5月になり、ジャケツイバラが大きな花序になって黄色い花を咲かせています。鋭いトゲ(イバラ)がついた茎が巻きつきあって育つ様子が、蛇が絡みあっているようだとしてジャケツイバラと名づけられました。マメ科のつる性 落葉低木で、花言葉は「賢者」。
5月に黄色い花が咲く、ツル性低木のジャケツイバラ(蛇結茨)
ジャケツイバラの黄色い花
ジャケツイバラ(蛇結茨)は、黄色い花を大きな花序になって咲かせ ます。
一つひとつの花は、大きさが30mmくらいで、花びらは左右に2枚づつ、上に1枚の計5枚からなり、
小さめな上の一枚には、赤い模様がついています。
また、10本ほどの赤い雄しべが、長く下にのびていててよく目立ちます。
花全体は、黄色く、大きな花序なのでよく目立ちます。
花序は大きく、30cmくらいになっています。
写真のように、大きな花序がいくつもついているのでよく目につきます。
離れて見ると、たくさんの花が咲いていて見事です。
ここでは、道路沿いの砂防用フェンスに絡まって大きく育っているようです。
ジャケツイバラの実
花が終わると、マメ科の植物なので、鞘状の実をつけます。
鞘の長さは10cmくらい、幅は3cmほどと大きく、秋になって10~11月ころに、熟して鞘が割れます。
また、花が咲いているいまも、昨年の古い鞘が残っていました。
茶色くなった鞘をよく見ると、上側が開いているのが見られます。
種は鳥に食べられたか、下に落ちたのかようですね。
ジャケツイバラの葉と茎
ジャケツイバラの葉は、2回偶数羽状複葉になっています。
長く伸びた茎の両側に、たくさんの小葉がついた小片が対についています。
その小片にはもう一度、茎にそって葉が対になって付いており、2回繰り返しているので、二回羽状複葉。
そして、小片の先端に葉がついていないので、偶数となります。
茎には鋭いトゲ(イバラ)がついています。
このトゲで、物に引っかかったり、他の茎に絡んだりして大きくなっているようです。
いかにも痛そうな大きなトゲで、触ったらけがをしそうです。近寄らないようにしたいですね。(⌒ ⌒;)
ジャケツイバラの基本情報・花言葉
ジャケツイバラは、ユーラシア大陸東部の暖温帯に分布し、日本では宮城県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布する、マメ科ジャケツイバラ亜科のつる性落葉低木です。
茎には棘(トゲ、イバラ)があり、茎同士が絡み合って伸びていて、その様子から、「蛇が絡み合っている」としてジャケツイバラ(蛇絡茨)と名づけられました。
別名は、カワラフジ(河原藤)、ウンジツ。
学名は、Caesalpinia decapetala var. japonica
花期は5~6月で、黄色い花を30cmほどの総状花序でつけ、花後にマメ科の鞘状の実をつけます。
莢は、長さ7〜10cm 幅3cmほどで、上側で縫合されています。そして、10〜11月に褐色に熟して2つに割れ、数個の種子を放出します。
種子は長さ約1cmの楕円形で黒褐色になります。
葉は互生し、20~40cmほどの2回偶数羽状複葉で、3〜8対の羽片をつけ、各羽片に5〜12対の小葉がつきます。
小葉は長さ1〜2.5cm 幅5〜10mmの長楕円形です。
樹高は1~2 mのつる植物で、茎と葉軸の裏に鋭く丈夫なトゲをもちます。
花言葉は、「賢者」で、3月25日が誕生花です。
聖書では蛇は賢者とされていることに由来するそうです。
蛇に対するイメージが変わりそうですね。(^_^)
参照サイト
Wikipedia ジャケツイバラ
松江の花図鑑 ジャケツイバラ
Chills Laboratory ジャケツイバラ