ボタンヅル(牡丹蔓)とセンニンソウ(仙人草)の違い

2020年9月1日

ボタンズル

ボタンヅルとセンニンソウは、よくにたツル性植物ですが、葉の形が違います。ボタンヅルは、牡丹の葉ににた深い切れ込みがあり単葉、センニンソウは、卵形の小葉が羽状複葉でつきます。ここでは、それぞれの特徴と違いを見てみました。

ボタンヅル(牡丹蔓)とセンニンソウ(仙人草)の違い

ボタンヅル(牡丹蔓)とセンニンソウ(仙人草)の違い ~まとめ~

最初の、ボタンズルとセンニンソウの違いをまとめておきます。

両者はつる性であり、よくにた花を咲かせますが、

ハッキリした違いは、葉にあります。

ボタンヅル(牡丹蔓)は、葉が牡丹の葉ににていることからこの名前がつけられましたが、

このことが、見分けるためのポイントになります。

ここでは、ボタンヅルとセンニンソウの葉と綿毛を比較しました。 

ボタンヅルとセンニンソウの葉と綿毛の違い
  ボタンヅル センニンソウ
ボタンズル(牡丹蔓)の葉

綿毛 ボタンズルの綿毛 センニンソウ(仙人草)の綿毛

ボタンヅルの葉は大きな切れ込みがあるのに対し、

センニンソウの葉は、先が尖った卵状の小葉が3~7枚の羽状複葉です。

また、綿毛も違っているようですが、明確ではありません。

見分けるためには、葉を見ればいいといえるようです。\(^▽^)/ 

以下に、ボタンズルとセンニンソウについて詳しくみてみます。

ボタンヅル(牡丹蔓)

ボタンズル(牡丹蔓)の花

ボタンヅル(牡丹蔓)の花

こちらは、畑の近くのボタンヅル(牡丹蔓)です。

ボタンズルの仲間には、鑑賞用に栽培されるクレマチスがありますが、花の様子はかなり違っているようですね。

いつもは何気なく見ていたのですが、よく見てみると、

2cmほどの白い花で、4枚の萼とたくさんの雄しべと雌しべから構成されていて綺麗な花です。(^_^)

雄しべと雌しべが、元気に上に伸びているのが特徴のようです。

また、花がたくさんつくので、遠くからでもよく目立ちます。

人家近くのボタンヅルは、よく伸びて邪魔になるため切ってしまうので大きくなりませんが、林道沿いに育っているものは、そのまま大きく育っています。

蔓が垂れたボタンズル(牡丹蔓)

蔓が垂れたボタンヅル(牡丹蔓)

こちらは、林道沿いに長い蔓が何本も垂れ下がったボタンヅル(牡丹蔓)です。

蔓が長くのび、たくさんの花がついて元気そうでみごとです。

ボタンズル(牡丹蔓)の葉

ボタンヅル(牡丹蔓)の葉

すでに述べましたが、ボタンヅル(牡丹蔓)の名前は、葉がボタン(牡丹)の葉ににていることに由来します。

つぎの写真は、おなじみのボタンです。

ボタン(牡丹)の花

ボタン(牡丹)の花

綺麗な牡丹の花ですが、葉はどうでしょうか。

葉に切れ込みが入っていて、確かににているようですね。

ボタンヅル(牡丹蔓)の基本情報・花言葉

ボタンヅル(牡丹蔓)は、本州以南に分布し、キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性半低木で、有毒植物です。

学名は、Clematis apiifolia 

つるや花には次のような特徴があります。

つるの長さは、2-4mになり、の基部が木質化する。は1回3出複葉で、長い葉柄をもち茎に対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で先端はとがり、縁は不ぞろいな鋸歯状になる。花期は8-9月で、茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、径1.5-2.0cmの白色のを多数つける。十字型になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。萼片は長楕円形で外側に短毛が生える。雄蕊雌蕊は多数ある。果実は卵形の痩果で、花後、花柱が羽毛状に長く伸びる。

Wikipediaより

ボタンヅル(牡丹蔓)の花言葉は、「心地よい空気」「休息」で、10月26日の誕生花です。

センニンソウ(仙人草)

センニンソウ(仙人草)の花

センニンソウ(仙人草)の花

こちらが、センニンソウ(仙人草)の花です。

ボタンヅル(牡丹蔓)に良くにていると言われますが、どうでしょうか。

 |* ̄ー ̄|

センニンソウ(仙人草)の花

センニンソウ(仙人草)の花

センニンソウ(仙人草)の花は、ボタンヅルと、花の構成が同じなので、なかなか区別ができません。

雄しべと雌しべが、すこし横にひろがっているところがボタンヅルと違うようですが、

両方ともつる性なので、花だけでは見分けるのは難しそうですね。

センニンソウの葉をみると、

センニンソウの葉

センニンソウの葉

センニンソウの葉は、奇数羽状複葉で、先が尖った卵状の小葉3~7枚で構成されています。

ボタンヅルの葉は、大きく切れ込みがあり、牡丹ににているので、この点が両者の大きな違いになります。

センニンソウ(仙人草)の基本情報・花言葉

センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属で、北海道南部以南に分布するつる性落葉低木です。

別名はウマクワズ(馬食わず)、有毒植物のため馬が食べないことに由来します。

センニンソウ(仙人草)の名前の由来は、種につく綿毛を仙人のひげに見立てたことによります。

学名は、Clematis terniflore

英名は、Sweet autumn clematis

センニンソウ(仙人草)の種

センニンソウ(仙人草)の種

こちらが、センニンソウ(仙人草)の種についた綿毛ですが、どうでしょうか?

そう言われてみれば、仙人の髭が連想されるような気がします。

その他の特徴を、以下に引用します。

は長く伸び多岐に分かれて、直径約7 mm円柱形、緑色で無毛。羽状複葉、小葉は3-7枚(多くは5枚)、ほぼ卵形、先は細まり鈍角、先端が小さく突出し、無毛、長さ3-5 cm。しばしば下部の小葉は2-3片に切れ込むが鋸歯はない。葉柄は曲がりくねって他の物に絡むつる性。の先端と葉腋から3出集散状の花序を出し多数の花を付け、しばしば全体として大きな円錐形となる。白色のは直径2-3 cmで、上を向いて全開する。片は4枚(白い花弁のように見えるものは萼片で花弁はない)、倒披針形で、円頭-鋭尖頭、縁に細い毛を密生する。雄蕊は無毛で多数、雌蕊も多数ある。開花時期は8-9月頃。赤褐色の痩果は、長さ7 mmの楕円状卵形で縁は隆起する。花柱は長さ2.5-3 cmで、銀白色の長い毛を密生し、長い羽毛状、宿存し花期後も落ちない。

Wikipediaより

センニンソウ(仙人草)の花言葉は、「安全」「無事」「あふれるばかりの善意」

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