大きな白い穂をつけるシロガネヨシ(白銀葦、バンパスグラス)

2022年12月7日

シロガネヨシ

シロガネヨシ(白銀葦、パンパスグラス)は、大きな白い穂をつける、ヨシ(葦)ににた多年草です。南米大陸などの草原(パンパス)に分布するイネ科シロガネヨシ属の植物で、大きな株になります。日本へは明治中期に鑑賞用として渡来し、関東以南が栽培適地とされます。

大きな白い穂をつけるシロガネヨシ(白銀葦、バンパスグラス)

シロガネヨシの大きな白い穂

たくさんのシロガネヨシ

たくさんのシロガネヨシ

先日、大阪公立大学付属植物園にお邪魔する機会がありました。

場所は、大阪府の北東部の交野市で、奈良県との境界に位置し、約25haの広大な土地に、約5,000種類 約30,000本の植物が植えられています。

いまは、サザンカの花や、メタセコイアなどの紅葉、冬桜などが見ごろで、きれいです。

お近くの方は、行ってみてはいかがでしょうか。(^_^)

園に入ったすぐのところに、シロガネヨシの大きな株がたくさん植えられていて、白い穂が見事だったので、写真を撮らせていただきました。

花期は9~10月と言われますが、いまもきれいな穂を見せています。

今回は、このシロガネヨシについて書きたいと思います。

シロガネヨシ(白銀葦)の名前は、すがたが日本のヨシににていて、白銀いろの花穂がつくことからつけられたといわれます。

中南米などに分布するイネ科の雌雄異株の多年草で、草原(パンパス)に生える草(グラス)なので、英名ではパンパスクラスと呼ばれます。

その他に、シラカネヨシ、セイヨウススキ、オバケススキ、などとも呼ばれるようです。

明治時代の中頃に、鑑賞用として日本に渡来し、関東以南で栽培されているとされますが、野生化しているものも見られます。

シロガネヨシ

シロガネヨシの大きく白い穂

茎は密に叢生して高さ2~3m 幅1~2mほどの大きな株になり、

白い花穂は、羽毛のようになって分厚く、長さが50~70cmほどになります。

ススキも株立しますが草丈が1~2m、花穂の長さが20~30cmほど、ヨシは草丈が1~6m、花穂の長さが15~40cmほどなので、

違いは一目でわかるだろうと思います。

ちなみに、ヨシの茎や花穂はつぎの写真のようになります。

ヨシ

ヨシ

同じようにヨシと呼ばれますが、シロガネヨシとは全く違うことがわかるかと思います。

ヨシは、地下茎で伸びて広がり、シロガネヨシのように株立することはないようです。

ヨシの詳しいことは記事に書いていますので、詳しくはこちらもご覧ください。

日本のヨシ
ヨシは、もとはアシ(葦)と呼ばれ、スダレなどに利用されて来ました

ヨシは、水辺などに群生するイネ科の植物で、茎が木質化して3m以上になり中空で丈夫なため、葦簀や葦笛などに利用されてきました。平安時代まではアシと呼ばれていましたが、縁起をかついてヨシと呼ばれるようにな ...

花言葉は、「光輝」「人気」「雄大な愛」「強気な心」「風格」「歳月」「勝気」で、

2/13、8/9、9/6、10/1、11/25の誕生花です

大きな株や穂のようすからつけられた花言葉のようですね。

シロガネヨシは、雌雄異株ですが、大きな花穂をつけるのは雌株になります。

この花穂は、切り花などにもされますが、穂が出る前に切り取り、若い穂を露出させるときれいに生けることができるようです。

シロガネヨシ

道路沿いに生えるシロガネヨシ

こちらは、道路沿いの空き地で見かけたシロガネヨシです。

近くの畑でもみられるので、こちらは野生化したものかもしれません。

シロガネヨシの葉

シロガネヨシの葉

シロガネヨシの葉

シロガネヨシは叢生して大きな株になり、草丈は2~3mほどになりますが、

葉は長さ1~3m 幅3~12mmほどの線形で、このように長く伸び、縁にノコギリ状のギザギザがついています。

なので、近づく場合は、長袖シャツを着て、手袋をつけるなどしてケガをしないよう、注意が必要です。

シロガネヨシの基本情報・花言葉

シロガネヨシ(白銀葦)は、南米大陸やニュージーランド、ニューギニアに分布するイネ科シロガネヨシ属の多年草で、雌雄異株です。

寒さに弱いため、栽培適地は関東地方以南と言われます。

日本へは、観賞用として明治時代中期に移入されたと言われます。名前は、ヨシ(葦)のようなすがたで、白銀の花穂がつくことに由来します。

別名は、英名でもあるパンパスグラスや、シラカネヨシ、セイヨウススキ、オバケススキ、プミラ(背が低い品種)などがあります。

原産地のアルゼンチン、チリ、ブラジルの「パンパ」や「パンパス」と呼ばれる草原に生える草(グラス)なのでパンパスグラスとされました。

学名は、Cortaderia selloana

英名は、pampas grass

花期は8~10月で、立ち上がった茎の先に、円錐花序で、50~70cmの羽毛のような大きな白い花穂をつけます。

雌雄異株で、雄株の花穂は細長いのに対し、雌株は幅広い綿毛をつけます。観賞用には、花序が大きな雌花序が用いられます。

葉は、長さ1~3m 幅3~12mmほどの線形で、縁に細かく鋭い鋸歯があり、たくさん出ます。

茎は密に叢生して高さ2~3m 幅1~2mほどの大きな株になりますが、

矮性のものや、穂の色が紫色のものもあると言われます。

花穂は切り花やドライフラワーにされますが、葉に鋭い鋸歯があるため、近ずく場合は長袖を着て、手袋をするなど、注意が必要です。

増殖は、実生や株分けになりますが、実生は性質にバラツキがでるため、株分けを用いることが多いようです。

シロガネヨシの花言葉は、「光輝」「人気」「雄大な愛」「強気な心」「風格」「歳月」「勝気」で、

2/13、8/9、9/6、10/1、11/25の誕生花です

シロガネヨシの大きな株や、白く大きな花穂の様子に由来してつけられたようですね。

参照サイト

Wikipedia シロガネヨシ

みんなの趣味の園芸 パンパスグラス

EVERGREEN  シロガネヨシ

Chills Laboratory  パンパスグラス

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