サルトリイバラ

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樹木 落葉つる性植物

春のサルトリイバラ(猿捕茨)と、秋の赤い実

2020年12月5日

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サルトリイバラ(猿捕茨)は、日本全土に分布する雌雄異株の落葉ツル性低木です。12月になり、1cmほどのきれいな実がついています。太い茎に大きなトゲがあるので、敬遠しがちですが、10~11月には生食や果樹酒にできます。赤い実は装飾にも利用されます。

春のサルトリイバラ(猿捕茨)と、秋の赤い実

春のサルトリイバラ(猿捕茨)

春先のサルトリイバラ(猿捕茨)(3月中旬)

春のサルトリイバラ(猿捕茨)(3月中旬)

まだ寒い時期に、新芽を準備して、そろそろ目覚めようとしている状態のサルトリイバラ(猿捕茨)です。

茎の太さは、5mm以上であり、かなりしっかりしています。また、トゲがあちこちについていて、さわるとケガをしそうです。

まだ、周辺の草木も葉を落とした状態で殺風景ですが、目立たないところで着々と春が進んでいるようです。

4月に入るころには、待っていたとばかり新芽が爆発するように勢いよく出てきます。

サルトリイバラ(猿捕茨)の新芽(4月初旬)

サルトリイバラ(猿捕茨)の新芽(4月初旬)

葉になる若い芽と、花になる蕾があり、上方向にいきおいよく伸び出しますが、

次の写真のように茎は新芽が出た部分のところで、折れ曲がりながら伸びています。

開花前のサルトリイバラ(4月初旬)

開花前のサルトリイバラ(4月初旬)

小さな羽根をつけた鳥のようにも見えますが、くねくねとまがっていて、おもしろいですね。

長くのびた茎に、ほぼ同じ間隔で新芽がでており、ダイナミックに右へ左へと折れ曲がっています。

欅(ケヤキ)などの若い枝でも、葉の部分で屈曲するのを見かけますが、サルトリイバラ(猿捕茨)ほど大きくは曲がりません。

このころから半月もすると、たくさんの花が一斉に咲きだします。

花が咲いたサルトリイバラ(猿捕茨)(4月中旬)

花が咲いたサルトリイバラ(猿捕茨)(4月中旬)

丸くて、ぼんぼりのような花がたくさん並んでいて綺麗です。花が咲くのと同時に、丸みを帯びた葉も伸びてきています。

ぼんぼりのような花は、小さな花がたくさんあつまったものです(散形花序)。この花が終わると、これに実がつくんですね。

サルトリイバラ(猿捕茨)は、巻きひげを伸ばして他の樹に巻き付いて体を支えながら伸びます。

巻きひげが出たサルトリイバラ(猿捕茨)

巻きひげが出たサルトリイバラ(猿捕茨)

写真のように、葉の付け根からは一対の巻きひげがでてきて、巻き付きます。

秋の赤い実

サルトリイバラの実

サルトリイバラの実

写真は、山帰来(サンキライ)とも呼ばれる、サルトリイバラの冬の姿です。

8月には、まだ青かったサルトリイバラの実ですが、いまは、写真のように赤く熟しています。

実が青かったころにくらべて、実の数は少なくなり、表面に白い粉がついていますが、きれいな赤です。

例年、赤く熟した実は、あまり見かけたことがなかった(単に見過ごしていただけかもしれません。)ので、猿か鳥が食べているのだろうと思っていましたが、今年は見ることができました。(^-^)

アセビにつかまったサルトリイバラ

アセビにつかまったサルトリイバラ

数が少ないのは、落ちてしまったのか、動物が食べたのか、どうなんでしょう。よくわかりません。

サルトリイバラの、紅葉した葉は、いまは落ちて少なくなっていますが、ツルは、そばのアセビの樹にしっかりつかまっています。

来年は、またこのツルから芽を出してくるはずです。

サルトリイバラの実(8月)

サルトリイバラの実(8月)

8月のころは、こんな様子でした。

葉も、実も元気で、たくさんついていましたが、今は実だけをのこして、1年の活動を終えようとしているようです。時期に応じて、姿を変えていく植物の営み、お疲れさまでした。

サルトリイバラ(猿捕茨)の基本情報・花言葉

サルトリイバラ(猿捕茨)は、東アジアや日本全土に分布する、サルトリイバラ科シオデ属のつる性落葉低木で、雌雄異株です。別名は、サンキライ(山帰来)。

サルトリイバラ(猿捕茨)の名前は、茎に棘があり、枝が交錯して茂っているので、猿を追い込めば猿が動けなくなり、捕まえることができるといわれることに由来しています。

別名のサンキライ(山帰来)は、重病になったため山に捨てられた人が、この樹の根を食べて病を治して帰ってきたという話によるとのことです。つまり、「からた」を表しています。

学名は、Smilax china。英名は、China root。

花期は4~7月で、葉腋から花茎を出して散形花序で小さな花をたくさん咲かせます。

実は液果で、8mm前後、秋に赤く熟し、表面に白い粉がつきます。10~11月に採れば生食でき、果実酒などにもされるようです。

茎は、鋭い棘をつけて数メートルに伸び、巻きひげを出して他のものにつかまって育ちます。

葉は互生し、卵形から楕円形で、長さが3~12cm、幅は2~7cmほどになります。

根を乾燥したものは、薬効があるとされ、民間薬として使われてきたとのことです。

西日本では、葉を柏餅などをつつむ葉として利用されてきました。

葉は、十数cmになるため、包むのに都合がいいようです。

実は、鳥や猿などに食べられなければ落葉後も蔓に残るため、生け花や、クリスマスリースの飾りなどにも使われます。

サルトリイバラの花言葉は「不屈の精神」、「元気になる」で、11月13日の誕生花です

おわりに

12月にもなると、サルトリイバラの実が、熟して赤くなります。

葉は、ほとんで落ちてしまっていますが、赤い実は残って頑張っているようです。

サルトリイバラの実は、比較的大きくてきれいな色なので、見栄えがするので、

クリスマスの飾りなどにも使われるようですね。(^_^)

サルトリイバラの苗は、こちらで購入できます。興味のある方、この機会にいかがですか。

参照サイト

Wikipedia サルトリイバラ 

庭木図鑑 樹木ペディア サルトリイバラ

Chills Laboratory サルトリイバラ

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