タマスダレ(玉簾、レインリリー)の名前は、白い玉のような花が咲き、スダレのような葉をつけることに由来します。花期は8~10月で、20~30cmほどの花茎の先に、直径4~5cmの白い花を一つ咲かせます。ペルー原産で、ヒガンバナ科の球根性多年草です。
タマスダレ(玉簾)に咲く白い花
タマスダレの白い花
9月に、庭で咲いたタマスダレ(玉簾)です。
私は、秋に咲くスイセンの仲間かと思っていたのですが、ペルーが原産で、ヒガンバナ科タマスダレ属の球根性の多年草でした。
1870年頃(明治時代初期)に渡来した栽培品種ですが、人里周辺に半野生化した群落も見られるようです。
よく花壇の端などに一列に植えられ、たくさん花を咲かせているのを見かけ、目を引きます。
花は白く。花びらが6枚、直径は4~5cmで、地下の鱗茎から伸びた20~30cmほどの花茎の先に、1個だけつきます。
花の中心部には、6本の黄色い雄しべと、柱頭が3裂した1本の雌しべが見られ、白と黄色の取り合わせがきれいです。
葉は扁平な線形で、長さは20~30cm 幅4~5mmになり、秋から冬にかけて叢生します。
タマスダレの名前は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「スダレ(簾)」に見立ててつけられたとのことです。
別名は、「レインリリー」、まとまった雨が降った後に一斉に花茎を伸ばして開花することに由来するとのことです。
属名の「ゼフィランサス」で呼ばれることもあるようです。
タマスダレの花言葉は、「純白な愛」「期待」で、9月13日の誕生花です。
人の目を引き付ける真っ白い花の様子から、つけられた花言葉のようですね。(^_^)
こちらは、雨に濡れたタマスダレです。
少し頼りなげで、透き通った感じがしますが、雨が好きな花のようです。
花は咲いたあと、数日で萎みますが、たくさん植えられていると、つぎつぎと花茎を出して数週間ほど咲き続けると言われます。(^⊆^)
たくさん咲いた花は、綺麗で見栄えがしますね。
花が終わったとには、種をつけることはほとんどなく、地下の鱗茎が分球して増えます。
この点は、同じヒガンバナ科のヒガンバナと同じですが、両者とも、リコリンと呼ばれる有毒なアルカロイド成分を含んでいるようです。(;´д` )
日本でも中毒例があるとのことですので注意が必要です。
葉が、ニラやノビルなどににているので、植える時は別の場所にした方がいいようです。
タマスダレの葉や花茎
タマスダレの葉は扁平な線形で、地下の鱗茎から伸びて、長さは20~30cm 幅4~5mmになり、秋から冬にかけて叢生します。
写真のように、細長い葉の間から花茎がのびて、その先に一つの花を咲かせています。
よくにた名前の花に、キバナタマスダレ(黄花玉簾、ステルンベキア)があります。
こちらは、地中海沿岸地方原産で、大正時代に渡来したそうですが、
黄色いタマスダレもきれいでいいものだと思います。(^⊆^)
タマスダレの基本情報・花言葉
タマスダレ(玉簾)は、ペルー原産で、ヒガンバナ科タマスダレ属の球根性の多年草です。
1870年頃(明治時代初期)に渡来した栽培品種ですが、人里周辺に半野生化した群落も見られます。
「珠簾」とも書かれますが、白い小さな花を「玉」、「珠」に、葉が集まっている様子を「スダレ(簾)」に見立ててつけられたとのことです。
別名は、レインリリー(雨ユリ、ただし、ゼフィランサス属及び近縁のハブランサス属の総称にもなっています)。
学名は、Zephyranthes candida
英名は、white rain lily、autumn zephyrlily、fairy lily
花期は8~10月ころで、地下から伸びた20~30cmほどの花茎の先に、直径4~5cmの白色の6枚の花びらを上向きに、一個咲かせます。花の中心部に、黄色い雄しべが6本と、柱頭が3裂した雌しべが1本つきます。
種はほとんどつけないと言われ、鱗茎が分球して増えます。
葉は扁平な線形で、地下の直径2〜3cmの鱗茎から伸びて、長さは20~30cm 幅4~5mmになり、秋から冬にかけて叢生します。
葉や鱗茎にはリコリンと呼ばれるアルカロイド成分を含んでおり、有毒です。ニラやノビルと間違えることがあるので、栽培に当たっては、注意が必要とのことです。
よくにた名前の花に、キハナタマスダレ(黄花玉簾、ステルンベキア)があります。こちらは、地中海沿岸地方原産で、大正時代に渡来したそうです。
花言葉は、「純白な愛」「期待」で、9月13日の誕生花です。
参照サイト
みんなの趣味の園芸 ゼフィランサス
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:タマスダレ
LOVEGREEN タマスダレ
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