春を呼ぶ白い花、スノーフレーク(大待雪草)とスノードロップ(待雪草)は、名前も花もにているので、混同されがちです。どちらも雪のような白い花ですが、スノーフレークは釣鐘形、スノードロップは鳥のような形です。ここでは両者の違いを詳しく解説します。
早春に咲いて春を呼ぶ、スノーフレークとスノードロップの違い
スノーフレークとスノードロップの違い ~まとめ~
最初に、スノーフレーク(大待雪草)とスノードロップ(待雪草)の違いを一覧表にまとめておきます。
両者の主な違いは、つぎのようになります。
スノーフレークは、スノードロップから少し遅れて3~5月に咲き、花茎の先に、釣鐘形で先端に緑の斑点をつけた花を1~4個の花を咲かせます。
一方、スノードロップは、2~3月に咲き、花茎の先に鳥のような形の花を1個咲かせます。
スノーフレーク(大待雪草) | スノードロップ(待雪草) | |
花期 | 3~5月 | 2~3月 |
花の特徴 | 釣鐘形、緑の斑点 | 鳥のような形、3枚の長い萼 |
花茎につく花数 | 1~4個 | 1個 |
草丈 | 30~40cm | 10~20cm |
以下に、スノーフレークとスノードロップについて詳しく書きます。
スノーフレーク(大待雪草)
こちらは3月の初めに、我が家の花壇でさいたスノーフレークです。
まだ草も少なく、チューリップなどもまだ準備中で殺風景な花壇に、直径1.5cmほどの小さな花が咲きました。
白くて釣鐘形の花びらの先に緑色の斑点をつけたスノーフレークは、人をひきつけます。
数年前の秋に植えた球根が、少しずつ増えてきているようで、花の数も多くなってきました。
まっすぐに上に伸びた茎の先から、3本(普通は、1~4本)の花柄(カヘイ)を出し、1~4個の花を下向きに咲かせます。
白い釣鐘形の花びらは先端で6つに分かれ、小さい黄緑の斑点をつけ、目を引きます。(^_^)
花言葉は、「純粋」「純潔」「汚れなき心」「皆をひきつける魅力」。
花をよくあらわしたいい花言葉ですね。
雨の後についた水滴が新鮮ですが、花びらの先が6枚にわかれ、中に6個の黄色いしべが見えます。
この花は、たまたま上を向いていますが、普通は、下を向いてつきます。
咲いた花のそばで、ツボミが上向いてついており、つぎの花が咲かせようとしています。
上を向いて勢いよく出てきたツボミも、花が咲くころには下を向きます。
釣鐘形のきれいな白い花びらに緑の斑点がついた様子は、まるでガラス細工のようです。
3個の花が、そろって同じように下を向いているのも可愛いですね。
群生して咲くスノーフレークは賑やかできれいですね。
スノーフレークの基本情報・花言葉
スノーフレークは、ヨーロッパ中南部原産で、ヒガンバナ科スノーフレーク属の球根性の多年草です。
学名は、Leucojum aestivum
英名は、Summer snowflake
和名はオオマチユキソウ(大待雪草)。雪が少なくなってきた3~5月ごろに、花が咲きますが、なぜか、待雪とされています。
また、花がスズラン(鈴蘭)に、葉はスイセンににているため、スズランスイセン(鈴蘭水仙)の別名もあります。
花は、直径が1.5cmほどで、白いスズランのような釣鐘形の花を咲かせますが、花びらの先は6枚にわかれ、緑の斑点が入っています。
葉は細長く伸び、葉の色は少し白っぽく粉が乗ったような薄灰緑になります。
草丈は30~40cmほどになりますが、1つの茎に、1~4個の花がつきます。
スノーフレークの花言葉は、「純粋」「純潔」「汚れなき心」「皆をひきつける魅力」で、1月23日、1月28日、2月17日、4月16日、12月19日の誕生花です。(*^G^*)
まっしろな花の姿の印象にふさわしく、ピッタリな花言葉だと思います。
スノードロップ(待雪草)
実は、この花は知りませんでした。
スノーフレークの和名が大待雪草となっていたので、待雪草もあるかもしれないと思って調べたところ、このスノードロップ(待雪草)でした。
スノーフレークににた感じの花ですが、形やつく花の数が違います。
写真のように、鳥のような形をしていて、花茎の先に1個だけついています。
長くのびて広がる3枚は萼(ガク)すなわち外花被で、中に3枚の花弁、つまり内花被をつけています。
種類によって、内花被に緑色の斑点があったりなかったりするようですが、写真のものはついています。
花期は3~5月で、雪が終わるころに咲きますが、和名は待雪草とつけられています。
鳥が飛んでいるような姿が魅力的でいいですね。 \(^W^)/
花言葉は、「希望」「慰め」。
スノードロップの基本情報・花言葉
スノードロップは、東ヨーロッパ原産で、ヒガンバナ科マツユキソウ属(ガランサス属)の多年草で球根性です。
和名は、待雪草。2~3月に開花し、草丈は10~20cmほどで、スノーフレークにくらべて小さめです。
学名は、Galanthus
英名は、Galanthus
花は、長く広がった3枚の萼(ガク)すなわち外花被と、中についた3枚の内花被からなります。
長く伸びた茎には、一個の花がつきます。
スノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」で、1月1日、1月7日、1月16日、2月2日、2月26日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia スノーフレーク(ヒガンバナ科) スノードロップ
みんなの趣味の園芸 スノーフレーク