ウチワサボテン(団扇仙人掌)に、きれいな黄色い花が咲いています。花の直径5cmほどで、先端が尖った花びらをたくさんつけ、中心部に1個の雌しべとたくさんの雄しべをつけています。名前のように、茎は扁平なウチワ状で、表面にトゲがついています。
ウチワサボテン(団扇仙人掌)に咲く黄色い花
ウチワサボテンの花
近くの空き地で、ウチワサボテン(団扇仙人掌)の花が咲いていました。
以前から、サボテンがあることは知っていたのですが、花は見たことがないように思います。
どなたかが育てていたものが、ここに植えられてそのまま育っているようですが、全体がきれいな黄色で、見栄えのする花だと思います。
花の直径は5cmぐらいでしょうか、先端が尖ったたくさんの花びらをつけ、中心に1個の雌しべとたくさんの雄しべが付いています。
ウチワサボテンは、茎の形がウチワ(団扇)のような形をしたサボテンなので、そのままこの名前がつけられたようです。また、サボテンの名前は、ポルトガル語の石鹸を意味するsabaoに由来するとのことです。(語源由来辞典 サボテンより)
アメリカ、メキシコ、中米などが原産のサボテンの一種で、16世紀ごろに日本に入ってきたと言われます。
別名は、バニーカクタス。大きな茎に小さな茎が2個つくと、兎の顔のような形に見えることに由来します。(葉のように見えるのは茎なのだそうです。) 蛇足ですが、バニーはウサギ、カクタスはサボテンですね。
ここのサボテンは、後で述べるように、冬は萎れて横たわっていたのですが、暖かくなるにつれて、緑を回復し上向いて立ちあがってきて、いまは元気に花を咲かせています。
茎の上に茎がついているのが見られますが、表面にぽつぽつとつているのがトゲです。小さなトゲですが、刺さるとちくちくとします。
花の周囲には、たくさんのツボミがついていて、これからも、まだまだ咲きそうです。
ウチワサボテンの花言葉は、「熱情」「熱愛」「燃える心」「偉大」「暖かい心」で、7月2日、7月29日の誕生花です。
きれいな花や、生命力がつよいのでつけられたもののようですが、いい花言葉だと思います。
以前紹介した、クジャクサボテンは、花の数は1個、咲く期間は2~3個なので、かなり様子が違います。クジャクサボテンについてはこちらをご覧ください。
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花が終わった後には実をつけ、食べることもできるようです。実だけでなく、茎も古くから食べられてきたようです。(Green Snap より)
茎の先には、花がしおれたものや、白いものが見られますが、こちらは前年の実が落ちた後でしょうか。今年は、よく見てみたいと思います。
このように、いまは元気に花を咲かせているウチワサボテンですが、冬はまったく違った姿でした。
茎全体が横に倒れて、ぐったりしているように見えます。
このまま枯れてしまうかと思うような姿ですが、暖かくなるにしたがって緑を回復し、立ち上がってきて、いまは花をたくさん咲かせています。
寒い冬もなんとか乗り越えているようですが、もう少し暖かいところの方が良さそうですね。
ウチワサボテンの基本情報・花言葉
ウチワサボテン(団扇仙人掌)は、アメリカ、メキシコ、中米などが原産のサボテン科のオプティアン属の多肉植物で、16世紀後半にポルトガルから伝来した言われます。
名前は、ウチワ(団扇)のような形をしたサボテンであるとして名づけられました。サボテンについては、「語源由来辞典 サボテン」を参照ください。
別名は、バニーカクタス。大きな茎に小さな茎が2つつくと、兎の顔のような形になることに由来します。
学名は、Opuntia
花期は品種によって違いますが、5~9月が多いようです。花びらは光沢があり、きれいですが、黄色、赤、ピンク、白など、各種の色があります。
茎は扁平なウチワ状で、表面にトゲがつきます。
厚い茎に水と養分をためており、乾燥した砂漠や雨が少ない土地などにも耐える植物と言われます。
ウチワサボテンの花言葉は、「熱情」「熱愛」「燃える心」「偉大」「暖かい心」で、7月2日、7月29日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ウチワサボテン亜科
Green Snap ウチワサボテンの花言葉
LOVEGREEN ウチワサボテンの育て方
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑に365日」 ウチワサボテン