ユキノシタは、食べれる野草として知られ、初夏にきれいな白い花を咲かせます。花びらは5枚で、上側に赤や黄の斑点がついた小さな3枚がつき、下側には細長い2枚がつく独特な形をしています。常緑性の多年草で、葉は雪の下でも枯ずに緑色で残ります。
ユキノシタは、食べることができる野草で、初夏に白い花を咲かせます
ユキノシタの白い花
ユキノシタ(雪の下)は家の近くなどで良く見る野草で、初夏に特徴のある白い花を咲かせます。
花は写真のように5枚の白い花びらで構成されています。上に小さな3枚、下に細長く伸びた2枚で、上の2枚には赤い斑点や黄色い斑点がついています。
中心部も黄色くなっており、そこから10本の雄しべと2本の雌しべがでています。
春の初めに出てくる丸く緑いろの葉は、天ぷらなどで食べることができ、薬用にもされてきましたが、花もこのようにきれいに咲きます。
花言葉は「深い愛情」。昔から薬用にされ、子供の治療などに使われてきたことに由来すると言われます。(^_^)
個々の花は、2.5cm前後の小さな花ですが、高さ20~50cmほどの花茎に円錐花序になってたくさん咲きます。
ユキノシタは、あちこちに生えているのを見かけますが、ここでは直射日光がほとんど当たらない岩場で群生しています。
ユキノシタの繁殖に適し、他の植物があまり生えない環境だからなのでしょうか。
一面に生えた根性葉から、上に花茎がのび、その先に花序になってたくさんの花が咲いていて、白さが目立ちます。
ユキノシタの名前は、雪が降ってもその下に枯れずに緑の葉が残るためとする説や、
白い花を雪に見たてて、その下に緑の葉があるためとする説など、諸説あるようです。
一面に咲いた白い花をみると、雪のようだとするのも納得がいきますね。
別名にコジソウ(虎耳草)があります。
こちらは中国名で、葉が丸い形をしており、写真に見られる模様が虎の耳を連想させるとして名づけられたといわれます。
地方によっては、イドグサ、ミミダレグサなどとも呼ばれるようです。
ユキノシタの葉や茎
こちらは、地面にそって生える若い根性葉で、表面に灰白色の模様が見られます。
長さ3〜6cm 幅3〜9cmの丸い形で、縁には緩い鋸歯が見られ、表面に毛がついています。
こちらは、ユキノシタの根元を見たところです。
6枚ほどの葉柄がついた根性葉が放射状に生えており、その中心から赤みを帯びた花茎が上にのび、縦横に伸びるランナー(走出枝)が見られます。
周辺には、小さな葉も見られますが、ランナーから出てきた葉のようです。
ユキノシタは、花の後につく実にできる種とランナーによって増殖する、繁殖力が旺盛な植物です。
このように群生する理由ががわかる気がしますね。
ユキノシタの基本情報・花言葉
ユキノシタ(雪の下)は、中国や日本の本州から四国、九州に分布するといわれる、ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑性の多年草です。
ユキノシタの名前は、雪が降ってもその下に枯れずに緑の葉が残ることによるとする説や、白い花を雪に見立て、その下に緑の葉があることに由来するとする説など、諸説あるとされます。
別名にコジソウ(虎耳草)がありますが、これは中国名で、葉が丸い形をしており、模様が虎の耳を連想させるとして名づけられたといわれます。
地方によっては、イドグサ、ミミダレグサなどとも呼ばれるようです。
学名は、Saxifraga stolonifera
英名は、Strawberry Geranium
花期は5~7月で、20~50cmくらいの花茎を出し、円錐花序で、たくさんの花を咲かせます。
花びらは5枚で、上に3枚、下に2枚に分かれており、上の3枚は小さく濃い赤の斑点と付け根に濃黄色の斑点があります。
下の2枚は白色で細長くのびています。
また、雄しべを10本、雌しべは2本つけています。
花が終わったあとは、4mmほどの蒴果をつけ、0.5mmほどの種子ができ、種子繁殖します。
草丈は20~50cmほどで、葉は根元にロゼット状につけます。葉の形は円形に近く、長さ3〜6cm、幅3〜9cmで、灰白色の斑が目立ちます。
また、親株の根本から、紅紫色の走出枝(ランナー)を四方に出して伸び、先端に根が出て少苗ができ、栄養繁殖します。
早春に山菜としてよく食べられる野草で、昔から胃もたれや下痢に効くとされ、生薬としても利用されてきました。
また、葉をあぶったものは、凍傷やしもやけなどの治療に使われてきました。
ユキノシタの花言葉は、「深い愛情」で、2月8日、12月6日の誕生花です。
これは、民間薬として子供の治療などに利用されてきたことに由来すると言われます。
参照サイト
Wikipedia ユキノシタ
LOVEGREEN ユキノシタ
花言葉-由来 ユキノシタ