我が家のウバメガシに、2cmくらいに連なったたくさんの小さな花が咲きました。高さは5m近く、幹の太さは20cmくらいで、全体を丸く剪定しています。備長炭の材料にされるウバメガシですが、毎年花を咲かせ、ドングリをつけています。
ウバメガシに花が咲きました!
庭のウバメガシ
我が家には、ウバメガシの樹が植えられていますが、樹全体から一斉に力強く新緑が芽を吹きだし、勢いをもらっています。
ウバメガシ(当地では「バベ」と呼びます。)はご存知のように、和歌山が主産地の備長炭に使われますが、
庭木や生け垣に植えられているのをよく見かけます。
ウバメガシの花
芽が出てきたと思ったらすぐに、花が咲きました。写真のように、樹全体に、新枝の下に垂れ下がります。今年も元気で咲いてくれました。
花言葉は、「寛大な愛」「良質な」「強力」で、9月14日の誕生木です。
この樹は、5m程の高さに育ち、幹の直径は20cm程度あります。30年程度にはなるものと思います。
最近は、(毎年のことですが)毎日のように鶯がきて大きな声でケキョケキョ、ホーホケキョと例の鳴き声で歌っています。
庭には、イチイ、ヒイラギ、ロウバイ、ブナ、ニシキギなどのありますが、このウバメガシがお気に入りのようです。
ウバメガシのドングリと実生
この樹は、毎年ドングリを付け、落ちたドングリが庭のあちこちから芽を出してきます。
ウバメガシのドングリは他のドングリに較べて小さいほうですが、毎年実をつけるのを見るのは、楽しいものです。
次の写真は、この樹からの実生を鉢植えしたものです。
私は、数年間はこのように鉢やポットに植えて育て、ある程度に育ったところで、山に植えています。
折角生まれてきた物なので、山で育てたいとの思いです。
ウバメガシの根は細い根が少ないためか、注意して引き抜くようにして根を残さないと、移植後に枯れてしまうので、気を付けなければなりません。
ご覧のように樹の先は茶色っぽい色をした新芽になっていますが、昨年までの葉は緑色で堅くなっています。
次の写真は、新芽をマクロ撮影したものです。柔らかそうで、綺麗ですね。毎年見る姿ですが、この姿も長くはなく、あっという間に変わってしまいます。
山にこの樹を植えると、この柔らかい部分は鹿さんに食べられてしまうことが多いようです。
ただ、この下の堅い葉は手を出さないことが多く、食べられて枯れることはあまりないように思います。
ウバメガシでセミが孵化
以前、この樹でセミが孵化するのを見つけました。
セミの抜け殻は良く見るので、孵化は珍しいものではないのでしょうが、この目で見たことはなかったので、写真に撮りました。
セミが孵化する樹を選別するのではないのでしょうが、このような姿を見ることが出来るのは、自然の豊かさがある故だと思います。
ウベメガシの基本情報・花言葉
ウバメガシ(姥目樫)は、中国、朝鮮半島、ヒマラヤなどや、日本の神奈川県以西の太平洋側、四国、九州、沖縄に分布する常緑低木広葉樹です。
ウバメは、「姥目」もしくは「姥芽」と書き、ウバメガシの新芽や若葉が茶色いことから、老女に見立てたことによります。
別名は、イマメガシ(今芽樫)、ウマメガシ(馬目樫)、バベ、など。
学名は、Quercus phillyraeoides
花期は4~5月で、新芽が展開するのと同じころ開花します。
雄花は黄色く、長さ2~3cmで、新枝の下にたくさん垂れ下がります。また、雌花は黄緑色で、上部の葉の付け根に1~2個つきます。
実は堅果(ドングリ)で、長さ2cmほどの楕円形になり、翌年の10月ごろに熟します。
葉は互生し、革質で、長さ3~6cm 幅2~3cmの長楕円形になり、葉の上半部に浅い鋸歯がまばらにつきます。
樹皮は黒褐色で、老木は縦に浅く裂けます。
樹高は通常3~5m(大きくなると10mほど)になり、幹の直径は60cmほどになります。
乾燥や刈込に強いため、街路樹や生垣などによく植えられます。
また、材質が緻密で硬いため、備長炭の材料となります。
ウバメガシの花言葉は、「寛大な愛」「良質な」「強力」で、9月14日の誕生木です。
参照サイト・書籍
Wikipedia ウバメガシ
庭木図鑑 樹木ペディア ウバメガシ
GREEN PIECE ウバメガシの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」