真赤に咲くカイコウズ(海紅豆、アメリカデイゴ)

2025年12月26日

カイコウズ

カイコウズ(アメリカデイゴ)は、南米原産のマメ科落葉小高木で、江戸時代に渡来しました。3出複葉で、枝に小刺が付き、6〜9月に鮮紅色の蝶形花を下向きに咲かせます。暑さに強く、街路樹や庭木として利用されます。

真赤に咲くカイコウズ(海紅豆、アメリカデイゴ)

カイコウズの花

カイコウズの花

カイコウズの花(大阪公立大学附属植物園、10月3日撮影)

街なかでは見かけたことがない樹で、真っ赤な花を花序になってたくさん咲かせていました。

カイコウズと書きましたが、アメリカデイゴという呼び名の方が一般的のようです。

南アメリカのブラジル(南東部)からアルゼンチン(北部)、ウルグアイが原産で、

マメ科デイゴ属に分類される落葉小高木です。

マメ科で海外(海)から来た赤い花を咲かせる樹ということからカイコウズ(海赤豆)、

インド、マレーシア原産のデイゴ(梯梧)の仲間ですが、南アメリカが原産なので、アメリカデイゴと名づけられたようです。

花はマメ科特有の蝶形花なのですが、通常の蝶形花では花の上側につく、

旗弁(きべん)と呼ばれる花びらが、うえの写真のように下側につくのが特徴です。

ちょっとへそ曲がりのようです。

竜骨弁と呼ばれる花びらの先から、線香花火を思わせるような白いものが出ていますが、

これは蕊(シベ)で、雄しべが10本、雌しべが1本つくようです。

カイコウズの蕊

カイコウズの蕊

見えているのは雄しべたちで、雌しべを囲んで花粉が着きやすくしており、雌しべは隠れて見えません。

カイコウズの花のくわしい構造は、気 ままに自然観察 ー樹の花 マイ図鑑ーに書かれています。

興味のある方は、ご覧ください。

カイコウズのツボミ

カイコウズのツボミ(11月19日撮影)

こちらは、11月に撮ったものですが、

たくさんのツボミと思われるものがつき、まだまだ元気のようでした。

6月ごろから先始め、条件にもよるのでしょうが、

このように11月中頃まで長く咲き続けてくれるのもいいですね。

花言葉は、「夢」「活力」「童心」「愛」で、6月8日、7月20日の誕生花。

魅力的な真紅の花からからつけられたのでしょう、いい花言葉だと思います。

花の後には、10~20cmほどの長さの、莢状の実をつけますが、実際につけることはあまりないようです。

カイコウズの葉、幹

カイコウズの葉

カイコウズの葉

葉は、葉柄が長くのび、その先に三出複葉(さんしゅつふくよう)で、茎に互生しています。

小葉は、卵状楕円形から披針形が多いようですが、個体による変異が大きいとされますが。

葉の縁に鋸歯はなく、全縁です。

また、枝、葉柄や、葉の裏にある主脈には、先の曲がった小さな鋭いトゲがあります。

カイコウズの樹

カイコウズの樹

カイコウズの樹高は6~10mで、あまり大きくはなりませんが、

たくさんの枝がでて、葉が茂り、幹が隠れてしまうほどになります。

カイコウズの幹

カイコウズの幹

12月に行ってみると、枝が切り落とされ、丸裸になっていました。

意外なほど太い幹で、直径40cmほどはあるでしょうか、

凹凸のあるゴツゴツした表面でした。

春になるとたくさんの枝を出し、真っ赤な花を咲かせ、また楽しませてくれるだろうと思います。

カイコウズの基本情報・花言葉

原産地・属性・特徴

カイコウズは、マメ科デイゴ属に分類される落葉低木または小高木です。

原産地は、南アメリカのブラジル(南東部)からアルゼンチン(北部)、ウルグアイ
にかけての原野の低地に自生しています。

日本へは江戸時代に渡来しましたが、
寒さに弱いため、関東地方以南の暖地を中心に、
街路樹や庭木として植えられています。

鹿児島県の県木(昭和41年指定)として親しまれているほか、
アルゼンチンとウルグアイの国花にもなっています。

名前について(由来・別名・学名・英名)

カイコウズは、海(海外)から来た赤い豆を意味します。

別名の「アメリカデイゴ」の名で、こちらのほうが広く知られているようです。                                                           デイゴは、中国南部での呼び名「梯梧(テイゴ)」が転訛(てんか)したものとする説が有力。

その他の別名は、 アメリカデイコ、マルバデイコ、ホソバデイコ。

学名は、 Erythrina crista-galli                                                                             Erythrinaは、ギリシャ語で「赤い」を意味する「erythros(エリスロス)」に由来し、                                     crista-galliは、「鶏のトサカ(鶏冠)」の意味があり、「赤い鶏冠のような花」を表しおり、赤い色と花の形に由来します。

英名は、Coral treecockspur coral tree
Coralは、古代ギリシャ語の「korallion(korallion)」やラテン語の「corallium」が語源で、                                  海に生息する珊瑚の独特な形状や色を意味し、花の形やいろに由来します。                                                  cockspurは、雄鶏を意味し、雄鶏の鋭い蹴爪(けづめ)のような形をした、葉についたとげに由来します。                                                     中国名は 冠刺桐。 なお、沖縄県の県花である「デイゴ」とは別種になります。

 花について(花期・大きさ・色・構造)

カイコウズの花は、その鮮やかな色彩と独特の形が大きな特徴です。

花期は、6月から9月頃ですが、地域や条件によっては11月頃まで咲き続けることもあります。

非常に目立つ赤い花を咲かせます。花の形は蝶形花(チョウケイカ)ですが、                                   一般的なマメ科の花とは異なり、通常上側につく旗弁(キベン)が、下に広がるように付くのが特徴です。

枝の先端に、長さ20~70cmにもなる大きな総状花序(ソウジョウカジョ)を形成し、たくさんの花をつけます。
同属の「サンゴシトウ(珊瑚紫豆)」と似ていますが、サンゴシトウの花びらは筒状になっているため、                                 花が大きく開くカイコウズと区別できます。

葉や樹などの特徴

樹全体の姿や葉にも、マメ科特有の性質と特徴が見られます。

成長すると6~10mほどになります。

葉は、葉柄が長い三出複葉(サンシュツフクヨウ)で、茎に互生します。                                                                     小葉には鋸歯がなく、卵状楕円形から披針形をしていますが、個体による変異が著しいとされます。

また、枝、葉柄、そして葉の裏にある主脈には、先の曲がった小さな鋭いトゲがついています。

花の後には、長さ10~20cmほどの豆果(莢)ができます。                                               中には茶褐色に黒い斑紋があるアズキのような形の種が入っています。

ブラジルなどでは、樹皮や葉が傷薬、肝炎、リウマチ、鎮静剤として利用されることもあります。

 栽培の要点

暖かい地域であれば、比較的容易に育てることができます。

ただ、寒さに弱いため、関東以西の暖地での栽培が適しています。

カイコウズは、気温が上がると新しく伸びた枝の先に花をつけます。

そのため、花が終わった後に枝を切り詰め、

剪定すると春から秋にかけて3~4回花を楽しむことができます。

増やし方は、挿し木によるのが一般的です。

花言葉・誕生花

カイコウズ(アメリカデイゴ)には、その情熱的な赤い姿を象徴するような言葉がつけられています。
花言葉は、「夢」「活力」「童心」「愛」で、6月8日、7月20日の誕生花です 。

参照サイト

Wikipedia アメリカデイゴ

熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース カイコウズ

気 ままに自然観察 ー樹の花 マイ図鑑ー  アメリカデイゴ

フラワーパークかごしま カイコウズ

はなもく散歩 アメリカデイゴ

Chills Laboratory  アメリカディゴ

庭木図鑑 樹木ペディア デイゴ/梯梧

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