ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の赤い実

2023年1月27日

ヒヨドリジョウゴ

秋にヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の赤い実を見かけました。葉が落ち、長く伸びたツルのあちこちに、1cmほどの赤い実をかたまりになってつけ、きれいでした。日本全土に生えるナス科のツル性の多年草で、8~9月ごろにナスの花のような花びらが反り返った花を咲かせます。

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の赤い実

ヒヨドリジョウゴの赤い実

ヒヨドリジョウゴの赤い実

ヒヨドリジョウゴの赤い実

昨年12月に、国道を車で走っていると、赤いものが目に入りました。

近づいて見ると、1cmほどのきれいな赤い実が、かたまってついていました。

見たことがなかったので、調べると、ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)のようです。

ヒヨドリジョウゴは、日本全土で見られるナス科のツル性の多年草で、

ヒヨドリ(鵯)がこの赤い実をよく食べ、酒に強い人(上戸:ジョウゴ)が赤くなったときのようだとして名づけられました。

酒を飲めない人のことを下戸(ゲコ)と呼びますが、この場合は、その逆ですね。

また、ヒヨドリは漢字で「鵯」と書きますが、「卑しい」という意味を持っているそうです。

ブログでお付き合いさせていただいている鳥天国さんに教えていただきました。なぜなんでしょう、気の毒な名前ですね。

実をよくみると、中にたくさんの種がはいっているようです。

たくさんのヒヨドリジョウゴの赤い実

たくさんのヒヨドリジョウゴの実

離れて見てみると、周囲の樹々に絡まって伸びたツルのあちこちに、かたまってついています。

花が花序になってさくので、実もこのようにまとまってついていますが、中には緑のものも見られます。

周囲に葉も見られますが、トコロのようでもあり、ヒヨドリジョウゴの葉かどうかはよくわかりませんでした。

ヒヨドリジョウゴの種

ヒヨドリジョウゴの種

実をつぶしてみたところ、液状の果肉の中からこのように、2mmほどの小さなたくさんの種がはいっていました。

ヒヨドリジョウゴは、ソラニンと呼ばれる有毒物質を含んでいるので、食べると嘔吐や下痢をおこすそうなので、たべてはいけないようです。(^ ^;)

ヒヨドリジョウゴの花や葉

ヒヨドリジョウゴの白い花

ヒヨドリジョウゴの花

残念ながらこの時期に花は見られなかったので、素材サイトから借用しました。

このように花序になって、まとまってさいていて、可愛い花です。

イヌホウズキの花を思い出させるような花で、花びらが反り返っており、

先端の赤く見えるものは雄しべで、白く飛び出しているのが雌しべのようです。

この写真ではよくわかりませんが、花びらの付け根に、緑の点々がつくのもこの花の特徴です。

ヒヨドリジョウゴの実や葉

ヒヨドリジョウゴの葉

葉は、ご覧のように茎に互い違いにつき、卵形で先が細く尖っています。

こちらは茎の先端近くについた葉のようで卵形ですが、したにつく葉は、切れ込みがあり、3~5裂するようです。

冬の寒い時期に、たくさんの小さな赤い実をつけるヒヨドリジョウゴ、きれいで可愛い実だと思います。

ヒヨドリジョウゴの基本情報・花言葉

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)は、東アジアから東南アジアに分布し、日本全土に生えるナス科ナス属のツル性の多年草です。

名前は、赤い実をヒヨドリがよく食べ、酒に強い人(上戸)が赤くなったときのようだとして名づけられました。

学名は、Solanum lyratum

花期は8~9月で、ナスににた白い5弁の花を集散花序になって咲かせます。花びらは後ろに反り返り、5本の黄色い葯を持った雄しべが目だちます。

実は、秋に赤く熟し、中にたくさんの種を含みます。

葉は、卵形や3~5裂したものがあり、茎に互生します。

茎は長くのび、葉や茎に密生した毛によってほかの植物に絡みつきます。

花言葉は、「真実」

参照サイト

Wikipedia ヒヨドリジョウゴ

季節の花 300 ヒヨドリジョウゴ

庭木図鑑 樹木ペディア ヒヨドリジョウゴ

mkbkc's diary  季節の便り66 ヒヨドリジョウゴ

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