タマスダレ(玉簾、別名:レインリリー、ゼフィランサス)は、花期は8~10月ころで、地下から伸びた20~30cmほどの花茎の先に、直径4~5cmの白色の6枚の花びらの花を上向きに、一つ咲かせます。ペルー原産で、ヒガンバナ科の球根性の多年草です。
<目次>
タマスダレ(玉簾)の白い花


庭に咲いたタマスダレ
9月に、庭で咲いたタマスダレ(玉簾)です。
私は、秋に咲くスイセンの仲間かと思っていたのですが、ヒガンバナ科です。
よく花壇の端などに一列に植えられて、たくさん花を咲かせているのを見かけ、目を引きます。
花は白く花、びらが6枚、直径は4~5cmで、地下の鱗茎から伸びた20~30cmほどの花茎の先に、1個だけつきます。
花の中心部には、6本の黄色い雄しべと、柱頭が3裂した1本の雌しべが見られ、白と黄色の取り合わせがきれいです。
葉は扁平な線形で、長さは20~30cm 幅4~5mmになり、秋から冬にかけて叢生します。
タマスダレの名前は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に見立ててつけられたとのことです。
別名は、「レインリリー」、まとまった雨が降った後に一斉に花茎を伸ばして開花することに由来するとのことです。
属名の「ゼフィランサス」で呼ばれることもあるようです。


雨に濡れたタマスダレ
こちらは、雨に濡れたタマスダレです。
少し頼りなげで、透き通った感じがしますが、雨が好きな花のようです。
花は咲いたあと、数日で萎みますが、たくさん植えられていると、つぎつぎと花茎を出して数週間ほど咲き続けると言われます。(^⊆^)


たくさん咲いたタマスダレ
たくさん咲いた花は、綺麗で見栄えがしますね。
花が終わったとには、種をつけることはほとんどなく、地下の鱗茎が分球して増えます。
この点は、同じヒガンバナ科のヒガンバナと同じですが、両者とも、リコリンと呼ばれる有毒なアルカロイド成分を含んでいるようです。(;´д` )
日本でも中毒例があるとのことですので注意が必要です。葉がニラやノビルなどににているので、植える時は別の場所にした方がいいようです。
よくにた名前の花に、キイロタマスダレ(黄色玉簾、ステルンベキア)があります。


キバナタマスダレ
こちらは、地中海沿岸地方原産で、大正時代に渡来したそうですが、
同じヒガンバナ科で、タマスダレににた、きれいな花だと思います。
タマスダレの基本情報・花言葉
タマスダレ(玉簾)は、ペルー原産で、ヒガンバナ科タマスダレ属の球根性の多年草です。1870年頃(明治時代初期)に渡来した栽培品種ですが、人里周辺に半野生化した群落も見られます。
「珠簾」とも書かれますが、白い小さな花を「玉」、「珠」に、葉が集まっている様子を「簾」に見立ててつけられたとのことです。
別名は、レインリリー(雨ユリ、ただし、ゼフィランサス属及び近縁のハブランサス属の総称です)、ゼフィランサス(属名)。
学名は、Zephyranthes candida。
英名は、white rain lily、autumn zephyrlily、fairy lily。
花期は8~10月ころで、地下から伸びた20~30cmほどの花茎の先に、直径4~5cmの白色の6枚の花びらを上向きに、一個咲かせます。花の中心部に、黄色い雄しべが6本と、柱頭が3裂した雌しべが1本つきます。
種はほとんどつけないと言われ、鱗茎が分球して増えます。
葉は扁平な線形で、地下の直径2〜3cmの鱗茎から伸びて、長さは20~30cm 幅4~5mmになり、秋から冬にかけて叢生します。
葉や鱗茎にはリコリンと呼ばれるアルカロイド成分を含んでおり、有毒です。ニラやノビルと間違えることがあるので、栽培に当たっては、注意が必要とのことです。
よくにた名前の花に、キイロタマスダレ(黄色玉簾、ステルンベキア)があります。こちらは、地中海沿岸地方原産で、大正時代に渡来したそうです。
タマスダレの花言葉は、「純白な愛」、「期待」で、9月13日の誕生花です。
参照サイト
みんなの趣味の園芸 ゼフィランサス
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:タマスダレ
LOVEGREEN タマスダレ
関連投稿
-
-
秋の彼岸を前に咲くヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ(彼岸花)は、中国原産で、日本では全土でみられるヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根性の多年草です。別名は、曼珠沙華、リコリス。毎年、秋の彼岸にあわせて真っ赤に咲き、季節の変化を告げてくれます。こ ...
続きを見る