ミヤマヨメナは、春に咲くキク科の植物です。5月のいま、近くの野で、薄いピンクや白い花が、小さく群生して咲いています。ミヤマヨメナの改良品種にミヤコワスレがありますが、他のヨメナ類(開花時期は7月ころ)とは、開花時期が違うことから、識別できます。
<目次>
春に咲くミヤマヨメナ(深山嫁菜)のピンクの花
ミヤマヨメナのピンクの花

ミヤマヨメナの花
近くの野で咲くミヤマヨメナです。
同じヨメナの仲間と混同されそうですが、ヨメナは花期が7月ころなので、明らかに違います。
ただ、ミヤコヨメナの改良品種にミヤコワスレがあるので、少し不安があります、間違っていたらご容赦ください。
花は、周囲に舌状花と中心の筒状花からなる頭状花序で、キク科に見られる構造で、花の色は、薄いピンクや白に見えます。
花の色を、淡青紫色と書かれている場合が多いようですが、同じ色なんでしょうか?
大きさは4cmくらいで、周囲に10~13個くらいの舌状花をつけ、中心部に黄色い筒状花がついています。
形がととのったきれいな花だと思います。
雑草の中で、小さな群れで頑張って生えています。

草むらで咲くミヤマヨメナ
ミヤマヨメナは、地下茎が伸びるため、群落をつくって花を咲かせると言われますが、写真のように、雑草の中で、まとまって仲良く咲いています。
他の雑草を取ってやれば、もっと花が咲くんでしょね。
葉

ミヤマヨメナの葉
ミヤマヨメナは、地面ちかくに根出葉をつけますが、春に伸びた茎に葉が互生します。
写真は、地面近くについた葉ですが、大きく伸びた葉柄の先に、幅が広く鋸歯を持った葉がついています。
茎についた葉は、様子がちがっているようです。

ミヤマヨメナの茎と葉
写真の正面に写っているのが、ミヤマヨメナの茎と葉です。
わかりにくくて申し訳ありませんが、根出葉にくらべて葉が細長く、葉柄も短く、鋸歯も少ないようです。
同じ花に、違った形の葉がついているのは、驚きました。
ミヤマヨメナの基本情報・花言葉
ミヤマヨメナは、本州から九州に分布するキク科シオン属の多年草です。
ミヤマヨメナの花期は4~5月ですが、春に咲くキク科植物は珍しく、近縁種のヨメナの仲間は、7月ころ開花するものが多いようです。
改良品種にミヤコワスレがあり、切り花として流通しているようです。
名前は、山に生えるヨメナの意味ですが、ヨメナの「ナ」は新芽が食べられていたためで、ヨメは花のイメージからつけられた、とも言われるようですが、はっきりわからないようです。(Wikipediaより)
学名は、Aster savatieri 。
ミヤマヨメナの花言葉は、ミヤコワスレと同じ扱いのようで、「しばしの慰め」、「別れ」。
順徳天皇が、都での日々を忘れ、癒やされた花だったことから“ミヤコワスレ”の名がつけられたと言われ、
花言葉もこのことに由来するようです。
おわりに
この花も以前からよく見て、きれい花だと思っていましたが、今回調べたところでは、ミヤマヨメナのようです。
改良品種のミヤコワスレの可能性もあるので引き続き見ていきたいと思います。
植物には、よくにた近縁種が多いことがあるので、見分けに苦労します。
我々人間は、楽しんでみるだけでいいんでしょうが。
違いがあるとやはり、確かめたくなります。(^_^)
参照サイト
みんなの趣味の園芸 ミヤコワスレ
植物の名前を探しやすい デジタル植物写真集 ヨメナ
花言葉-由来 ミヤコワスレ