トウコマツナギ(唐駒繋)は、5~7月に、花序でピンクの蝶形花を咲かせます。中国原産のマメ科の落葉低木で、道路の法面緑化のために輸入されました。よくにた在来種のコマツナにくらべて、花や樹は大きくなりますが、同一種とする見方もあります。
5~7月に咲くトウコマツナギ(唐駒繋)のピンクの花
トウコマツナギの花
林道沿いの傾斜地で、トウコマツナギ(唐駒繋)のピンクの花が咲いていました。
葉の付け根から伸びた茎の先に、ピンクの蝶形花が連らなっていていて、よく目につきます。
最初は、ハギの仲間かと思ったのですが、マメ科の落葉低木で、道路の法面の緑化のために輸入されたものだそうです。
マメ科なので、根の根粒菌をつけて痩せ地でも育つため導入されたのだろうと思います。
在来種のコマツナギ(駒繋)によくにた樹ですが、この樹は2mほどの高さになっており、樹高40~80cmとされるコマツナギとは違うようです。
聞きなれない名前の樹ですが、中国から輸入されたもので、在来種のコマツナギ(駒繋)ににた樹として、このように名づけられました。
また、コマツナギ(駒繋)の名前は、「馬をつなぐ」という意味ですが、由来には、つぎの2つの説があります。
馬をつなぎ留めておくのに使った樹という説と、馬が葉を食べ始めるとそのばを離れないからという説だそうです。
コマツナギは大きな樹ではないので、馬をつなぎとめるのは無理だとして、後者が有力だろうとのことです。
これだと、馬が食べるたくさんの植物につけられてもいい名前のように思いますが、おもしろいつけ方ですね。(^_^)
花を拡大してみました。
形がよくわからず、恐縮ですが、トウコマツナギはマメ科で、蝶形花の花が咲きます。
長さが4~5mmほどの小さな花ですが、ピンクでたくさんで咲くので、遠目にもよく目立ちます。
花期は5~7月と言われますが、咲いている花の先にはたくさんのツボミがついていて、まだまだ咲き続けそうです。 (^◎^)
吹き付けのコンクリートを背景にして撮ったものですが、葉の緑と、たくさんの花のピンクが清々しくきれいです。
庭木にしても楽しめそうに思いますが、どうでしょうか。
今回は撮れませんでしたが、花が終わった後には、長さ25〜30mmの円柱状の豆果をつけ、種を落します。
トウコマツナギの葉、樹
コマツナギの葉は、きれいな一回奇数羽状複葉で、枝に互い違い(互生)につきます。
小葉は長さ0.5~2.5cm 幅 0.3~1.5cmの長楕円形状で、5~11枚で構成され、小さめの葉という印象です。
ここのコマツナギの全体の姿はつぎのようでした。
切り開かれた林道の側面で、吹き付けられたコンクリートの上部に生えており、樹高は2mほどかと思われます。
馬が好きな葉と言われるので、鹿にも食べられそうですか、急な傾斜地なので、食べられずに残っているようです。
鹿に食べられる植物が、このような場所で生き延びているのを時々見かけますが、機会があれば子孫を残そうとしているようで健気です。
この樹を下から撮りました。
思いがけずに出会ったトウコマツナギですが、夏の青空に咲くたくさんのピンクがきれいでした。
トウコマツナギの基本情報・花言葉
トウコマツナギ(唐駒繋)は、中国原産のマメ科コマツナギ属の落葉低木広葉樹で、道路の法面緑化や砂防用に移入された樹木です。
名前は、中国原産で、在来種で近縁種のコマツナギににていることに由来します。
なお、トウコマツナギとコマツナギはよく似ており、同一種とみなす見解もあります。
コマツナギ(駒繋)は、馬をつなぎとめるために使ったためとする説と、馬が葉を食べ始めると動かないためとする説があるとされますが、後者の方が有力とされているようです。
別名は、キダチコマツナギ(木立駒繋)。
学名は、Indigofera bungeana Walp.
英名は、false Indigo
花期は5~7月で、葉腋から長さ4~10cmの総状花序をだし、、長さ4~5mmのピンクの蝶形花をつけます。
果実は長さ25〜30mmの円柱状の豆果で、中には直径2mmほどの種子が入ります。
葉は奇数羽状複葉になって互生します。小葉は長さ0.5~2.5cm 幅 0.3~1.5cmの長楕円形状で、5~11枚で構成されます。
樹高は40〜250cmで、幹の直径は3〜4cmになります。(コマツナギの樹高は、40~80cm)
トウコマツナギの花言葉は不明です。
参照サイト
松江の花図鑑 トウコマツナギ
三河の植物観察 トウコマツナギ
BONTANICA コマツナギ