は、こちらをご覧ください。

ノコギリソウの基本情報・花言葉

ノコギリソウ(鋸草)は、ロシア極東、中国朝鮮半島や日本の本州以南に自生するキク科ノコギリソウ属の多年草です。

葉の形からノコギリソウ(鋸草)と名づけられました。

別名はノコギリバナ(鋸花)、ハゴロモソウ(羽衣草)とも呼ばれます。

学名は、Achillea alpina L.

英名は、Chinese yarrow

花期は5~9月で、茎の先に、散房花序をつけます。花は5~7個の舌状花で、長さ3.5~4.5mm、先端は三つに浅く分かれます。

花のいろは、白、赤、ピンク、黄色など各種あります。

葉は掌状に中~深く切れ込み、切れ込んだ葉には鋭い鋸歯があります

草丈は50~100cmになる宿根性の多年草です。

ノコギリソウの根から分泌される液は害虫を寄せつけないといわれ、コンパニオンプランツとして利用されます。

ノコギリソウの花言葉は、「戦い」「勇敢」「治癒」で、7月12日、8月2日の誕生花です

おわりに

歩道そいに、セイヨウノコギリソウの花が咲いているのを見かけました。

葉にギザギザがある特徴のある植物ですが、繁殖力が強いようで、雑草の中でたくさんの小さな実生苗が生えていました。

栽培されていたものが、野生化ているようです。

先史時代から薬草として利用されていたとのことですが、植物が持つ特性の偉大さを感じます。(*^^*)

参照サイト

Wikipedia セイヨウノコギリソウ ノコギリソウ

松江の花図鑑 セイヨウノコギリソウ

東邦大学薬学部付属薬用植物園 セイヨウノコギリソウ

植物の育て方や豆知識をお伝えするよ! セイヨウノコギリソウ

花言葉-由来 セイヨウノコギリソウ ノコギリソウ



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