ハナウリクサ(花瓜草)は、4~11月の長い期間咲き続ける可愛い花で、スミレを連想させます。別名はトレ二アで、スエーデンの植物学者のオーロフ・トレーンの名前に由来します。アジア、アフリカ原産の一年草~多年草で、たくさんの園芸品種があります。
ハナウリクサ(花瓜草、トレニア)のピンクや青い花
ハナウリクサの花
親戚のおばさんのお宅の庭で、たくさんのハナウリクサ(花瓜草)の花がさいていたので、撮らせてもらいました。
ハナウリクサは一年草か多年草で、毎年この庭に生え、たくさんの花を咲かせています。
名前は、同じアゼトウガラシ科のウリクサににており、きれいな花が咲くことから、ハナウリクサと名づけられました。
ちなみに、「ウリクサ」の名前は、実の形がマクワウリににていることに由来します。
また、夏に咲く花で、スミレににているとして、ナツスミレ(夏菫)とも呼ばれます。
流通名としては、トレニアが一般的のようですが、
これは、スウェーデン牧師で植物学者のオーロフ・トレーンの名前に由来します。
スミレを思わせる雰囲気の花で、草丈10~20cmほどの茎の先端に、かわいい唇の形をした花を咲かせます。
花の直径は1cmくらいでしょうか、花びらは筒状ですが、
先端が唇の形になっており、上唇は2裂、下唇は3裂しています。
写真の花は、上唇が白で直立し、下唇の3枚(横と下)はピンクで、中央裂片には黄色の斑紋がついています。
私には人の顔のようにも見えて、親しみを感じる花ですが、ここではピンクと青い花が咲いています。
花言葉は、「ひらめき」「愛嬌」で、8月6日、9月27日の誕生花です。
トレニアの雌しべは先端が2つに割れており、ものが触れると閉じるため、花粉の取り込みを確実にしています。
このように、敏感な動作をすることから「ひらめき」とつけられたといわれます。
「愛嬌」は、親し気な花の様子からつけられたのでしょうか。
おばさんに聞いたところ、毎年咲いたあとに種をつけ、翌年にはこぼれ種でまた生えてくるそうです。(^_^)
こちらは青い花ですが、咲きかけのツボミや、まだ緑の袋状のツボミと思われるものがついています。
花期が4~11月と長いので、つぎつぎとツボミをつけながら、花を咲かせ続けます。
葉をみると、地面から伸びた茎に対生し、長さ3~5cm 幅1.5~2.5cmの卵形で先が尖っており、
縁にたくさんの鋸歯がついています。
あまり大きくならずにきれいな花をさかせる可憐な花だと思います。
ここでは、赤紫と青い花が隣り合って咲いています。
形が同じで、違う色が混じって咲くのも楽しいものですね。
この花は、明治時代の初期に渡来したと言われ、たくさんの栽培品種があります。
こちらは、素材サイトから借用したものです。
この庭の花は、みんな上唇が白ですが、この写真に花は、上唇もピンクになっています。
多様ないろで咲くハナウリクサ、どうしてこのような違いができるのか、興味深く思います。(^⊆^)
皆さんは、どちらがお好みでしょうか。
花のいろは、青、紫、白、ピンク、黄など、各種あるようです。
砂利の庭に広がって咲くハナウリクサです。
小さな花がたくさん咲いているので、庭が賑やかです。
ハナウリクサの基本情報・花言葉
ハナウリクサ(花瓜草)は、アジア、アフリカが原産のアゼトウガラシ科 ツルウリクサ属(トレニア属)の一年草または多年草です。
日本へは明治時代の初期に渡来したと言われ、たくさんの栽培品種がつくられています。
名前は、ウリクサににたきれいな花であるとしてつけられたようです。
別名は、トレニア、ナツスミレ(夏菫)など。
ナツスミレは、夏にさくスミレのような花であることから、トレニアはスウェーデンの牧師で植物学者のオーロフ・トレーンの名前に由来します。
学名は、Torenia fournieri Linden ex E. Fourn
英名は、wishboneflower 、bluewings
「wishbone」は、鳥の胸と首の間にあるY字型の骨の事で、「幸運」や「夢が叶う」ことに通じます。
花期は4~11月で、茎の先に総状花序でまばらに花を咲かせます。
花は筒状ですが、先が唇形になっており、上唇は2裂して直立し、下唇は両横と下に3裂します。
花弁はピンクや青など(本記事の花は、上唇が白)になり、下唇の下の裂片は黄色の斑紋がつきます。
花の色は青、紫、白、ピンク、黄など各種あります。
果実は子房が複数に分かれた蒴果で、中に小さな種子が含まれます。
葉は対生し、長さ3~5cm 幅1.5~2.5cmの卵形で先が尖り、縁に鋸歯があります。
草丈は20~30cmで、茎は4稜あり枝分かれします。
花言葉は、「ひらめき」「愛嬌」で、8月6日、9月27日の誕生花です。
トレニアの雌しべは先端が2つに割れており、触れると閉じて、花粉の取り込みを確実にしています。
このように、敏感な動きをすることから「ひらめき」とつけられたようです。
「愛嬌」は、親し気な花の様子からつけられたのかなと想像されます。
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参照サイト・書籍
みんなの趣味の園芸 トレニア
三河の植物観察 ハナウリクサ
「野山の草花・木々の花」植物検索図鑑 ハナウリクサ
花言葉-由来 トレニア
森昭彦著 秀和システム 「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」