ハマクマツヅラは、6~9月ごろに茎の先に穂状の花序になって、直径3mmほどの小さな薄紫の花を咲かせます。花は合弁花で、先端が5裂します。葉は細長い楕円状で葉柄があり、対生します。北アメリカ原産のクマツヅラ科の多年草で、関東以西に自生します。
薄紫の小さな花が可愛いハマクマツヅラ(浜熊葛)
ハマクマツヅラ(浜熊葛)の花
ハマクマツヅラ(浜熊葛)の薄紫の花が咲いていました。
ほとんど知られていない外来種についての話になりますが、読んでいただければ幸いです。(^_^)
別名は、ヒメクマツヅラ(姫熊葛)。
近縁種に日本原産のクマツヅラ(熊葛)があることから、
外来種のこの植物には「ハマ」や「ヒメ」がつけられたようです。
草丈は1mほどで、たくさんに枝分かれした茎の先に、
長さ3cmほどの穂状花序になって、直径3mmほどの花を咲かせています。
クマツヅラ科には、アレチハナガサやクマツヅラなどよくにた花がありますが、
花序の付き方や葉の形などから、ハマクマツヅラではないかと思われます。
アレチハナガサについては、記事にしていますので、詳しくはこちらもご覧ください。
ハマクマツヅラは、北アメリカ原産のクマツヅラフジ科の多年草で、
第二次世界大戦後に沖縄で帰化していることが確認されましたが、
いまは、関東以西で自生していると言われます。
花は薄紫で、花序に2~3個咲いていますが、
筒状の合弁花で、先端が5つに分かれており、
いぜん記事にした、ミチバタナデシコにもにています。
花序の下の茎は比較的長いため、花序が離れてついています。
(アレチハナガサは、花序が密接してつきます。)
花序の様子を見るために、横から撮ってみました。
茎の先端に3本の花茎をだし、穂状の花序をつけています。
花序の長さは3cmほどで、花が咲き終わったあとにたくさんの実をつけています。
小さな花で、離れると目立ちませんが、よく見ると可愛い花だと思います。
ハマクマツヅラの茎や葉
空き地から歩道に倒れ込んでいたので、撮りました。
ピンボケで恐縮ですが、ご覧のようにたくさんに枝分かれし、
その先にたくさんの花序をつけています。
近づいて見てみました。
茎は断面が四角形で、1mほどの高さになっており、
葉柄がついた細長い楕円状の葉が対生し、葉腋から枝が伸びています。
この花には、花言葉がつけられていないようで、よくわかりませんでした。
たくさんの実をつけるハマクマツヅリも、温暖化に伴ってさらに北上するかもしれませんね。
ハマクマツヅラの基本情報
ハマクマツヅラ(浜熊葛)は、北アメリカ原産のクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草です。
日本では第2次世界大戦後に沖縄で帰化が確認されましたが、いまは関東以西で見られます。
ハマクマツヅラの名前の由来は明確ではありませんが、同じ科属によくにたクマツヅラがあることに関係するように思われます。
別名は、ヒメクマツヅラ(姫熊葛)。
花期は6~9月で、茎の先に長さ3cmほどの穂状花序になって、まばらに花をつけます。
花の直径は3mmほどの合弁花で、花冠は薄紫色で、5裂します。
葉の長さは1.8~20mm、楕円形状で先が尖ってざらつき、縁に鋸歯があります。
基部はくさび形に細くなり葉柄があり対生し、茎を抱きません。
茎の断面は四角形で、上部で分岐し、高さは2mほどになります。
参照サイト
Wikipedia Verbena litoralis クマツヅラ
EVERGREEN ハマクマツヅラ
身近な自然と音楽と時事と 身近な自然観察 アレチハナガサ類の違い(3) ここが4種の見分け
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