冬の赤い実が可愛いツルアリドウシ(蔓蟻通し)

ツルアリドオシ

ツルアリドオシ(蔓蟻通し)は、朝鮮半島や日本全土などに分布するアカネ科の常緑つる性多年草で、6~7月に白い漏斗状の花を2個ずつ対になってつけ、直径8mmほどの球形の実は、秋に赤く熟します。葉は厚く光沢があり、茎に対生します。

冬の赤い実が可愛いツルアリドオシ(蔓蟻通し)

ツルアリドオシの赤い実

ツルアリドオシの赤い実

ツルアリドオシの赤い実

こちらは、地面を這って伸びる蔓性の植物で、

「一両」とも呼ばれる常緑低木のアリドオシににているとして、

ツルアリドオシと呼ばれる、アカネ科ツルアリドオシ属の常緑多年草です。

朝鮮半島南部や日本全土に自生し、やや湿った林縁や薄暗い林床で見られます。

ちなみに、アリドオシの名前の由来は、

葉の付け根にある鋭いトゲが「蟻(アリ)でも刺し通すほど鋭い」ことからや、

実が翌年まで枝に「在り(あり)通し(=残り続ける)」ため、などの説があります。

秋から冬にかけて、赤い可愛い実が、

あちこちの茎の先に1つだけついて、目を引きます。

ツルアリドウシの実

ツルアリドウシの実

実の直径は、8mmほどですが、

よく見ると、表面に2つの突起がついています。

この突起は、つぎに述べるように、花の付き方に原因があります。

ツルアリドオシの花

ツルアリドオシの花

ツルアリドオシの花

ツルアリドオシは、6~7月ごろ

写真のような白い花を、茎の先に5mmほどの花柄の先に2個、対になって咲かせます。

花は、皆このようについになって咲いていて、

2つの花の子房(シボウ)は一体(合着)になっています。

そのため、実も一つになります。

そして、それぞれの萼のあとが残って、2つの突起になるということのようです。

なぜこのような仕組みになっているのか、わかりませんが、面白いですね。

花は、漏斗状で長さ10~15mmほど

先端は通常4裂(まれに5裂)して大きく開き、

花弁の内側には白い毛が密生しています。

雄しべは4個、雌しべは1個(先端は4裂)つきます。

ツルアリドオシの葉やツル

ツルアリドウシの葉と茎

ツルアリドオシの葉と茎

葉は対生し、卵形から卵円形で長さ0.8~1.5cm 幅0.4~1.2cmほど。

深緑色で厚みがあり、光沢があります。

表面は無毛で、鋸歯はありません。

茎は断面が円形で無毛、10~40cmの長さで地面を這います。

地表を離れて上方向に伸びることはほとんどなく、

節から根を下ろして広がります。

ユニークな花を咲かせ、実をつけるツルアリドオシ、訳(ワケ)を知ると突起も可愛くみえます。

ツルアリドオシの基本情報

原産地、属性、特徴

ツルアリドオシ(蔓蟻通し)は、アカネ科ツルアリドオシ属に分類される常緑多年草です。

朝鮮半島南部や日本全土が原産地で、
主に山地から亜高山帯にかけての、やや湿った林縁や薄暗い林床に自生しています。

茎が地表を這うように伸びる「蔓性」の性質を持っており、                                              茎の長さは10~40cmほどで、節々から根を出して地面に広がり、
ときには苔の上を覆ったり岩から垂れ下がったりします。

日当たりの悪い場所を好むため、この植物が生えている場所は、
陽光が乏しいことの指標にもなります。

名前について

和名の「ツルアリドオシ(蔓蟻通)」は、葉の形や付き方、
そして美しい実の様子が同じアカネ科の「アリドオシ」という植物に似ており、
蔓性(地面を這う性質)であることに由来します。

学名は Mitchella undulata Sieb. et Zucc.
属名の Mitchella はツルアリドオシ属を指し、種小名の undulata は「波状の」という意味で、
葉の縁がわずかに波打っている特徴を表しています。

花について

ツルアリドオシの花には、他の植物にはあまり見られない、ユニークな特徴があります。

花期は、6~7月で、枝先に長さ5mmほどの花茎を出し、その先に必ず2個ずつ並んで花を咲かせます。
最大の特徴は、この2つの花の基部にある子房が互いに合着(合体)している点です。

花冠は白色で、稀に淡い赤みを帯びることもあります。

筒状の漏斗形で長さは約10~15mm、先端は通常4裂(稀に5裂)して大きく開きます。
花冠の内側には白い毛が密生しています。

雄しべは4個、雌しべは1個(先端は4裂)で、
「異型花柱性」という性質を持ち、株によって「雌しべが長く雄しべが短い(長花柱花)」ものと、
「雌しべが短く雄しべが長い(短花柱花)」ものの2つのタイプがあります。

実について

花が終わると、合着していた2つの子房が1つの実へと成長します。                                            つまり、2つの花がくっついて咲き、実はくっついて一つになります。
実は液果で球形をしており、熟すと鮮やかな赤色になります。

直径は約7~8mmで、2つの花から1つの実ができるため、
実の頂部には2つの花の跡(萼の痕)が並んで残るのが大きな特徴です。
実の中には通常4個から5個の種子が含まれています。

葉、茎の特徴

葉は茎に対生し、形は卵形から卵円形で、長さは0.8~1.5cm、幅は0.4~1.2cmほどです。

深緑色で厚みがあり、光沢があります。
表面は無毛で、鋸歯(ギザギザ)はありませんが、縁がわずかに波打っています。

茎は断面が円形で無毛、10~40cmの長さで地面を這います。

地表を離れて上向きに伸びることはほとんどなく、
節から根を下ろして広がります。

参照サイト

Wikipedia ツルアリドオシ

岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科  ツルアリドウシ

神戸付近の野草・樹木の観察紀行 ツルアリドオシ

松江の花図鑑 ツルアリドオシ(蔓蟻通)

岩崎園芸 ツルアリドオシ

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