ムラサキハナナス(紫花茄子)は、5~11月に、直径2~3cmほどの紫いろのきれいな花を咲かせます。花びらは平開して波打っていて、濃い色の筋が5本入り、中心部は黄色くなります。アルゼンチン~パラグアイ原産のナス科の半常緑低木~中木です。
ムラサキハナナスの紫の花
通りかかったお宅に、ムラサキハナナス(紫花茄子)の花が咲いていました。
紫色をしたきれいな花で、いままでに見たことのない花で、花びらの表面にゆるいシワのように波打つ特徴のある花で、思わず引き付けられました。
クシャクシャっとした感じが印象的で魅力的な花だと思いますが、いかがでしょうか。(^_^)
花の直径は2~3cmで、花びらは大きくひらいており、縦方向に濃い紫の筋が入っています。
中心部が黄色くなっており、雄しべの黄色いヤク(葯)が目立っています。
ムラサキハナナスは、アルゼンチン~パラグアイが原産のナス科メジロホウズキ属の半常緑低木~中木です。
半常緑と書きましたが、気候によって、常緑化したり落葉化したりするようです。(解説したサイトによってまちまちのようです。)
紫いろの花が咲き、ナス科の樹なので、和名ではムラサキハナナスと名づけられたようですが、学名のソラナム・ラントネッティ(Solanum rantonnetii)、英名のブルーポテトブッシュ(Blue potato bush)などとも呼ばれます。
花期は5~11月とされますが、暖かい地方では一年にわたって咲き続けるようです。
ムラサキハナナの枝や葉
こちらのムラサキハナナスは、3m近くの高さで、たくさんの細い枝が長くのびて、絡み合うように茂っています。
庭木にする場合は、樹形を整えるように剪定する必要があるかもしれませんね。
そして、枝についたたくさんの葉の腋に2~3個の花をつけるため、樹全体にわたって紫の花がさいています。
近くで見てもきれいな花ですが、離れて見ても、見栄えのする花だと思います。
葉は、長さ3~6cmの長楕円形状で先が尖っていますが、縁にはギザギザがなく、きれいな緑いろをしています。
樹全体にたくさんのきれいな紫の花を咲かせ、長く楽しませてくれるムラサキハナナス、魅力的な樹だと思います。
ムラサキハナナスの基本情報・花言葉
ムラサキハナナス(紫花茄子、ソラナム・ラントネッティ)は、アルゼンチン~パラグアイが原産のナス科メジロホウズキ属の半常緑低木~中木です。
名前は、紫いろの花が咲くナス科の樹木であることに由来すると思われます。
ソラナム・ラントネッティは学名です。
学名は、Lycianthes rantonnetii 、Solanum rantonnetii
英名は、Blue potato bush, Paraguay nightshade
花期は5~11月で、葉腋から集散花序を出して、2~3個の紫の花を咲かせます。
花の直径は2~3cmで、花冠は浅く5裂し、縁にシワがあり、縦方向に5本の筋が入ります。
中心部は黄色い雄しべが目立ちます。
葉は互生し、長さ3~6cmの長楕円状で先が尖ります。
樹高は1~3mで、茎は直立して分枝しますが、枝は不規則に長く伸び、垂れたり、絡まったりします。
耐寒温度は5℃ほどで、日当たりがよく、水はけの良い土地を好むといわれます。
ソラナム・ランたネッティの花言葉は、「秘めた思い」「有為転変」で、8月29日の誕生花です。
参照サイト
植物写真鑑 ムラサキハナナス(紫花茄子)
三河の植物観察 ムラサキハナナス
EVERGREEN ソラナム・ラントネッティ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ソラナム・ラントネッティ