春の山で花を咲かせる、バッコヤナギ(跋扈柳)、ミヤマシキミ(深山樒)、ウリカエデ(瓜楓)を撮りました。暖かくなってきた山の樹々に咲く花々は、よく目立つものやひっそりとしたものなどそれぞれに個性があって、楽しませてくれます。
バッコヤナギ(跋扈柳)
実は、この3種類の樹について最近まで名前を知りませんでした。ですので、間違っているかも知れません。良く知っておられる方、間違っていたら教えていただければ有り難いです。
バッコヤナギ(別名:ヤマネコヤナギ、サルヤナギ)は落葉高木で、山では時々見かけます。
サルヤナギと呼ばれるのは、猿が花を食べるためとのことです。
春先の他に花が少ない時期に咲く白っぽい花なので、遠方からでも良く目立ちます。猫柳より樹も大きく、花序も大きく咲きます。
猫柳は、以前、川に行でよく見かけたものですが、どういう訳か最近は見かけません。子供の頃、普通に見かけたものが無くなってしまっているのは、やはり寂しいものですね。
バッコヤナギの花言葉は、「悲哀」、「哀悼」とのこと。
ミヤマシキミ(深山樒)
ミヤマシキミは、2年前に見つけました。
ミヤマシキミは、常緑低木で、雌雄異株です。シキミによく似た葉をしていますが、違いは以下のようになります。
シキミと同様に有毒で、よく似た葉をしています(シキミより細長い)が、花は全く違います。また、シキミ雌雄同株で、10m程度のものを見ますが、私が見たミヤマシキミは1m程度です。
図鑑には、赤い実を付けるとありますが、残念ながらまだ見たことがありません。
次の写真のように、小さな群落を形成したくさんの花がさいています。庭木や生け垣として利用されるとのことです。挿し木で簡単に増やせます。
ウリカエデ(瓜楓)
ウリカエデ(瓜楓)も花序を付けています。
この樹は昨年の秋に、通りがけに、たまたま見つけたものです。最初は、葉の形からトウカエデかと思ったのですが、幹が緑色なので違うことがわかり、今の所、瓜楓との結論にしています。
葉の形が独特の3分裂になっている、幹が緑色、特徴のある花序である、などから、瓜楓かなと思っている次第です。
特徴のある葉や花を咲かせるので、庭木にしてもおもしろいように思います。
落葉小高木で雌雄異株とのことですが、雌雄のどちらかはまだよくわかっていません。どこかに親がいるんでしょうね。
次の写真が遠景です。上から伸びてきているのは、ソヨゴの樹です。ご覧のように、幹の直径が5cm程の細い樹です。
これらの他にも、名前がわからない樹がまだいくつかあります。ひとつづつ調べていきたいものと思います。なかなかですが。
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本投稿で扱った樹は、少し詳しい図鑑でないと掲載されていません。私は、次の図鑑を使っています。