和紙の原料になるミツマタ(三椏)に花が咲き、いまが満開のようです。たくさんの小さな花が集まって丸い花序になり、下を向いて咲く黄色い花や、赤い花がきれいです。青空の元、蝶、蛾、アリなどの小さな虫たちが蜜を吸いに来て賑やかです。
和紙の原料にされるミツマタ(三椏)に咲く黄や赤の花と、蝶など
黄色い花が咲くミツマタ
ミツマタの花が満開になりました。
枝の先につけるて下向きに咲く花は、丸い形をした花序で、30~50個の小さな花からなり、いい香りがします。そして、いろんな虫たちが来て、密を吸っています。
こちらの花は、黄色ですが、後で出てきますが、赤い種類もあります。
枝が必ず三つに分かれて育つのでミツマタ(三椏)と名づけられ、三枝、三又などとも書かれ、和紙や紙幣の原料として知られています。
また、三又は有毒植物なので、鹿に食べられることがありません。きれいな花が咲き、鹿に食べられないので、私は、圧条法という方法や株分けで増やして、山に植えています。その様子は、関連投稿に書いていますので、そちらもご覧ください。
青空の下で咲く黄色い花はきれいで、蝶などの虫が蜜を吸いに来ています。
アカタテハでしょうか。
この蝶は、ミツマタがすきなのでしょうか、毎年見る蝶です。ミツマタの花にとまって、口吻を伸ばして花の中にいれ、蜜を吸っています。
晴れた朝に、甘い汁をすって気持ちが良さそうです。
花につかまって、逆さになって必死になって吸う様子も見られます。
ミツマタの花には、アリも登ってきていますが、ホウジャクと呼ばれる、ホバリングしながら蜜を吸う蛾の仲間も来ていました。
いい写真ではないのですが、こちらも長い口吻を伸ばして、蜜を吸いながら、忙し気にあちこちと飛び回っています。
花も虫も、生き生きとして、もう春そのもののようですね。
つぎの写真は、10年使く前に、近くの野に植えられたミツマタです。
ミツマタを増やすことに取り組んでいた方が、植えてくれたもので、今では大きくなっています。
花もたくさん咲き、毎年きれいな姿を見せてくれます。
昨年、赤い花を咲かせるミツマタを買って植えてみました。
どうかと思っていたのですが、ことし、咲いてくれました。アカバナミツマタ(赤花三椏)と呼ばれますが、赤い花もきれいだと思います。
普通の植物だと鹿に食べれれますが、ミツマタは食べられることが無いので、植えるとそのまま成長してくれるので助かります。
去年植えたばかりなので、まだ、1mにもならない小さな苗ですが、これから毎年咲いてくれるのが楽しみです。
ミツマタの基本情報・花言葉
ミツマタ(三椏)は、中国中南部やヒマラヤ地方が原産地で、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、樹皮は和紙や紙幣に使われます。
ミツマタの名前は、枝が必ず3つに分岐してのびることに由来し、三枝、三又とも書かれます。
学名は、Edgeworthia chrysantha
英名は、Oriental paperbush
花期は3~4月で、枝の先に、30~50個の小さな花を球状につけた頭状花序が下向きに咲きます。花は黄や赤の両性花で、花弁はなく、萼が目立ちます。
葉には5~10mmの葉柄があって互生し、長さ5〜20cm 幅2〜5cmで披針形、先がとがり、全縁です。
ミツマタは、株立ちなって育ち、2mほどの高さになります。樹皮は灰褐色で滑らかで繊維質が強く、和紙の原料にされ、日本紙幣の原料とされます。
増やし方は、挿し木、取り木、株分けなどにより、庭木などにも植えられますが、有毒植物です。
最近では、枝を漂白したものや、切り花にすることもあるようです。
ミツマタの花言葉は、「肉親の絆」、「強靭」で、2月15日、3月20日の誕生花です。
「肉親の絆」は、三つに分かれる枝を、両親と子供に見立ててとのことです。
参照サイト
Wikipedia ミツマタ
庭の蝶 庭でよく見られるチョウ
昆虫図鑑 ホウジャク
花言葉-由来 ミツマタ
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ミツマタ(三椏)を圧条法によって増やす方法
今年もミツマタ(三椏、三又)の樹を植えました