モクレン(木蓮)は、ハス(蓮)ににた花が咲く木として、名づけられました。白い色のハクモクレン(白木蓮)が咲いて少ししてから、花が咲き、間もなく若葉が出てきます。中国原産で、世界最古の花木と言われ、日本へは古い時代に入ってきたようです。
世界最古の花木と言われるモクレン(木蓮)に咲く、大きな紫の花
モクランの紫の花
4月初めに、道路沿い植えられたモクレン(木蓮)の樹に紫の大きな花が咲いていました。
風に吹かれたためか、あちこちに向いてさいていますが、外側が紫で、中側が白いきれいな大きな花です。中国原産のモクレン科の落葉小高木で、平安時代以前に日本に入ってきたようです。古代の中国では宮廷にも植えられていたといわれます。
モクレンの仲間は、1億年前の白亜紀の恐竜時代の地層から化石が発見されていて、世界最古の花木とも言われています。
3月末に記事に書いたハクモクレン(白木蓮)に少し遅れて咲き出しました。
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白い大きな花が上向きに咲くハクモクレン(白木蓮)
ハクモクレン(白木蓮)の白く大きな花が、上を向きに咲く姿は、人の心を引き付けます。ハス(蓮)の花ににた白い花が咲く木として、ハクモクレンと名づけられたモクレン科の落葉高木です。中国南部が原産とされ、校 ...
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ハクモクレンと同じモクレン科の樹木ですが、花の色は紫色で、樹高も低くなります。
私が撮った写真は、少し花の形が乱れていますが、こちらはきれいな形を保ったモクレンの花です。
モクレンの花は、両性花で、長さは約 10 cmと大きく、上向きに直立して花が開きますが、全開しません。花被片はふつう3個ずつ3輪になってつきます。外側の3枚は萼片状で長さ 2 ~ 3.5 cmで、黄緑色から紫緑色になって反りかえり、早く落下します。内側の花びらは6枚で倒卵状長楕円形、外側は紅紫色になり内面が白っぽくなります。
モクレンは樹高が低いものを見かけますが、大きな樹を見かけたので撮らせていただきました。
こちらは、5mくらいでしょうか。
樹全体に、無数の花が咲いており、みごとです。花びらの紫色と内側の白いいろが入り混じって、咲き乱れています。
これだけ咲くのは、あまりないのではないでしょうか。
離れて、樹全体を撮ってみました。このようにたくさんの花を見ることができるのもいいですね。
モクレンの幹
幹は、下からたくさんに枝分かれして上に伸びています。たくさんの枝をのばして、そこに花を咲かせるので、このようにたくさんの花をつけるのだろうと思います。
写真のように、樹皮は灰白色をしており、平滑ですべすべしています。
いつまでもこのように、たくさんの花を咲かせてもらいたいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。(*^m^*)
モクレンの基本情報・花言葉
モクレン(木蓮、木蘭)は、中国原産のモクレン科モクレン属の落葉小高木で、世界最古の花木といわれ、世界各地で植えられています。
日本では、平安時代中期の書物にも書かれており、古い時代に渡来したようですが、当初は、「辛夷」(シンイ)と呼ばれる漢方薬に使われるために植えられたと言われます。
名前のモクレン(木蓮)は、ハス(蓮)のような花が咲く木であることに由来します。別名は、花の色が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)。
学名は、Magnolia liliiflora
英名は、purple magnolia、 red magnolia、Mulan magnolia、lily magnolia、woody-orchid
花期は3~4月で、両性花、長さは約 10 cmと大きく、上向きに直立して花が開きますが、全開しません。花被片はふつう3個ずつ3輪になってつきます。外側の3枚は萼片状で長さ 2 ~ 3.5 cmで、黄緑色から紫緑色になって反りかえり、早く落下します。内側の花びらは6枚で倒卵状長楕円形、外側は紅紫色になり内面が白っぽくなります。
果期は8 ~9月頃で、雌しべは袋果になり、花軸がのびて長さ 7~ 10 cmの集合果になります。袋果が割れると、赤い肉質の種皮で覆われた種子が白い糸状になって垂れ下がります。
葉は花が咲き出した直後に発芽し、樹に互生し、広倒卵形から卵状楕円形で長さ 8 ~20cm 幅 3 ~11 cmになり、全縁でやや波状になります。
樹は、2~4mの低木~小高木になり、株立ちすることが多いと言われます。樹皮は灰白色で、平滑で皮目がみられます。
モクレンの花言葉は、「自然への愛」、「持続性」で、4月15日、5月7日の誕生花です。
参照サイト
みんなの趣味の園芸 モクレン
京都に乾杯 木蓮
季節の花 300 木蓮