シュロガヤツリは、マダガスカル原産のカヤツリグサ科の多年草で、水辺や湿気の多い場所で育ちます。花期は6~7月で、茎の先についた20本ほどの細長い苞葉の上に、花序で花を咲かせます。名前は、シュロのような葉をつけたカヤツリグサ科の植物であることに由来します。
水辺で育つシュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊)
シュロガヤツリの苞葉や茎
こちらは、池の中で育つシュロガヤツリ(大阪公立附属植物園にて)です。
撮影したのは12月の初めで、1.5mほどでしょうか、長く伸びた茎の先端にシュロのような、掌状の葉をつけています。
葉と書きましたが、これは花を支える苞葉で、長さ10~20cmの細長い線形で先がとがり、20枚ほどついています。
シュロガヤツリは、マダガスカル原産のカヤツリグサ科の水生の多年草で、
名前は、シュロのような葉をつけるカヤツリグサ科の植物であることに由来します。
日本へは1937年以前に鑑賞目的に渡来しましたが、本州以南の川沿いなどで野生化しているものも見られるようです。
ここでは、池に植えられており、たくさんの茎がのびて叢生しています。
地下茎は短く伸びており、そこからこのように、茎がでます。
茎の断面は丸みを帯びた三角で、きれいな緑いろをしています。
葉は退化していますが、根元に鞘だけついています。
冒頭の写真は、町中で見かけたシュロガヤツリですが、水辺ではなく湿った場所に生えていました。
湿っぽいところであれば、育ることができるようです。
シュロガヤツリの花
こちらがシュロガヤツリの花です。
花期は6~7月で、苞葉の上に花序を伸ばして、たくさんの黄色い花をつけています。
シュロガヤツリは、苞葉だけが印象に残っていて花はみたことがなかったのですが、
花火のようできれいな花だと思いますが、どうでしょうか。
花言葉は、「言い表せない思い」。
細長い苞葉の中から伸びた、たくさんの黄色い小穂の印象を表したもののようです。
こちらは、苞葉の根元についた、まだ咲く前のツボミ?のように思われます。
花期が6~7月なのに、12月についているので半信半疑ですが、どうなんでしょう。
こちらは、シュロガヤツリの仲間のカヤツリグサの花です。
同じ科の花だけに、少しにているようですが、どうでしょうか。
地面から長く伸びた茎の先にシュロのような葉をつけるシュロガヤツリ、南洋の雰囲気がするきれいな植物だと思います。
シュロガヤツリの基本情報・花言葉
シュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊)は、マダガスカル原産のカヤツリグサ科カヤツリグサ属の常緑多年草で、湿地に生えます。
1937年以前に鑑賞用に渡来し、栽培されてきましたが、本州南部の河川沿いなどに自生していることがあります。
名前は、シュロににた掌状の苞葉をつけることから、シュロのようなヤツリグサとして名づけられました。
学名は、Cyperus alternifolius L.
英名は、Umbrella plant
花期は6~7月で、茎の先から長さ2~15cmの花序枝をたくさん出し、 その先に10~30個の小穂をつけた散形状の分花序をつけます。
葉は退化し、稈(カン)の基部に鞘状につきます。
茎の先に、ラセン状に互生している葉のようなものは、 花を支える苞葉で、20枚ほどつき、長さ10~20cmの線形で先がとがります。
根茎は短く、横にのびて叢生して大きな株を作ります。
茎は3角柱形で直立し、草丈は1mほどになります。
花言葉は、「言い表せない思い」。
細長い苞葉の中から出したたくさんの小穂の印象を表したものといわれます。
参照サイト
Wikipedia シュロガヤツリ
松江の花図鑑 シュロガヤツリ
MIDORITO シュロガヤツリとは?